「効率よく筋肉をつけたい」「健康的に痩せたい」そう思ってプロテインを取り入れようとしたとき、まずぶつかる壁が「結局、プロテインバーとプロテインドリンク、どっちがいいの?」という悩みではないでしょうか。
コンビニの棚を覗けば、ザバスのドリンクの隣に、ずらりと並んだチョコバータイプのプロテイン。どちらも魅力的ですが、実は「なんとなく」で選んでしまうと、せっかくの努力がもったいないことになりかねません。
今回は、それぞれの特徴を徹底的に比較しながら、あなたの目的やライフスタイルに合わせた「正解」を導き出していきます。
プロテインドリンクの最大メリットは「吸収の速さ」
まず、多くのトレーニーがドリンクタイプを選ぶ最大の理由は、その吸収効率にあります。
粉末を水や牛乳で溶かすホエイプロテインなどは、すでに液体状になっているため、胃を通過して小腸で吸収されるまでの時間が非常に短いのが特徴です。摂取してからおよそ30分から1時間程度で血中のアミノ酸濃度を高めることができると言われています。
この「速さ」が最も活きるのが、トレーニング直後です。筋トレによって傷ついた筋肉が栄養を欲しているタイミング、いわゆるゴールデンタイムには、消化に時間のかかる固形物よりも、スムーズに栄養を届けられるドリンクが圧倒的に有利になります。
また、ドリンクタイプは余計な脂質や糖質を抑えやすいというメリットもあります。純粋に「たんぱく質だけを効率よく補給したい」というストイックなニーズに最も応えてくれるのが、プロテインドリンクなのです。
プロテインバーが選ばれる理由は「満足感」と「手軽さ」
一方で、ここ数年で一気にシェアを広げているのがプロテインバーです。ドリンクにはない最大の武器は、何と言っても「咀嚼(そしゃく)」が必要であること。
人間は噛むことで満腹中枢が刺激されます。ダイエット中、どうしても甘いものが食べたくなったときや、小腹が空いたとき、サラサラと飲めてしまうドリンクでは満足できないことが多々ありますよね。そんなとき、一本満足バーのような固形タイプは、心の空腹も満たしてくれる頼もしい味方になります。
さらに、利便性も見逃せません。ドリンクの場合はシェイカーを用意し、粉を測り、水を入れて振り、飲み終わったら洗うという工程が発生します。しかし、バーなら袋を開けるだけ。
カバンの中に忍ばせておけば、仕事の合間や移動中、あるいは屋外でも、場所を選ばずにスマートに栄養を補給できます。この「準備と片付けが不要」という手軽さは、忙しい現代人にとって継続するための強力なポイントです。
筋トレで筋肉を大きくしたいなら「ドリンク」が優先
もし、あなたの今の目標が「筋肉を大きくすること(筋肥大)」であれば、優先すべきはプロテインドリンクでしょう。
ハードなトレーニングの後は、内臓も疲弊していることがあります。そんな状態で固形のバーを食べると、消化にエネルギーを使いすぎてしまい、効率的な回復を妨げる可能性があるからです。
また、筋肥大を狙う場合は、1日に必要なたんぱく質量も多くなります。これをすべてバーで補おうとすると、バーに含まれる脂質や糖質も過剰に摂取してしまい、余計な脂肪がつく原因になりかねません。
基本はドリンクでスマートに補給し、どうしても食事が摂れない時のサブとしてinバー プロテインなどを活用するのが、賢いマッチョへの近道です。
ダイエット中の「置き換え」ならプロテインバーが優秀
逆に「体重を落としたい」「食事制限中のストレスを減らしたい」という方には、プロテインバーが非常に相性が良いです。
ダイエットの天敵は、急激な血糖値の上昇と、その後の空腹感です。ドリンクは吸収が速い分、お腹が空くのも早いという弱点があります。その点、バーに含まれる食物繊維や適度な脂質は、消化を緩やかにし、腹持ちを良くしてくれます。
例えば、午後のティータイムに食べていた高カロリーな洋菓子を、SIXPACK プロテインバーのような高たんぱく低糖質なバーに置き換えるだけで、摂取カロリーを抑えつつ筋肉の分解を防ぐことができます。
「お菓子を食べている」という感覚を得ながら、体に必要な栄養素を摂れる。この心理的な満足感こそが、ダイエットを長期的に成功させるコツと言えるでしょう。
意外と知らない!プロテインバーの選び方の落とし穴
「プロテインって書いてあるから健康にいいはず」と盲信するのは少し危険です。実は、市販されているプロテインバーの中には、成分表をよく見ると「お菓子に近い」ものも混ざっています。
チェックすべきは、成分表示の先頭です。原材料は含ま量が多い順に記載されますが、ここに「砂糖」や「植物油脂」が最初に来ているものは、たんぱく質補給というよりは、もはやスイーツです。
理想的なのは、たんぱく質が15g以上含まれており、脂質が10g以下に抑えられているもの。また、最近ではクエストプロテインバーのように、食物繊維が豊富で糖質を極限までカットした海外製品も人気です。
「プロテインバーを食べているのに痩せない」という方は、一度パッケージの裏側をじっくり眺めてみてください。知らず知らずのうちに、高カロリーな間食になってしまっているかもしれません。
コスパと継続性を考えるなら「粉末プロテイン」に軍配
経済的な面を比較すると、やはりドリンク(特に粉末タイプ)が圧倒的に安上がりです。
コンビニで売られている1本200円前後のプロテインドリンクやバーは、1回あたりのたんぱく質単価で見ると割高になります。一方、マイプロテインなどの大容量パックをまとめ買いすれば、1杯あたりのコストを半分以下に抑えることも可能です。
毎日、朝晩やトレ後に飲む習慣がある人にとって、この差は年間で数万円の違いになって現れます。自宅では粉末を使い、外出先や緊急時だけコンビニのドリンクやバーを頼る。このように「拠点」と「移動」で使い分けるのが、財布にも体にも優しい運用方法です。
ライフスタイル別・おすすめの「二刀流」活用術
結局のところ、「どっちか片方」に絞る必要はありません。むしろ、両者の弱点を補い合うように使い分ける「二刀流」が最も効率的です。
例えば、あるビジネスパーソンの理想的な1日を想像してみましょう。
朝、忙しくて食欲がない時は、ビーレジェンドのドリンクでサッとたんぱく質をチャージ。午前中の仕事中、どうしても集中力が切れて口寂しくなったら、デスクの引き出しからプロテインバーを取り出して半分だけ食べる。
仕事終わりのジムでは、トレーニング直後にシェイカーで冷たいプロテインドリンクを流し込む。夜、寝る前に少しお腹が空いてしまったら、消化の遅いカゼイン配合のバーを少量つまむ。
このように、シチュエーションに合わせて「今は速さが必要か、それとも満足感が必要か」を判断できるようになれば、プロテインマスターと言っても過言ではありません。
プロテインバーとドリンクどっちが正解?筋トレ・ダイエット別の選び方と効果を徹底比較のまとめ
ここまで見てきたように、どちらが優れているかという答えは「あなたの今の状況」によって変わります。
吸収スピードを最優先し、筋肉にダイレクトに栄養を届けたいならドリンク。
空腹感を紛らわせ、おやつ代わりに美味しくたんぱく質を摂りたいならバー。
この基本ルールさえ押さえておけば、もうお店の棚の前で立ち往生することはありません。自分の体の声を聞き、今の自分に必要なのは「潤い」なのか「噛みごたえ」なのかを選び分けてみてください。
プロテインは魔法の薬ではありませんが、正しく使えばあなたの理想の体作りを強力にバックアップしてくれる最高の相棒になります。今日から、あなたにとってのベストな選択を始めてみませんか。

コメント