サントリーのウイスキーラインナップの中で、ひときわ爽やかな存在感を放つブルーのラベル。それがサントリー ウイスキー 知多です。テレビCMなどで「風香るハイボール」というフレーズを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、ネットで検索してみると「知多はまずい」「味が薄い」といった、ちょっと気になる口コミを目にすることもあります。これから試してみようと思っている方にとっては、せっかく数千円出して買うのに失敗したくないというのが本音ですよね。
今回は、知多がなぜ「まずい」と言われてしまうことがあるのか、その理由を解き明かしつつ、山崎や白州といった人気銘柄との決定的な違い、そして知多のポテンシャルを最大限に引き出す最高の飲み方まで、余すところなくお届けします。
ウイスキー知多が「まずい」と言われる意外な理由
知多を飲んで「あれ?期待していたのと違う」と感じる人がいるのは事実です。しかし、それは知多が粗悪なウイスキーだからではありません。最大の理由は、知多が「シングルグレーンウイスキー」という、少し特殊な立ち位置のウイスキーだからです。
多くの人がイメージする高級ウイスキーは、大麦麦芽のみを原料とする「シングルモルト」です。山崎や白州がこれに当たります。シングルモルトは個性が強く、香りが複雑で重厚な味わいが特徴です。
一方で、知多の主原料はトウモロコシなどの穀類(グレーン)です。グレーンウイスキーは、本来「サイレント・スピリッツ(静かなる酒)」と呼ばれ、ブレンデッドウイスキーのベースとして個性の強いモルトを引き立てる黒子役を務めてきました。
知多を「まずい」と感じる人の多くは、山崎のような濃厚なコクや、アイラモルトのようなスモーキーなパンチを無意識に期待しています。そのため、知多を一口飲んだ時に「味が軽い」「アルコールの刺激だけが目立つ」と感じてしまうのです。
しかし、この「軽やかさ」こそが知多の狙いであり、最大の武器でもあります。知多蒸溜所では、連続式蒸留機を駆使して「クリーン」「ミディアム」「ヘビー」という3つのタイプの原酒を造り分けています。この繊細な作り込みを知れば、知多の味わいが決して「手抜き」ではなく、計算し尽くされたものであることが分かるはずです。
山崎・白州・響との違いを整理して理解する
サントリーのプレミアムウイスキーを語る上で、知多と他の銘柄との違いを整理しておくことは非常に重要です。
まず、サントリー シングルモルト ウイスキー 山崎は、ミズナラ樽由来のオリエンタルな香りと、完熟したイチゴのような甘みが特徴です。どっしりとした飲み応えを求めるなら山崎に軍配が上がります。
次に、サントリー シングルモルト ウイスキー 白州。こちらは「森の蒸溜所」で作られるだけあって、若葉のような清涼感と、かすかなスモーキーさが魅力です。知多と同じく「爽やか」と表現されますが、白州の爽やかさはハーブや新緑に近いもので、知多の爽やかさはもっと軽快で、ほのかに甘い穀物のニュアンスです。
そしてサントリー ウイスキー 響。これはモルト原酒とグレーン原酒をブレンドした、サントリーの最高峰ブレンデッドウイスキーです。実は、響の中に複雑な奥行きと滑らかさを与えている重要なピースの一つが、知多蒸溜所のグレーン原酒なのです。
知多は、いわば響の「美しさ」を支える純粋なエッセンスを取り出したような存在です。山崎や白州が「主役の個性を楽しむ酒」であるのに対し、知多は「日常に寄り添い、料理を引き立てる酒」という設計思想の違いがあるのです。
ネットの口コミから見える知多のリアルな評判
実際に知多を愛飲している人と、肌に合わなかった人の意見を比較してみると、面白い傾向が見えてきます。
否定的な意見として多いのは、やはり「ストレートで飲むとアルコールの角が立つ」というものです。知多は熟成期間が非公開のノンエイジ製品ということもあり、若い原酒特有のピリッとした刺激を感じやすい側面があります。また、「ウイスキーらしい樽の香りが弱い」という声もあります。
一方で、肯定的な意見で圧倒的に多いのは「とにかく飲みやすい」「ハイボールにすると化ける」という評価です。特に、ウイスキー特有のクセが苦手な人や、普段はビールやレモンサワーを飲んでいる層からは、絶大な支持を得ています。
「和食の繊細な味を邪魔しない」「何杯でも飲めてしまう」といった声も多く、食中酒としての完成度の高さが評価のポイントになっています。つまり、知多を「本格的なテイスティングを楽しむための酒」として捉えるか、「食事を楽しくするための名脇役」として捉えるかで、満足度が大きく変わるのです。
知多のポテンシャルを120%引き出す美味しい飲み方
知多を「まずい」で終わらせないために、ぜひ試してほしい飲み方があります。知多は飲み方一つで、その表情を驚くほど変えてくれます。
1. 究極の「風香るハイボール」
公式も推奨しているこの飲み方は、知多の魅力を最もストレートに伝えてくれます。ポイントは、グラスいっぱいに氷を入れ、しっかり冷やすことです。
- グラスに氷をたっぷり入れる
- 知多を適量注ぎ、しっかりかき混ぜてグラスと酒を冷やす
- 溶けた分の氷を足し、冷えたソーダをそっと注ぐ(比率は知多1:ソーダ3.5が黄金比)
- マドラーで縦に1回だけ混ぜる。混ぜすぎないのがコツです
炭酸が弾けるたびに、知多の持つバニラのような甘い香りがふわりと広がります。
2. 香りが開く「お湯割り」
意外かもしれませんが、知多はお湯割りにすると化けます。熱すぎないお湯(80度前後)で割ることで、ストレートでは刺激に隠れていたトウモロコシ由来の優しい甘みが前面に出てきます。冬の夜にリラックスして飲むには最高の一杯になります。
3. 和の素材を添えるアレンジ
知多はクリーンな味わいだからこそ、添え物の香りを鮮やかに引き立てます。
- すだち・かぼす: 柑橘をひと搾りするだけで、驚くほど爽やかさがアップします。
- 山椒: ハイボールの仕上げに山椒の粉をパラリと振ると、一気に高級割烹のような雰囲気に。
- 生姜: ジンジャーエール割りではなく、あくまでソーダ割りに生姜のスライスを数枚。ピリッとした刺激が知多の甘さを引き締めます。
知多をより深く楽しむためのペアリング提案
知多の最大のメリットは、どんな料理とも喧嘩しないことです。これまでのウイスキーの常識を捨てて、ぜひ和食と合わせてみてください。
例えば、出汁の効いたお浸しや、繊細な白身魚のお刺身。個性の強いシングルモルトでは酒が勝ってしまいますが、知多なら素材の味をそっと包み込んでくれます。また、天ぷらや唐揚げといった油ものも、知多のハイボールが口の中の脂をさっぱりと洗い流してくれるため、次の一口がまた美味しく感じられます。
さらに、意外な組み合わせとしておすすめなのが「コンビニスイーツ」です。知多の持つバニラのような甘いニュアンスは、カスタードクリームやバウムクーヘンなどの焼き菓子と非常に相性が良いのです。
ウイスキー知多の味はまずい?美味しい飲み方や山崎・白州との違いを徹底解説!のまとめ
いかがでしたでしょうか。知多は、決して「まずい」ウイスキーではありません。これまでのシングルモルト至上主義とは異なる、新しい価値観を持った「軽やかで自由なウイスキー」なのです。
「知多は味が薄い」と思っていた方は、ぜひ一度、丁寧に作ったハイボールを食事と一緒に楽しんでみてください。あるいは、少しだけ贅沢にお湯割りにして、その穏やかな甘みに浸ってみてください。きっと、これまで気づかなかった知多の真価に気づけるはずです。
ウイスキーの世界は広く、奥深いものです。山崎や白州のような力強い主役もいれば、知多のような洗練された名脇役もいます。その違いを理解し、その日の気分や料理に合わせて選べるようになれば、あなたのウイスキーライフはもっと豊かになるでしょう。
今夜は、軽やかな風を感じるサントリー ウイスキー 知多で、素敵な時間を過ごしてみませんか?
ご質問や、実際に飲んでみた感想があれば、ぜひコメントで教えてくださいね。

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