「最近、食欲が安定しないけれど、お腹の赤ちゃんのために栄養はしっかり摂りたい……」
「つわりでご飯が食べられないけれど、甘いプロテインバーなら食べられそう。でも、これって妊婦が食べても大丈夫なの?」
妊娠中、こうした「食事と栄養」の悩みに直面するお母さんはとても多いものです。特にタンパク質は、赤ちゃんの体を作るために欠かせない大切な栄養素。手軽に補給できるプロテインバーは魅力的な選択肢ですよね。
結論からお伝えすると、妊婦さんがプロテインバーを食べることは全く問題ありません。むしろ、上手に活用すれば、忙しい毎日や体調不良時の心強い味方になってくれます。
ただし、市販されている多くのプロテインバーの中には、妊娠中に少しだけ気をつけたい成分が含まれていることも事実です。この記事では、妊婦さんが安心してプロテインバーを生活に取り入れるための選び方や、知っておきたい注意点を詳しく解説します。
妊婦にとってプロテインバーが必要な理由とメリット
妊娠中は、お腹の赤ちゃんの成長に伴って、普段よりも多くのタンパク質が必要になります。厚生労働省の指針でも、妊娠中期から後期にかけてはタンパク質の摂取量を増やすことが推奨されています。
しかし、現実はそう簡単ではありませんよね。つわりで肉や魚の匂いが受け付けなくなったり、お腹が大きくなって一度にたくさんの食事が食べられなくなったり……。そんな時、以下のメリットがあるプロテインバーは非常に優秀なサポートアイテムになります。
- 調理の手間がいらないキッチンに立つのも辛い時期、袋を開けるだけで食べられる手軽さは最大の利点です。
- 少量で効率よく栄養補給おにぎり1個を食べるのが重く感じるときでも、バータイプなら少しずつ噛み砕いて食べ進められます。
- 甘いもの欲を満たせる妊娠中に増えがちな「甘いものが食べたい!」という欲求を、罪悪感の少ない形(高タンパク・低糖質)で満たすことができます。
妊婦がプロテインバーを選ぶときにチェックすべき3つのポイント
コンビニやドラッグストアにはたくさんの種類が並んでいますが、妊婦さんが選ぶ際には「裏面の原材料表示」を見る癖をつけましょう。特にチェックしたいのは以下の3点です。
1. 人工甘味料の有無を確認する
多くのプロテインバーは、カロリーを抑えるために人工甘味料(アセスルファムK、スクラロース、アスパルテームなど)を使用しています。これらは国の基準で安全性が確認されていますが、妊娠中はなるべく自然由来の甘味料(ステビア、ラカンカ)を使用しているものや、砂糖・オリゴ糖などでシンプルに味付けされたものを選ぶのが安心です。
2. 添加物と脂質のバランス
形を整えるための植物油脂(ショートニングなど)や、保存料が多用されているものは、日常的な摂取には向きません。特に「準チョコレート」が多く使われているタイプは脂質が高くなりがちです。妊娠糖尿病や体重管理を意識している場合は、脂質が10g以下に抑えられているものを選びましょう。
3. ビタミンAの過剰摂取に注意
一部のプロテインバーには、ビタミン類が豊富に配合されています。ここで注意したいのが「ビタミンA(レチノール)」です。妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると、胎児への影響が出る可能性が指摘されています。葉酸サプリなどで既にビタミンを補っている場合は、栄養素が重複して過剰摂取にならないよう確認が必要です。
ホエイかソイか?妊娠中の種類選び
プロテインには主に「ホエイ(乳由来)」と「ソイ(大豆由来)」の2種類があります。どちらを選んでも問題ありませんが、体調や目的に合わせて選ぶのが賢い方法です。
- ソイプロテインバーの特徴大豆を原料としているため、吸収が穏やかで腹持ちが良いのが特徴です。また、大豆イソフラボンが含まれているため、女性の健康維持にも役立ちます。ただし、イソフラボンのサプリメントとの併用には注意が必要ですが、食事の一部としてバーを1本食べる程度なら心配しすぎる必要はありません。
- ホエイプロテインバーの特徴牛乳を原料としており、体への吸収がスムーズです。筋肉の材料となるアミノ酸が豊富なので、妊娠中でも適度な運動を続けている方や、体力を維持したい方に向いています。
おすすめのプロテインバー:妊婦さんでも選びやすい選択肢
ここでは、原材料が比較的シンプルであったり、栄養バランスが優れていたりする、妊婦さんにおすすめのプロテインバーをご紹介します。
まず、植物性タンパク質をしっかり摂りたい方にはSOYJOYが定番です。小麦粉を使用せず大豆粉で作られているため、低GI食品として血糖値の急上昇を抑えたい時期に最適です。
食べ応えを求めるならinバー プロテインシリーズも人気です。コンビニでも手に入りやすく、味のバリエーションが豊富なので、つわりの時期でも自分の好みに合った味を見つけやすいでしょう。
より成分のシンプルさにこだわりたい方は、人工甘味料不使用のタイプを探してみてください。例えばストロングバーなどは、原材料が極めてシンプルで、余計な添加物を避けたい妊婦さんから高い支持を得ています。
食べ過ぎは禁物!1日の摂取目安量と注意点
いくら栄養豊富といっても、プロテインバーはあくまで「補助食品」です。食事の代わりにするのではなく、バランスの良い食事にプラスする形で取り入れましょう。
- 1日1本を目安にプロテインバーは1本で約10g〜20gのタンパク質が摂れますが、同時にカロリーも200kcal前後あるものが多いです。おやつとして食べるなら1日1本まで。それ以上は、タンパク質の過剰摂取による腎臓への負担や、体重増加の原因になります。
- 水分もしっかり摂るタンパク質を多く摂取すると、体内で分解する際に水分を必要とします。妊娠中は便秘になりやすい時期でもあるため、プロテインバーを食べる時はコップ1杯の水分も一緒に摂るようにしましょう。
- 食事からのタンパク質を優先する基本は、肉、魚、卵、大豆製品などのリアルフードから栄養を摂ることです。プロテインバーは「どうしても忙しい時」や「外出先での軽食」という位置付けを忘れないようにしてくださいね。
まとめ:妊婦はプロテインバーを食べていい?選び方の注意点とおすすめの商品を医師監修で解説
妊娠中の食事管理は、時に大きなストレスになるものです。「あれもダメ、これもダメ」と制限しすぎるのではなく、便利なツールを賢く使うことが、心穏やかなマタニティライフに繋がります。
今回ご紹介したように、プロテインバーは以下のポイントを守れば、妊婦さんにとって非常に心強い味方になります。
- 添加物や人工甘味料が控えめなものを選ぶ。
- ビタミンAなどの栄養素が他のサプリと重複しないか確認する。
- 1日1本を目安に、おやつや補食として楽しむ。
プロテインバーを上手に活用して、無理のない範囲で必要な栄養を補っていきましょう。
お母さんの体が健康で、心が満たされていることが、お腹の赤ちゃんにとっても一番の栄養です。自分に合ったお気に入りの1本を見つけて、少しだけ肩の力を抜いた栄養補給を始めてみてくださいね。

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