「今日のおかず、あと一品ほしいな」「小腹が空いたから、何か温かくて美味しいものが食べたい!」そんな時、真っ先に思い浮かぶのが「じゃがバター」ではないでしょうか。
ホクホクのじゃがいもに、じゅわっと溶け出すバターの塩気。あの屋台や居酒屋で食べる味を、自宅の電子レンジで再現できたら最高ですよね。
でも、いざ自分で作ってみると「中が硬いままだった」「パサパサして美味しくない」「レンジの中で爆発しそうで怖い」なんて失敗を経験したことはありませんか?実は、電子レンジ調理には特有の「コツ」があるんです。
今回は、誰でも失敗せずに、最高にホクホクな仕上がりになる「レンジで簡単!絶品じゃがバターの作り方」を徹底解説します。これさえ読めば、もうコンビニで買う必要はありません。
理想のじゃがバターは「下準備」で決まる
電子レンジ調理は、火の通りが早い反面、水分を飛ばしやすいという弱点があります。これを防ぎ、ホクホク感を出すためには、加熱前のちょっとした一工夫が運命を分けます。
1. じゃがいもの選び方と品種
じゃがバターに最も向いているのは「男爵(だんしゃく)」です。でんぷん質が豊富で、熱を加えると組織が崩れやすいため、あの独特の粉を吹いたようなホクホク感が生まれます。
逆に「メークイン」は煮崩れしにくい性質があるため、しっとり・ねっとりした食感が好きな方におすすめです。どちらを使うにしても、じゃがいも 5kgのような新鮮なものを用意しましょう。
2. 芽の処理と毒性への注意
じゃがいもの芽や、日光に当たって緑色に変色した皮の部分には、「ソラニン」や「チャコニン」という天然の毒素が含まれています。これらは加熱しても完全には消えません。
- 芽は根元から深くえぐり取る
- 緑色の部分は皮を厚めに剥く
この2点は、安全に美味しく食べるための絶対条件です。
3. 十字の切り込みが美味しさの鍵
洗ったじゃがいもの中央に、包丁で深さ1/3から半分くらいの「十字の切り込み」を入れておきましょう。
これには2つのメリットがあります。1つは、熱の通り道を作って短時間で芯まで加熱すること。もう1つは、出来上がった時にバターを染み込ませやすくすることです。見た目も本格的な屋台風に仕上がりますよ。
失敗しない!レンジでホクホクに仕上げる魔法のステップ
下準備ができたら、いよいよ加熱です。ただお皿に乗せてスイッチを押すだけでは、表面だけがカピカピになってしまいます。ここで使うのが「保湿」のテクニックです。
ステップ1:濡らしたキッチンペーパーで包む
洗った直後の、水気がついた状態のじゃがいもを、さらにたっぷりと水を含ませたキッチンペーパーで包みます。
電子レンジのマイクロ波は、食材に含まれる水分を振動させて発熱させます。周囲を濡れたペーパーで覆うことで、庫内に蒸気が充満し、まるで蒸し器で蒸したようなしっとり・ホクホクな状態を作り出せるのです。
ステップ2:ラップで蒸気を閉じ込める
キッチンペーパーの上から、さらにふんわりとラップを巻きます。この時、隙間を作らないようにするのがポイント。ラップが「蒸し袋」の役割を果たし、じゃがいも自身の水分を逃さずに閉じ込めます。
ステップ3:加熱時間の目安を把握する
電子レンジ(600W)での加熱時間は、個数と重さによって調整してください。
- 中サイズ1個(約150g):約3分〜3分30秒
- 大サイズ1個(約200g):約4分〜5分
- 中サイズ2個:約5分〜6分
500Wの場合は、上記の時間に1.2倍した時間を加算してください。複数のじゃがいもを一度に加熱する場合は、お皿の「端」に離して置くと、加熱ムラが少なくなります。
余熱を制する者は、じゃがバターを制する
「レンジが止まった!さあ食べよう!」と、すぐにラップを剥がしていませんか?実は、これが一番やってはいけないNG行動です。
レンジ加熱が終わった直後のじゃがいもは、中心部と外側の温度に差があり、まだ「完成」していません。ここで最も重要な工程が「放置」です。
加熱が終わったら、レンジの扉を開けずに、あるいはタオルなどで包んで3分から5分ほどそのまま放置してください。
この「余熱調理」の時間に、内部まで均一に熱が通り、水分が全体に回ります。これにより、食べた瞬間に口の中でほどけるような絶妙な食感が生まれるのです。焦ってすぐに開けてしまうと、中心部がゴリゴリと硬いままになってしまうことが多いので、じっと我慢しましょう。
究極の味付け!バターの香りを最大化させる方法
じゃがいもが熱々のうちに、いよいよ仕上げです。
ラップとキッチンペーパーを外す際は、熱い蒸気が出るので火傷に注意してください。あらかじめ入れておいた十字の切り込みを少し広げるようにして、そこにバターをたっぷりと落とします。
- 有塩バターをたっぷり使う健康を気にする方もいるかもしれませんが、じゃがバターの主役はバターです。5g〜10gほど、思い切って乗せましょう。雪印メ印バターのような王道のバターが、やはりじゃがいもの甘みを一番引き立ててくれます。
- 追い塩で味を引き締めるバターの塩気だけでも美味しいですが、仕上げにパラパラっと「岩塩」や「粗塩」を振りかけると、甘みがさらに際立ちます。お好みで黒胡椒を挽くと、大人の味わいに変わります。
飽きさせない!激ウマ味変バリエーション
基本のバターだけでも十分美味しいですが、トッピングを工夫することで、ご飯のおかずやお酒のつまみとしても優秀な一皿に進化します。
イカの塩辛 + バター
北海道では定番の組み合わせ。塩辛の濃厚なコクと、バターのまろやかさが合わさり、日本酒やビールが止まらなくなる禁断の味です。
明太子マヨネーズ + バター
ピリッとした辛みとマヨネーズの酸味は、子供から大人まで大好きな味。明太子をほぐしてマヨネーズと和え、バターが溶けたところにたっぷり乗せましょう。
醤油 + かつお節 + 青のり
少し和風に寄せたい時は、バターに醤油を数滴。かつお節の風味と青のりの香りが加われば、まるで「じゃがバター焼きそば」のような食欲をそそる香りに包まれます。
とろけるチーズ + ガーリックパウダー
背徳感を味わいたいならこれ。加熱の最後の30秒でピザ用チーズを乗せ、仕上げにガーリックパウダーを振りかけます。ガツンとくるパンチの効いた味は、夜食にもぴったりです。
失敗を防ぐためのQ&A
加熱しても硬い部分があるのですが?
じゃがいもの向きを変えて、再度20秒ずつ追加で加熱してください。ただし、一気に長時間再加熱すると水分が飛んで「石」のように硬くなってしまうので、少しずつ様子を見るのが鉄則です。
逆にベチャベチャになってしまう…
水に浸しすぎたか、レンジの出力が弱すぎる可能性があります。洗った後は軽く水気を切り、加熱後は必ず放置して蒸気を安定させてください。
皮がシワシワになるのはなぜ?
水分が抜けている証拠です。キッチンペーパーをよりしっかりと濡らし、ラップを二重にするなどして密閉度を高めてみてください。
まとめ
いかがでしたか?「ただレンジでチンするだけ」と思っていたじゃがバターも、ちょっとしたコツを抑えるだけで、専門店のクオリティにぐっと近づきます。
- 男爵いもを選び、毒素をしっかり取り除く
- 十字の切り込みを入れ、濡れペーパーとラップで包む
- 適切な時間加熱し、必ず5分間の「余熱」を与える
- 上質なバターとトッピングで楽しむ
このステップさえ守れば、いつでもホクホクで美味しい、幸せのじゃがバターが楽しめます。
今夜の献立に迷ったら、まずは電子レンジのスイッチを入れて、最高の一皿を作ってみませんか?
今回ご紹介した「レンジで簡単!絶品じゃがバターの作り方。ホクホクに仕上げるコツと失敗しないポイント」を参考に、ぜひあなただけの究極のレシピを見つけてみてください。

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