「えっ、ほおずきって食べられるの?」
初めてその存在を知ったとき、多くの人がそう驚きます。お盆に飾るあの赤いほおずきをイメージすると、どうしても「苦そう」「観賞用でしょ?」と思ってしまいますよね。
でも、今ひそかにブームとなっている「食用ほおずき」は、私たちが知っているものとは別次元の食べ物です。ひと口噛めば、マンゴーのような芳醇な香りと、ベリーのような甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
今回は、一度食べたら病みつきになる食用ほおずきについて、美味しい品種の見分け方や、絶対に試してほしい食べ方をたっぷりとお伝えします。
食用ほおずきってどんな味?その意外な正体
食用ほおずきは、南米原産のナス科の植物です。見た目は小さなミニトマトに似ていますが、その味わいは完全に「フルーツ」のカテゴリー。
糖度は高いもので15度を超え、メロンや完熟イチゴにも匹敵する甘さを持っています。それでいて、後味には爽やかな酸味があるため、濃厚なのにしつこくありません。
最近ではその栄養価の高さから「スーパーフード」としても注目されています。特に美容に関心の高い方の間で、ビタミンAや鉄分、さらには「イノシトール」というコレステロールの流れを助ける成分が豊富に含まれていることが話題になっています。
これを選べば間違いなし!美味しい品種4選
食用ほおずきと一口に言っても、実はいくつか種類があります。育てやすさや味の濃さが異なるので、自分の好みに合ったものを見つけるのが楽しみのひとつです。ここでは、特に評価の高い「美味しい品種」を厳選してご紹介します。
キャンディーランタン
家庭菜園を楽しむ方に絶大な人気を誇るのがキャンディーランタンです。その名の通り、キャンディのような甘さが特徴。
この品種は、完熟するとバニラやココナッツを思わせるような、独特の甘い香りが漂います。糖度が非常に高く安定しているため、「どれを食べてもハズレがない」と言われるほど優秀な品種です。小ぶりながらも味が凝縮されており、お子様でもおやつ感覚でパクパク食べられます。
太陽の子
長野県などの寒暖差がある地域で大切に育てられているブランド品種が「太陽の子」です。
こちらは、ただ甘いだけではなく「コク」が深いのが魅力。酸味と甘みのバランスが絶妙で、生食はもちろんのこと、コンフィチュール(ジャム)に加工してもその風味が損なわれません。贈答用としても選ばれることが多く、高級感のある味わいを楽しみたいなら、まずチェックすべき一品です。
オレンジチェリー(ゴールデンベリー)
世界的に「ゴールデンベリー」という名称で親しまれているのがオレンジチェリーです。
他の品種に比べて一回り大きく、食べ応えがあるのが特徴です。味はパイナップルに近い爽やかさがあり、サラダのトッピングとしても非常に優秀。ドライフルーツとして市販されているものの多くはこの系統ですが、生のまま食べた時のジューシーさは格別ですよ。
ストロベリートマト
「トマトなの?イチゴなの?」と混乱しそうな名前ですが、これも立派な食用ほおずきの一種です。
果肉が柔らかく、イチゴのような甘い香りがすることからこの名がつきました。ミルキーな風味を感じることもあり、まさに天然のスイーツ。皮が薄くて口に残りにくいので、食感にこだわりたい方におすすめの品種です。
完熟を見極める!美味しい個体を選ぶポイント
食用ほおずきは、収穫のタイミングや鮮度で味が大きく変わります。お店で見かけたり、自分で育てたりする際は、次のポイントをチェックしてみてください。
まず、果実を包んでいる「ガク(袋)」の状態を見ます。ここが緑色のものは、まだ未熟で酸味が強い証拠です。ガクがカサカサに乾いて、茶色っぽくなっているものを選びましょう。
中の果実については、鮮やかなオレンジ色(山吹色)をしているものが食べ頃です。もし手に入れたものが少し青臭いと感じたら、常温で数日置いてみてください。「追熟」が進み、角が取れたまろやかな甘みに変化します。
試してほしい!食用ほおずきの美味しい食べ方
そのままパクッと食べるのが一番の贅沢ですが、少し手を加えるだけで驚くほど化けるのが食用ほおずきの面白いところです。
チョコレートディップ
高級ホテルのアフタヌーンティーでも見かける定番の組み合わせです。ガクをめくり、持ち手のようにして果実を溶かしたビターチョコレートにくぐらせます。
チョコの苦味とほおずきのトロピカルな酸味が合わさり、最高級のボンボンショコラのような味わいになります。ホームパーティーに出せば、歓声が上がること間違いなしです。
クリームチーズと一緒に
クラッカーの上にクリームチーズをのせ、その上にスライスした食用ほおずきをトッピング。仕上げに少しだけはちみつを垂らしてみてください。
チーズの塩気とほおずきのフルーティーさが相まって、白ワインやシャンパンにぴったりの絶品おつまみが完成します。
自家製ジャム
たくさん手に入った時は、ぜひジャムにしてみてください。加熱することで香りがより一層引き立ちます。ヨーグルトに混ぜるのはもちろん、肉料理のソースに隠し味として加えると、プロのような奥行きのある味に仕上がります。
知っておきたい注意点:観賞用は食べられません!
ここで一つ、非常に大切な注意点があります。
お盆などで見かける赤いほおずきや、庭に自生している観賞用のほおずきには、微量の毒性が含まれています。これらを食べてしまうと、腹痛や吐き気を引き起こす可能性があるため、絶対に口にしないでください。
必ず「食用」として販売されている種、苗、または果実であることを確認しましょう。見た目が似ていても中身は別物だと考えておくと安心です。
栽培に挑戦!ベランダでも美味しい品種が育つ
食用ほおずきは、実は初心者でも比較的育てやすい植物です。ナスやトマトが育つ環境であれば、プランター一つで収穫までたどり着けます。
日当たりの良い場所に置き、水切れに注意すれば、夏から秋にかけて次々と可愛らしい袋を実らせてくれます。自分で育てた完熟のほおずきを、その場で収穫して食べる喜びは格別です。家庭菜園に興味がある方は、ぜひ野菜の苗や種を探してみてください。
まとめ:食用ほおずき美味しい品種を見つけて楽しもう!
いかがでしたか?
食用ほおずきは、その見た目の可愛らしさからは想像もつかないほど、濃厚でリッチな味わいを持つフルーツです。
甘さを極めるなら「キャンディーランタン」、バランス重視なら「太陽の子」、ボリュームと爽やかさなら「オレンジチェリー」といったように、品種ごとの個性を知ることで、より深くその魅力にハマっていくはずです。
スーパーで見かけることはまだ少ないかもしれませんが、直売所や通販などで見かけたら、それは「出会い」です。ぜひ一度、その袋を手に取って、中から現れる黄金色の果実を味わってみてください。
きっと、今までの「ほおずき」の概念が、美味しい驚きとともに上書きされるはずですよ。食用ほおずき美味しい品種を味方につけて、特別なデザートタイムを過ごしてくださいね。

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