「手軽にタンパク質を補給しよう!」と意気揚々とプロテインバーをかじったものの、その後なんだか胃がムカムカしたり、急激な吐き気に襲われたりした経験はありませんか?
健康やボディメイクのために食べているのに、体調を崩してしまっては元も子もありませんよね。実は、プロテインバーを食べて気持ち悪くなるのには、あなたの体質や成分、そして食べ方に明確な理由があるんです。
今回は、なぜプロテインバーで気分が悪くなってしまうのか、その正体と、最後まで美味しく安全に楽しむための対策を徹底的に深掘りしていきます。
なぜ?プロテインバーを食べて気持ち悪くなる主な原因
プロテインバーを食べた後に感じる不快感。その正体は、主に「成分への反応」と「胃腸のキャパシティ」の2点に集約されます。
甘さの裏に潜む「糖アルコール」の罠
多くのプロテインバーは、低糖質・低カロリーを実現するために「マルチトール」や「エリスリトール」といった糖アルコールを使用しています。これらは糖質制限の強い味方ですが、実は小腸で吸収されにくいという特性があります。
吸収されなかった成分は大腸で水分を抱え込んだり、腸内細菌によって発酵したりします。これが、お腹の張りやガス、そして「気持ち悪い」と感じる吐き気を引き起こす大きな原因の一つです。
「乳糖不耐症」による消化不良
ホエイプロテイン(乳清タンパク)を主原料とするバーの場合、乳糖(ラクトース)が含まれています。日本人の多くは、この乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」が少ない、あるいは働かない「乳糖不耐症」だと言われています。
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするタイプの人がホエイプロテイン配合のバーを食べると、胃がムカムカしたり下痢っぽくなったりするのは、ごく自然な反応といえます。
大量の食物繊維が胃を圧迫する
「食物繊維たっぷり」というキャッチコピーは魅力的ですが、短時間に大量の難消化性デキストリンやイヌリンを摂取すると、消化器官に大きな負担がかかります。特に胃腸が弱っている時にこれらを詰め込むと、処理が追いつかず、いつまでも胃に何かが残っているような不快感に繋がります。
吐き気を引き起こしやすいNGな食べ方
成分に問題がなくても、食べ方が悪いせいで気分が悪くなるケースも少なくありません。
空腹時にいきなり放り込む
お腹がペコペコの状態で、高濃度のタンパク質や人工甘味料を摂取するのは、いわば「胃への不意打ち」です。空腹時の胃粘膜は非常に敏感です。そこに刺激の強い成分が入ることで、胃酸が過剰に分泌されたり、浸透圧の関係で気分が悪くなったりすることがあります。
運動直後の「無理な補給」
トレーニングが終わった直後は、全身の血液が筋肉へと送られています。つまり、内臓を動かすためのエネルギーや血液が一時的に不足している状態です。
このタイミングで、消化にパワーを必要とする固形物のプロテインバーを食べると、胃がうまく動かずに「消化不良による吐き気」を招いてしまいます。運動後は少し落ち着いてから摂取するのが鉄則です。
水分不足と早食い
プロテインバーは密度が高く、口の中の水分を奪うものが多いですよね。水分を摂らずによく噛まずに飲み込むと、食道や胃に大きな塊が滞留します。これが物理的な刺激となり、えづきやムカムカ感を引き起こします。
胃腸に優しいプロテインバーの賢い選び方
不快感を防ぐためには、購入前の「原材料チェック」が何より重要です。以下のポイントを意識して選んでみてください。
原材料の「タンパク質の種類」を見る
乳糖不耐症の自覚がある方は、ソイプロテインバーや、エンドウ豆由来のピープロテインを使用したものを選びましょう。
どうしてもホエイ(牛乳由来)が良い場合は、乳糖を極限までカットした「WPI(ホエイプロテインアイソレート)」という製法の原料が使われているものを選ぶと、トラブルを劇的に減らすことができます。
甘味料の記載順を確認する
原材料名は含まれている量が多い順に記載されています。パッケージの裏を見て、マルチトールやキシリトールといった「〜トール」という名前の成分が最初の方に来ているものは、人によっては刺激が強すぎます。
代わりに、ステビアや羅漢果(ラカンカ)といった天然由来の甘味料を使用しているもの、あるいは甘さ控えめの商品をチョイスするのが安全です。
添加物が少ない「ホールフード」に近いもの
香料、乳化剤、保存料といった添加物が山盛りの超加工食品は、それだけで腸内環境を乱す要因になります。ナッツやドライフルーツなど、素材の形が残っているようなナチュラルなタイプは、消化の負担が比較的軽い傾向にあります。
気持ち悪くならないための具体的な対策
「このプロテインバー、美味しいけど時々気持ち悪くなるんだよな…」というお気に入りの商品がある場合、以下の対策を試してみてください。
「ちびちび食べ」のススメ
一本を丸ごと一気に食べるのではなく、半分に割って30分から1時間ほど間隔を空けて食べてみてください。一度に処理するタンパク質量や人工甘味料の量を抑えることで、胃腸のキャパオーバーを防ぐことができます。
温かい飲み物と一緒に摂る
冷たい水で流し込むのではなく、白湯や温かいお茶と一緒にゆっくり噛んで食べてみてください。胃腸が温まると消化酵素の働きが活発になり、消化・吸収がスムーズになります。また、温かい飲み物は早食いを防ぐストッパーにもなってくれます。
自分の「消化キャパ」を知る
タンパク質は一度に大量に摂れば良いというものではありません。人間の体が一度に吸収できるタンパク質量には限界があり、それを超えた分は腸内で悪玉菌のエサとなり、腐敗ガスを発生させます。
もし1本で気持ち悪くなるなら、それはあなたの今の消化能力に対して量が多すぎるサインです。無理をせず、自分に合った量を守ることが大切です。
代わりになる補給方法を検討する
どうしても固形のバーが体に合わない場合は、無理に続ける必要はありません。
プロテインパウダーを活用する
固形物よりも液体の方が胃を通過する時間が短く、負担が少なくなります。シェイカーで溶かすプロテインシェイカーを利用したパウダータイプなら、自分好みの濃度に調整できるため、薄めに作って少しずつ飲むといった工夫が可能です。
軽食をタンパク質中心に変える
プロテインバーという「加工食品」に頼りすぎず、ゆで卵、サラダチキン、ギリシャヨーグルト、あるいは「ちくわ」などの練り物といった、身近な食品でタンパク質を補う方が、結果的に胃腸のコンディションを保てる場合も多いです。
プロテインバーで気持ち悪くなる原因は?吐き気や腹痛を防ぐ選び方と対策を解説(まとめ)
手軽で便利なプロテインバーですが、その中身はタンパク質の塊であり、特殊な甘味料や食物繊維が凝縮された「攻めの食品」です。
もし食べていて「気持ち悪い」と感じたら、それは体が発している「ちょっと処理しきれないよ!」というSOSサインかもしれません。まずは自分の体質(乳糖に弱いのか、人工甘味料に敏感なのか)を見極め、原材料をしっかり確認する習慣をつけましょう。
そして、空腹時を避け、よく噛み、温かい飲み物と一緒に楽しむ。こうした少しの工夫で、不快な吐き気とはおさらばして、賢く効率的に栄養を補給できるようになります。
自分にぴったりのプロテインバーを見つけて、無理のない健康習慣を続けていきましょうね!

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