「安くて美味しいジャパニーズウイスキーが飲みたい」
「でも、スーパーでよく見る定番銘柄には少し飽きてきたかも……」
そんなふうに感じているウイスキー好きの皆さんに、ぜひ一度手に取ってほしい一本があります。それが、本坊酒造が手掛けるマルスウイスキー スリー セブン(3&7)です。
1,000円台前半という、いわゆる「デイリーウイスキー」の価格帯でありながら、その中身には驚くべきこだわりが詰まっています。今回は、知る人ぞ知るコスパ銘柄であるこのウイスキーの味わいや、おすすめの飲み方を徹底的に深掘りしていきます。
信州の恵みが生んだ「3&7」という数字の秘密
まず気になるのが、その特徴的なネーミングですよね。この「3&7」という数字、実は単なる記号ではありません。
このウイスキーは、ブレンデッドウイスキーです。ブレンドされている原酒の内訳が、非常にユニークな構成になっています。
- グレーンウイスキーの熟成年数が「3年」
- モルトウイスキーの熟成年数が「7年」
通常、1,000円前後の低価格帯ウイスキーでは、熟成年数を明かさない「ノンエイジ(NA)」の商品がほとんどです。そんな中で、しっかりとした「7年熟成」のモルト原酒を使用していることを公表している点は、造り手の自信の表れと言えるでしょう。
製造しているのは、長野県の中央アルプス駒ヶ岳山麓に位置する「信州マルス蒸留所」。標高798メートルという日本でも有数の中高地にあり、冬は氷点下、夏も冷涼というウイスキー熟成には理想的な環境です。澄んだ空気と、地下120メートルから汲み上げられる清らかな天然水が、このウイスキーの土台を支えています。
実際に飲んでわかった!驚きの香りと味わい
マルスウイスキー スリー セブンをグラスに注ぐと、まず驚かされるのがその香りです。
- ホワイトオークの力強い木質感
- バニラを思わせるほのかな甘み
- クリーンで雑味のない抜け感
特筆すべきは、ホワイトオークの樽香です。蓋を開けた瞬間に、まるで森の中にいるような、あるいは新築の家を訪れた時のような、心地よい「木の香り」が立ち上がります。
一口含んでみると、ライトでドライな口当たりが広がります。7年熟成のモルトが効いているのか、同価格帯の他のウイスキーに見られがちな「アルコールのツンとした刺激」が、かなり抑えられている印象です。
後味はスッキリとしていて、嫌なベタつきがありません。スコッチのような強いピート(スモーキーさ)は控えめなので、ウイスキー初心者の方や、クセの強いお酒が苦手な方でもスルスルと飲めてしまう、非常に親しみやすいバランスに仕上がっています。
最高の1杯を作る!おすすめの飲み方ガイド
このマルスウイスキー スリー セブンを最も美味しく楽しむなら、やはり「ハイボール」が一番の正解かもしれません。
ハイボールにすることで、最大の特徴であるウッディな香りが炭酸とともに一気に花開きます。ドライな飲み口なので、唐揚げや餃子、あるいは少し脂の乗ったお肉料理など、食事との相性が抜群に良いのです。レモンを軽く絞れば、さらに爽快感が増して、毎日の晩酌がワンランク上の時間になります。
少しゆっくりとお酒に向き合いたい夜なら、「水割り」もおすすめです。驚くことに、水を加えることで渋みが消え、隠れていた蜂蜜のような甘みが前面に出てきます。日本の水、そして日本人の味覚に合わせて設計されていることがよくわかる、優しい味わいに変化します。
一方で、バーボンが好きな方には「ロック」も試していただきたい飲み方です。氷が溶けるにつれて、ホワイトオークの香りが濃厚になり、力強い個性を楽しむことができます。
競合銘柄と比較して見える「3&7」の圧倒的な個性
1,000円台のウイスキーといえば、サントリーの「角瓶」やニッカの「ブラックニッカ」などが王道ですよね。それらと比較したとき、マルスウイスキー スリー セブンの立ち位置はどこにあるのでしょうか。
多くの大衆向けウイスキーが「誰にでも好まれる、均一なバランス」を重視しているのに対し、マルスウイスキー スリー セブンは、より「クラフト(手作り)感」が際立っています。
大手メーカーのような広告宣伝費をかけない分、中身の原酒にコストをかけている。そんな職人気質なこだわりが、7年熟成モルトの使用という形で見事に結実しています。
「いつもの定番もいいけれど、今日は少し違う、こだわりを感じる一杯が飲みたい」
そんな時に、このボトルが家にあると非常に心強い存在になります。
自宅での時間を豊かにする最高のデイリーウイスキー
ウイスキーの世界は奥深く、数万円するような高級ボトルもたくさんあります。しかし、私たちが日常的に楽しみたいのは、お財布に優しく、それでいて飲むたびに「ああ、美味しいな」と実感できる一本ではないでしょうか。
マルスウイスキー スリー セブンは、まさにその理想を実現した銘柄です。
- 信州の厳しい自然が育んだ確かな品質
- 7年熟成モルトがもたらす滑らかな飲み口
- 食事をより美味しくするドライなハイボール
これらの要素が1,000円台という価格で手に入るのは、日本のウイスキー市場においてもかなり貴重な存在と言えます。スーパーや酒販店の棚で見かけた際は、迷わず一度手に取ってみてください。
最後に、もしあなたがこのウイスキーを気に入ったなら、同じ本坊酒造が作る「岩井トラディション」などの上位銘柄にも挑戦してみるのも面白いでしょう。ジャパニーズウイスキーの新たな魅力を知る、素晴らしい入り口になるはずです。
今夜はぜひ、マルスウイスキー スリー セブンで作ったキンキンのハイボールで、一日の疲れを癒やしてみませんか?そのコスパの高さに、きっと驚くはずですよ。

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