美味しいさつまいもの選び方と種類別特徴|甘みを引き出す熟成・調理のコツも徹底解説

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秋から冬にかけて、ふと恋しくなるのが甘くて温かいさつまいもですよね。スーパーの店頭にズラリと並ぶさつまいもを見て、「どれが一番甘いんだろう?」「この品種はどうやって食べるのが正解?」と迷った経験はありませんか?

実は、美味しいさつまいもに出会えるかどうかは、買う前の「見極め」と、家での「ちょっとした一手間」で決まります。せっかく買ったのに、焼いてみたらパサパサだったり、甘みが足りなかったりするのは本当にもったいないことです。

この記事では、美味しいさつまいもの確実な選び方から、今話題の品種ごとの特徴、そして家庭でプロ級の甘さを引き出す熟成・調理のテクニックまで、さつまいもの魅力を余すことなくお伝えします。これを読めば、今日からあなたも「さつまいも選びの達人」になれるはずです。


美味しいさつまいもをスーパーで見分ける3つのチェックポイント

まずは、買い物に行ったその場で使える「ハズレを引かない見分け方」をご紹介します。さつまいもは、見た目にその実力がしっかりと現れる正直な野菜です。

一つ目のポイントは、皮の「色」と「ツヤ」です。全体的に色が濃く、鮮やかな赤紫色をしているものを選んでください。表面にツヤがあり、肌が滑らかなものは健康に育った証拠です。逆に、色がくすんでいたり、表面に深い凹凸や傷が多かったりするものは、中身が傷んでいたり繊維が強すぎたりすることがあります。

二つ目は、全体の「形」と「重さ」です。理想的なのは、中央がふっくらと膨らんだ「紡錘形(ぼうすいけい)」、いわゆるレモン型です。持ったときにずっしりと重みを感じるものは水分と栄養が詰まっています。また、ひげ根の跡が深く、ゴツゴツしているものは避けたほうが無難です。ひげ根が太くて硬いものは、食べたときに口に残る「スジ」が多い傾向にあります。

三つ目は、切り口の「蜜の跡」です。これこそが甘い個体を見分ける最大のヒントになります。さつまいもの両端の切り口や、表面のくぼみ付近に、黒くてベタベタしたものが付着しているのを見たことはありませんか?これは「ヤラピン」という成分が糖分とともに染み出し、乾燥して固まったものです。この黒い跡があるさつまいもは、糖度が非常に高いという「美味しいサイン」なんです。


自分の好みはどれ?「ねっとり・しっとり・ホクホク」品種マップ

最近のさつまいもブームで、お店には多くの品種が並ぶようになりました。食感の好みは人それぞれですので、今の気分にぴったりの品種を選べるようになりましょう。

現在のトレンドで一番人気なのが、スイーツのような「ねっとり系」です。代表格は紅はるかや「安納芋」ですね。焼くと中から蜜が溢れ出し、スプーンですくって食べられるほど柔らかくなります。とにかく強い甘みを楽しみたいなら、このタイプが間違いありません。

次に、バランスの良さで注目されているのが「しっとり系」です。筆頭はシルクスイート。その名の通り、絹のような滑らかな舌触りが特徴で、上品な甘さが口の中に広がります。冷めても硬くなりにくいため、話題の「冷やし焼き芋」にも最適です。

そして、昔ながらの味わいを楽しめるのが「ホクホク系」です。「紅あずま」や「鳴門金時」などがこれに当たります。水分が少なく、口の中でホロホロと崩れる食感は、天ぷらや大学芋、さつまいもご飯にぴったりです。噛むほどに芋本来の素朴な風味を感じることができます。

さらに、最近では中身が鮮やかなオレンジ色のハロウィンスウィートといった珍しい品種も登場しています。β-カロテンが豊富で、パンプキンのような風味もあるため、お菓子作りにも向いています。用途に合わせて品種を使い分けられるようになると、さつまいもの楽しみ方は何倍にも広がります。


買ってきたばかりの芋は甘くない?「熟成」が魔法をかける

「高いさつまいもを買ったのに、家で焼いたら意外と甘くなかった」という経験はありませんか?それは、そのさつまいもがまだ「眠っている」状態だからかもしれません。

さつまいもは、収穫したての状態ではデンプンが多く、甘みがまだ十分に引き出されていません。収穫後に一定期間置いておくことで、デンプンが酵素の働きによって糖に変化し、甘みが増していきます。これを「追熟(ついじゅく)」と呼びます。

もし、スーパーで購入したさつまいもがそれほど甘くないと感じたら、家庭でも熟成させることが可能です。方法はとても簡単。さつまいもを一本ずつ新聞紙で包み、風通しの良い冷暗所に置いておくだけです。期間は1週間から2週間ほどが目安。これだけで、驚くほど甘みが強くなることがあります。

ただし、ここで絶対にやってはいけない注意点があります。それは「冷蔵庫に入れないこと」です。さつまいもは寒さに非常に弱く、10℃を下回る環境に置かれると「低温障害」を起こして細胞が壊れてしまいます。そうなると、中が黒ずんで苦くなったり、一気に腐敗が進んだりしてしまいます。保存は必ず常温(13℃〜15℃がベスト)で行いましょう。

逆に、夏場など室内が高温になりすぎる場合は、新聞紙に包んだ上でさらにポリ袋に入れ、冷えすぎないように工夫してから野菜室に入れるのが正解です。季節に合わせた保存を心がけるだけで、美味しい状態を長くキープできます。


科学で証明された「甘みを最大化する」調理の黄金ルール

さつまいもを最も美味しく食べる方法は、やはり焼き芋です。でも、家のオーブンやレンジでやると、なかなかお店のような味にならない……。その理由は「温度管理」にあります。

さつまいものデンプンを甘い糖に変えてくれるのは、「アミラーゼ」という酵素です。この酵素が最も活発に働くのは、60℃から75℃くらいの温度帯です。つまり、この温度帯をいかに長くキープできるかが、甘い焼き芋を作るための最大のポイントになります。

電子レンジの通常加熱(500Wや600W)は、短時間で一気に温度を上げてしまうため、アミラーゼが働く暇がありません。その結果、パサパサとして甘みの薄い仕上がりになってしまいます。

家で最高に美味しい焼き芋を作るなら、オーブンを活用しましょう。

  1. さつまいもを洗い、皮付きのままアルミホイルを巻かずに天板に並べます。
  2. 160℃の低温に設定したオーブンで、80分から90分じっくり焼きます。
  3. 竹串がスッと通れば完成です。

アルミホイルを巻かないことで、余分な水分が飛び、皮が香ばしく仕上がります。もし、もう少し時短したい場合は、トースターでも代用可能です。その際は焦げないようにアルミホイルで包み、30分以上かけてじっくり加熱してください。

また、調理前の裏技として「塩水に浸ける」という方法もおすすめです。1%程度の濃度の塩水に1時間から半日ほど浸けておくだけで、浸透圧によって身が引き締まり、焼き上がりの甘さがより一層引き立ちます。ほんの少しの塩気が、さつまいもの甘味をグッと前面に押し出してくれるのです。


捨てないで!「芽」や「黒い部分」の正しい対処法

さつまいもを保存していると、いつの間にか芽が出てしまうことがありますよね。ジャガイモの芽には「ソラニン」という毒があるため注意が必要ですが、実はさつまいもの芽には毒はありません。

芽が出たからといって食べられなくなるわけではありませんが、そのままにしておくと芽に栄養をどんどん取られてしまい、肝心の芋の部分がスカスカになったり、甘みがなくなったりしてしまいます。芽を見つけたら、指でポロッと早めに摘み取ってしまいましょう。

また、切った時に断面が一部黒くなっていることがありますが、これは先ほどお伝えした「ヤラピン」が酸化したものか、低温障害によるものです。ヤラピン由来であれば味に問題はありませんが、低温障害で黒ずんでいる場合は苦味が出ていることがあるため、その部分は厚めに切り落としてから使うのがおすすめです。

日々のちょっとした変化に気づいてケアしてあげることで、最後まで美味しいさつまいもを使い切ることができます。


美味しいさつまいもの選び方と種類別特徴|甘みを引き出す熟成・調理のコツも徹底解説

いかがでしたでしょうか。美味しいさつまいもを楽しむための道のりは、スーパーでの選別から始まっています。

「黒い蜜の跡があるものを選ぶ」「品種によって調理法を変える」「13℃前後の冷暗所で寝かせる」「60℃〜75℃を意識してじっくり加熱する」。これら全ての知識がつながったとき、あなたの食卓に並ぶさつまいもは、これまでとは別次元の美味しさになるはずです。

さつまいもは、食物繊維やビタミンCも豊富で、美容と健康にも嬉しい食材です。ぜひ今回の情報を参考に、お気に入りの品種を見つけて、甘くホクホク、あるいはねっとりととろける至福の時間を過ごしてください。

次にスーパーのさつまいも売り場に立ったとき、あなたの目には「本当に美味しいお宝」がはっきりと見えているはずですよ。

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