「お祭りの屋台で食べた、あのホクホクのじゃがバターを家でも再現したい!」
そう思って電子レンジでチンしてみたものの、なんだか表面がシワシワになったり、中がパサついたりしてガッカリした経験はありませんか?
実は、本当に美味しいじゃがバターを作るなら、電子レンジよりも「茹でる」工程が一番の近道なんです。
時間は少しだけかかりますが、その分、じゃがいも本来の甘みと香りが引き立ち、一口食べた瞬間に「あ、全然違う!」と感動するはず。
今回は、家庭で誰でも失敗せずに、最高に美味しいじゃがバターを茹でて作る方法を徹底解説します。
素材の選び方から、プロも実践する茹で方のコツ、さらには最後まで飽きずに楽しめる禁断のアレンジまで、これ一冊でじゃがバターマスターになれる情報をぎゅっと凝縮してお届けします。
なぜ美味しいじゃがバターは「茹でる」ことで生まれるのか
世の中には時短レシピがあふれていますが、じゃがバターに関して言えば「急がば回れ」が鉄則です。
なぜわざわざお鍋を出して茹でる必要があるのか。そこには、じゃがいもの科学的な美味しさの秘密が隠されています。
じわじわ加熱で「糖化」が進む
じゃがいもに含まれるでんぷんは、約$60^\circ C$から$70^\circ C$の温度帯で酵素が働き、糖へと変化します。
電子レンジだと一気に高温になってしまうため、この「糖化」のプロセスを素通りしてしまいます。
一方で、水からゆっくり茹でる方法は、この温度帯を長くキープできるため、噛むほどに甘いじゃがいもに仕上がるのです。
しっとり感とホクホク感の両立
電子レンジ調理は、食材の水分を飛ばしながら加熱するため、どうしても食感が硬くなりがちです。
一方、たっぷりのお湯で茹でる方法は、適切な水分を保ちながら熱を均一に伝えます。
表面は粉をふいたようにホクホク、中はしっとり。このコントラストこそが、茹でたじゃがいもだけの特権と言えます。
まずは準備から!じゃがバターに最適な「品種」と「道具」
美味しいじゃがバターへの第一歩は、スーパーの野菜売り場から始まっています。
どのじゃがいもを選んでも同じ、というわけではありません。
ホクホクを狙うなら「男爵」か「キタアカリ」
じゃがバターにするなら、絶対に「粉質(ふんしつ)」と呼ばれるタイプを選んでください。
- 男爵(だんしゃく)まさにじゃがバターのための王道。でんぷん価が高く、茹で上がると表面がホロホロと崩れるようなホクホク感が楽しめます。
- キタアカリ「黄金の男爵」とも呼ばれる品種で、中身が黄色いのが特徴です。男爵よりもさらに甘みが強く、バターの塩気と合わさると最高のご馳走になります。
逆に、メークインなどは「粘質」で煮崩れしにくいのが特徴。カレーや肉じゃがには向いていますが、じゃがバターらしいホクホク感を求めるなら避けるのが無難です。
欠かせないのが良質な「バター」
主役がじゃがいもなら、準主役は間違いなくバターです。
もし余裕があれば、少し良いバターを使ってみてください。
香りを重視するなら、発酵バターがおすすめ。
特有の風味とコクが、茹でたてのじゃがいもの熱で溶け出し、鼻に抜ける香りが格段に良くなります。
手軽に済ませるなら、雪印メグミルク 有塩バターなどの定番品でも、茹で方のコツさえ掴めれば十分に美味しくいただけます。
失敗なし!美味しいじゃがバターを作る「茹で方」の全工程
それでは、いよいよ本題の茹で方に入りましょう。
難しいテクニックは一切不要。ただ「丁寧に扱う」ことだけを意識してみてください。
1. 丁寧に洗って「芽」を取り除く
じゃがいもは皮ごと茹でるのが鉄則です。
皮があることで、中の旨味やビタミンCがお湯に逃げ出すのを防いでくれます。
たわしやスポンジで泥をしっかり落とし、芽があれば包丁の根元でくり抜いておきましょう。
皮が緑色になっている部分は、天然の毒素が含まれているので、そこだけは厚めに剥いておくと安心です。
2. 必ず「水から」火にかける
「お湯を沸かしてから入れるほうが早い」と思うかもしれませんが、それはNGです。
急激な温度変化は表面だけを柔らかくし、中が硬いままになる「芯残り」の原因になります。
お鍋にじゃがいもを入れ、ひたひたになるまで水を注いでから火をつけましょう。
このとき、水の量に対して1%程度の塩を入れるのがプロの隠し技。
塩茹ですることでじゃがいもの細胞が引き締まり、煮崩れを防ぎつつ、中までほんのり塩味がついて甘みが際立ちます。
3. 「弱火」でコトコト、20分〜40分
沸騰したら、ボコボコと泡立たない程度の弱火にします。
お湯の中でじゃがいもが踊ってしまうと、ぶつかり合って形が崩れてしまいます。
静かな水面を保ちながら、じっくりと熱を入れていきましょう。
茹で時間はサイズによって異なります。
- 小さめの新じゃが:約15分〜20分
- 標準的な中サイズ:約25分〜30分
- 拳サイズの特大:約40分〜
4. 竹串が「スッ」と通れば合格
一番大きなじゃがいもの中心に、竹串を刺してみます。
少しの抵抗もなく、吸い込まれるようにスッと通れば完璧な茹で上がりです。
5. 最後に水分を飛ばす「粉吹き仕上げ」
ここが最も重要なポイントです!
茹で上がったらお湯を全て捨て、再び火にかけます。
お鍋をゆすりながら、じゃがいもの表面の水分を飛ばしてください。
表面が白っぽく粉をふいたようになったら、バターが絡みやすくなる最高の下地が完成です。
究極の味変!おすすめのトッピング&アレンジ集
茹でたてのじゃがバターだけでも十分幸せですが、ちょい足しでさらに楽しみが広がります。
家にあるもので簡単にできる、絶品アレンジを紹介します。
定番を超えた「おつまみ系」
- イカの塩辛北海道民の常識とも言えるこの組み合わせ。バターのコクと塩辛の塩気、そして発酵の旨味が三位一体となって、お酒が止まらなくなります。
- 明太マヨネーズやまや めんたいマヨなどを常備しておくと便利です。茹でたてのホクホクな身を少し崩して、バターと一緒に和えるだけで、一気に華やかなメインディッシュになります。
- とろけるチーズ&黒胡椒チーズをのせて余熱で溶かし、仕上げにギャバン ブラックペッパーをガリガリと。大人の贅沢な夜食です。
意外な相性「洋風・エスニック系」
- サワークリームとディル少しオシャレに楽しみたい時は、サワークリームを添えてみてください。じゃがいもの重さを爽やかな酸味が中和して、いくらでも食べられてしまいます。
- カレー粉とハチミツ甘じょっぱい組み合わせが好きな方に。バターを溶かしたところに、ほんの少しのカレー粉とはちみつ。これがお子様にも大人気なんです。
- 岩のり(海苔の佃煮)「和」の代表格である海苔の佃煮とバターは、実は相性抜群。磯の香りがじゃがいもの大地の香りを引き立てます。
食べるだけじゃない!じゃがいもの嬉しい栄養の話
美味しいから食べる、のが一番ですが、実はじゃがいもは「大地のりんご」と呼ばれるほど栄養満点。
特に茹でて作るじゃがバターは、健康面でもメリットがあります。
- ビタミンCが壊れにくいじゃがいものビタミンCはでんぷんに守られているため、加熱しても壊れにくいのが特徴です。さらに、皮ごと茹でることで流出を最小限に抑えられます。
- カリウムでデトックス体内の余分な塩分を排出してくれるカリウムが豊富です。バターの塩分が気になる方にとっても、じゃがいも自体が持つカリウムは嬉しい味方ですね。
まとめ:美味しいじゃがバターの作り方!茹でる手間が最高の隠し味になる
いかがでしたでしょうか?
「茹でる」という工程は、一見すると面倒に感じるかもしれません。
しかし、水からゆっくり温度を上げ、最後に水分を飛ばすという一連の流れこそが、じゃがいもを最も輝かせる方法なのです。
最後に、これだけは覚えておきたいポイントを振り返りましょう。
- 品種選び: ホクホク感を出すなら「男爵」系を。
- 皮ごと水から: 旨味を閉じ込め、じっくり糖化させる。
- 弱火で静かに: 煮崩れを防ぎ、中心まで均一に火を通す。
- 仕上げの粉吹き: 水分を飛ばして、バターを染み込みやすくする。
もし、「もっと簡単に美味しいじゃがいも料理を楽しみたい!」という方は、北海道産 じゃがいも 食べ比べセットなどで、品種による味の違いを試してみるのも面白いですよ。
丁寧な茹で方で作ったじゃがバターは、もはやサイドメニューではなく、立派なご馳走です。
お気に入りのバターをたっぷり用意して、ホクホクと湯気が立ち上がる至福の瞬間を、ぜひご自宅で味わってみてください。
以上、美味しいじゃがバターの作り方!茹でる手間が最高の隠し味になるための全ガイドでした。

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