ウイスキーのピュアモルトとは?定義やシングルモルトとの違い、おすすめ銘柄10選

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ウイスキーの棚を眺めていると、ラベルに堂々と書かれた「ピュアモルト」という文字。シングルモルトやブレンデッドは聞いたことがあるけれど、ピュアモルトって一体何が「ピュア」なの?と疑問に思ったことはありませんか。

実は、この「ピュアモルト」という言葉には、日本のウイスキー文化独自の歴史と、造り手の熱いこだわりが凝縮されているんです。

今回は、初心者の方でもこれだけ読めばピュアモルト通になれるよう、その定義からシングルモルトとの決定的な違い、そして今すぐ飲みたくなるおすすめ銘柄まで、分かりやすく解説していきます。


ピュアモルトの正体は「モルト100%の贅沢なブレンド」

結論から言うと、ピュアモルトとは「複数の蒸留所で作られたモルト(大麦麦芽)ウイスキーだけを混ぜ合わせたもの」を指します。

ウイスキーには大きく分けて、大麦麦芽のみを原料とする「モルトウイスキー」と、トウモロコシなどの穀物を原料とする「グレーンウイスキー」の2種類があります。

一般的な「ブレンデッドウイスキー」は、個性の強いモルトと、穏やかなグレーンを混ぜて飲みやすく仕上げたものです。それに対してピュアモルトは、グレーンを一切使いません。どこまでも「モルト原酒のみ」にこだわっているからこそ、「ピュア」という言葉が使われてきたのです。

ちなみに、現在スコットランドなどの国際的な基準では、これを「ブレンデッドモルト」と呼ぶのが一般的です。日本でも2021年に施行された新しい表示基準によって、徐々に表記が整理されつつありますが、今でもファンやメーカーの間では愛着を持って「ピュアモルト」と呼ばれ続けています。

シングルモルトやブレンデッドとの決定的な違いとは?

よく混同されがちな「シングルモルト」との違いについても整理しておきましょう。

シングルモルトは、その名の通り「単一(シングル)の蒸留所」で作られたモルト原酒のみを瓶詰めしたものです。その土地の水、気候、蒸留器の形といった「蒸留所の個性」がダイレクトに反映されるのが魅力です。

一方のピュアモルトは、いわば「シングルモルトのオールスター戦」です。A蒸留所の力強さと、B蒸留所の華やかさを、ブレンダーが最高のバランスで調和させます。

  • シングルモルト:ひとつの蒸留所の個性を突き詰めた「ソロ演奏」
  • ピュアモルト:複数の蒸留所の個性を重ね合わせた「アンサンブル」
  • ブレンデッド:モルトとグレーンが調和した「フルオーケストラ」

このようにイメージすると分かりやすいかもしれません。ピュアモルトは、モルト特有の奥深いコクや香りを楽しみつつ、単一の蒸留所だけでは出せない「複雑さ」や「完成されたバランス」を味わえる、非常に贅沢なカテゴリーなのです。

なぜ今、ピュアモルトが注目されているのか

最近、ウイスキー愛好家の間でピュアモルトが改めて注目されています。その理由は、シングルモルトの価格高騰と、ブレンダー技術への再評価にあります。

世界的なウイスキーブームの影響で、有名なシングルモルトは入手困難になったり、価格が跳ね上がったりしています。そんな中、複数の原酒を組み合わせることで、安定した品質と、価格以上の満足感を提供してくれるピュアモルトは、賢いウイスキー選びの選択肢となっているのです。

また、「竹鶴」に代表されるように、日本のブレンダー技術は世界最高峰と言われています。異なる個性をぶつけ合い、一つの作品に仕上げるピュアモルトは、まさに日本の職人芸が光るジャンルと言えるでしょう。


絶対に外せない!ピュアモルトのおすすめ銘柄10選

それでは、今手に入るピュアモルト(ブレンデッドモルト)の中から、特におすすめの10銘柄を厳選してご紹介します。

1. ニッカ 竹鶴ピュアモルト

日本のピュアモルトといえば、まずはこの一本を語らなければなりません。ニッカウヰスキーの創業者・竹鶴政孝の名を冠したこのボトルは、力強い余市モルトと、華やかな宮城峡モルトが見事に融合しています。竹鶴ピュアモルトは、滑らかな口当たりと、後味にふわりと残るシェリー樽由来の甘みが絶妙です。

2. ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年

世界で最も売れているスコッチ、ジョニーウォーカー。そのラインナップの中で唯一のブレンデッドモルトがこのグリーンラベルです。ジョニーウォーカー グリーンラベル 15年は、タリスカーやカリラなど、個性派揃いの4つのキーモルトを使用。15年熟成ならではの深みと、草原のような爽やかさが共存しています。

3. モンキーショルダー

「肩肘張らずに楽しむ」をコンセプトにした、スコットランドの人気銘柄。3つの蒸留所のモルトをブレンドしており、バニラや蜂蜜のような甘い香りが特徴です。モンキーショルダーは非常にバランスが良く、ストレートはもちろん、ハイボールにしても味が崩れないため、初心者の方にも最適です。

4. イチローズモルト モルト&グレーン ホワイトラベル

正確にはブレンデッドウイスキーの分類ですが、ピュアモルトを探している方が必ず通るのがこの「イチローズモルト」。世界五大ウイスキーの原酒をブレンドしたこのボトルは、秩父の環境で熟成された独特の複雑味があります。イチローズモルト ホワイトラベルは、日本のクラフトウイスキーの底力を感じさせてくれる一本です。

5. ダグラスレイン ビッグピート

「ピート(煙たさ)」を愛してやまない方におすすめなのが、アイラ島のモルトだけを集めたこの銘柄。ラベルのインパクトもさることながら、中身は本格派。ビッグピートは、アードベッグやボウモアといった有名蒸留所の原酒を使用しており、潮風の香りと強烈なスモーキーさがクセになります。

6. マツイ ピュアモルトウイスキー 倉吉

鳥取県、大山山系の良質な湧き水を使用して仕上げられた一本。倉吉 ピュアモルトは、オーク樽の香ばしさと、ナッツのような風味が特徴的です。日本の自然を感じさせる柔らかな飲み口で、和食との相性も抜群です。

7. ネイキッドモルト(旧ネイキッドグラウス)

「ザ・フェイマスグラウス」のモルト原酒のみを使用した贅沢なボトル。シェリー樽での熟成にこだわっており、ドライフルーツのような濃厚な甘みが楽しめます。ネイキッドモルトは、コストパフォーマンスが非常に高く、日常的に楽しめる「ちょっと良いウイスキー」として重宝します。

8. ロックアイランド

先ほどのビッグピートの兄弟分で、こちらはスコットランドの「島々(アイランズ)」のモルトをブレンド。アイラ、ジュラ、アラン、オークニーの原酒が使われており、ロックアイランドは潮の香りとハチミツのような甘さの対比が鮮やか。シーフード料理と一緒に楽しみたい一杯です。

9. スカリーワグ

スペイサイド地方のモルトだけをブレンドした、愛犬家にも人気のボトル。マッカランやモートラックといった、甘く華やかな原酒が中心です。スカリーワグは、ダークチョコレートやスパイスのニュアンスがあり、デザートウイスキーとしても優秀です。

10. シーバスリーガル アルティス 20年

シーバスリーガル史上初のブレンデッドモルトとして登場した、最高級ライン。歴代5人のマスターブレンダーへのオマージュとして、5つの貴重なシングルモルトが選ばれています。シーバスリーガル アルティスは、20年という長い熟成がもたらす極上の滑らかさと、複雑な余韻が心を満たしてくれます。


ピュアモルトを120%楽しむための飲み方ガイド

こだわりのピュアモルトを手に入れたら、その魅力を最大限に引き出す飲み方で楽しみましょう。

まずは「トワイスアップ」で香りをひらく

ピュアモルトは、複数のモルトが重なり合った複雑な香りが最大の特徴です。まずはグラスにウイスキーと常温の水を「1:1」の割合で注ぐトワイスアップを試してみてください。アルコールの刺激が抑えられ、閉じ込められていた香りの要素が花開くように広がります。

贅沢な「モルトハイボール」

「ピュアモルトをソーダで割るなんて勿体ない」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。むしろ、厚みのあるモルト原酒を使ったハイボールは、ソーダに負けない飲み応えがあります。レモンを絞らず、ウイスキー本来の甘みと香ばしさを炭酸の爽快感とともに味わうのが大人流です。

温度変化を楽しむ「オン・ザ・ロック」

大きめの氷を入れ、ゆっくりと冷やしながら飲むスタイル。最初は力強いモルトのパンチを感じ、氷が溶けるにつれて加水効果でまろやかな表情に変わっていく。この変化を楽しめるのも、原酒の個性が強いピュアモルトならではの醍醐味です。

合わせるおつまみで味わいが変わる

ピュアモルトの複雑な味わいは、食事とのペアリングでも真価を発揮します。

  • スモーキーなタイプ(ビッグピートなど): 燻製チーズ、オイルサーディン、サラミ。
  • 華やかで甘いタイプ(竹鶴、モンキーショルダーなど): ドライイチジク、ミルクチョコレート、カシューナッツ。
  • 上品でまろやかなタイプ(倉吉、アルティスなど): 焼き鳥(タレ)、西京焼き、ビターチョコレート。

ウイスキーの持つ「熟成感」や「樽の香り」に近い要素を持つ食べ物を選ぶのが、失敗しないコツです。


まとめ:ウイスキーのピュアモルトで広がる深い世界

いかがでしたでしょうか。

「ピュアモルト」という言葉の裏側には、単なるカテゴリー名以上の、造り手たちの飽くなき探求心とブレンドの美学が隠されています。

シングルモルトのような鮮烈な個性も魅力的ですが、複数の個性が手を取り合い、一つの完成された世界観を作り出すピュアモルトには、飲めば飲むほど発見がある奥深さがあります。

もしあなたが次に何を飲もうか迷っているなら、ぜひ「ピュアモルト」を手に取ってみてください。その一杯は、きっとあなたのウイスキー体験を、より豊かで鮮やかなものに変えてくれるはずです。

今宵は、お気に入りのグラスを用意して、ゆっくりとウイスキーのピュアモルトの封を切ってみませんか。

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