「最近スーパーで見かけるキリンのウイスキー、陸(RIKU)。パッケージはシンプルでおしゃれだけど、飲んでみたらアルコールの刺激が強すぎて、正直まずいと思ってしまった……」
そんな経験をしたことはありませんか?SNSや口コミサイトを覗いてみると、確かに「ウイスキー 陸 まずい」という検索ワードが並んでいるのを目にします。でもその一方で、ウイスキー好きの間では「この価格でこのクオリティはありえない」「コスパ最強のデイリーウイスキー」と絶賛されているのも事実です。
なぜ、これほどまでに評価が真っ二つに分かれるのでしょうか?
実はウイスキー 陸には、一般的なウイスキーとは一線を画す「ある特徴」があります。その特徴を理解せずに飲んでしまうと、本来の美味しさに気づけないまま「苦手な味」として片付けられてしまうのです。
今回は、富士御殿場蒸溜所が自信を持って送り出した「陸」の正体を深掘りし、なぜ「まずい」と感じる人がいるのか、そしてどうすれば最高に美味しく飲めるのかを詳しく解説していきます。
なぜ「まずい」という声が出るのか?3つの違和感の正体
ウイスキーを飲み慣れている人でも、初めてウイスキー 陸を口にした瞬間に「おや?」と違和感を覚えることがあります。その違和感の正体は、主に以下の3点に集約されます。
1. アルコール度数50%という「暴力的なまでのパンチ」
スーパーの棚に並んでいる角瓶やブラックニッカなど、多くのブレンデッドウイスキーの度数は37%から40%程度です。しかし、陸は驚きの「50%」という高濃度でボトリングされています。
この10%の差は想像以上に巨大です。ストレートで飲めば、喉を焼くような熱さや鼻を抜ける強烈なアルコール感を感じるのは当然のこと。「キツすぎて味がわからない」という感想は、生物学的な防衛本能に近いものと言えるでしょう。
2. 華やかさの裏にある「ケミカルな香り」
陸の魅力は、富士御殿場蒸溜所特有の「グレーン原酒」の甘みにあります。しかし、このグレーン由来のエステリーな香りが、人によっては「接着剤」や「セメダイン」のような薬品臭に感じられてしまうことがあります。
特にスコッチウイスキーのようなスモーキーさや、大麦の香ばしさを求めている人にとって、この独特のフルーティーな甘みは「人工的な味」と捉えられやすく、「まずい」という評価に繋がってしまうのです。
3. 「ノンチルフィルタード」による雑味(旨味)の強さ
ウイスキー 陸は、冷却ろ過を行わない「ノンチルフィルタード製法」を採用しています。これはウイスキー本来の旨味成分を残すためのこだわりですが、逆に言えば、原酒の個性がダイレクトに伝わりすぎるということ。
スッキリとしていて、水のように飲みやすいウイスキーを好む層からすれば、陸の持つ「重厚さ」や「複雑な雑味」が、飲みづらさとして認識されてしまうのです。
富士御殿場蒸溜所が「陸」に込めた「50%」の意図
「まずい」と言われるリスクを冒してまで、なぜキリンは度数を50%に設定したのでしょうか。そこには、世界的なマスターブレンダーである田中城太氏の深いこだわりが隠されています。
ウイスキーの美味しい成分、つまり香りの元となるオイル分などは、アルコールに溶け込んでいます。水を加えて度数を下げれば下げるほど、その成分は薄まってしまいます。
「陸」のコンセプトは、「ウイスキーの持つ本来の美味しさを、余すことなくボトルに詰め込むこと」です。50%という数字は、加水を最小限に抑え、蒸溜所で生まれた原酒のポテンシャルを最大限に引き出した結果なのです。
つまり、陸は「そのまま飲むための完成品」というよりも、「飲み手が自分好みの濃度に調整するための、濃厚な原液」に近い存在だと言えます。
評判を覆す!「陸」を劇的に美味しく変える魔法の飲み方
もしあなたがウイスキー 陸を飲んで「まずい」と感じたのなら、それは飲み方が間違っていただけかもしれません。50%というポテンシャルを正しく解放してあげれば、1,000円台のウイスキーとは思えない贅沢な味わいが顔を出します。
黄金比は「1:5」のハイボール
通常のハイボールはウイスキー1に対して炭酸水3〜4が定番ですが、陸の場合は「1:5」で割ってみてください。
度数が高いため、5倍で割っても味がボヤけません。むしろ、炭酸の刺激によって隠れていたオレンジや黄桃のようなフルーティーな香りが一気に弾けます。後味にはバニラのような優しい甘みが残り、食事の邪魔をしない最高の食中酒へと変貌します。
「加水」で香りの花を開かせる
ストレートで楽しみたい場合は、ティースプーン1杯の水を垂らしてみてください。
水を加えることでアルコールの分子がバラけ、閉じ込められていた香りの成分が表面に浮き上がってきます。これを「ウイスキーの花が開く」と表現しますが、陸はこの変化が非常にドラマチックです。ピリピリとした刺激が消え、丸みのあるリッチな味わいに驚くはずです。
濃い味の料理と合わせる「ロック」
ウイスキー 陸の持つ力強いコクは、油っこい料理や味の濃いおつまみと相性抜群です。
大きな氷を入れたロックグラスに注ぎ、ゆっくりと溶かしながら味わってみてください。氷が溶けるにつれて、度数が50%から40%、30%へと変化し、刻一刻と表情を変えるウイスキーのドラマを楽しむことができます。
結局「陸」は買いなのか?他の銘柄と比較してみた
ウイスキー選びで迷うのが、同価格帯のライバルたちの存在です。
例えば、ハイボールの王道であるサントリー 角瓶。角瓶は非常にバランスが良く、誰が飲んでも「いつもの味」という安心感があります。対して陸は、角瓶よりも圧倒的に「濃厚」で「パワフル」です。
また、ブラックニッカ クリアのような低価格帯のウイスキーは、クセがない分、ハイボールにすると薄く感じてしまうこともあります。
もしあなたが「ハイボールにしてもウイスキーの味をしっかり感じたい」「華やかな香りの余韻を楽しみたい」と思うなら、間違いなくウイスキー 陸を選ぶべきです。逆に、ウイスキーに個性を求めず、水のようにグビグビ飲みたいという人には、陸の個性は強すぎるかもしれません。
陸のポテンシャルは「知れば知るほど」クセになる
ウイスキーは嗜好品ですから、すべての人に好まれる味というのは存在しません。しかし、ウイスキー 陸を一度「まずい」と切り捨ててしまうのは、あまりにももったいない話です。
このウイスキーには、富士山の麓で育まれた清らかな水と、世界が認めた蒸溜技術が詰まっています。500mlという少し小ぶりなボトルサイズも、「鮮度が良いうちに飲みきってほしい」という造り手の配慮かもしれません。
最初はその強さに驚くかもしれませんが、二口、三口と飲み進めるうちに、その厚みのある甘みの虜になるファンが続出しています。
「自分にとっての最高の割合」を見つけた瞬間、陸はあなたにとって手放せないデイリーウイスキーの筆頭に躍り出るはずです。
ウイスキー「陸」がまずいと感じる原因と評価のまとめ:正しい飲み方で真価を味わおう!
さて、ここまでウイスキー 陸の「まずい」という噂の真相と、その裏に隠された驚くべきスペックについてお伝えしてきました。
結論として、陸が「まずい」と感じられる最大の理由は、そのサービス精神旺盛な「度数50%」という強さにあります。多くの人は、このポテンシャルを真っ向から受け止めすぎてしまっているのです。
- 1:5のハイボールで香りを爆発させる
- 数滴の加水でアルコールの角を取る
- 「原液」を自分好みに育てる感覚で楽しむ
この3点を意識するだけで、あなたの陸に対する評価は180度変わるでしょう。
「ウイスキー 陸 まずい」という言葉を信じて避けるのではなく、ぜひ一度、自分の手でその封を解き、50%の原酒が持つ圧倒的なエネルギーを体験してみてください。
次にあなたがスーパーの棚で陸を見かけたとき、そのシンプルなラベルが、今までとは違った「頼もしい相棒」に見えるようになっているはずですよ。

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