東京の証券街として知られる茅場町。かつては「サラリーマンの街」という渋いイメージが強かったこのエリアですが、最近では日本橋や兜町の再開発も相まって、驚くほどハイレベルで感度の高い飲食店が集まるグルメスポットへと進化を遂げています。
「今日は絶対に外したくないランチがある」「大切な取引先を喜ばせたい」「仕事帰りにふらっと一人で美味しいものが食べたい」……。そんなあらゆるニーズに応えてくれるのが茅場町の懐の深さです。
今回は、地元で愛され続ける老舗から、食通たちがこぞって通う最新のビストロまで、茅場町で本当においしいお店を厳選してご紹介します。この記事を読めば、あなたの茅場町での食体験が一段と豊かなものになるはずです。
茅場町ランチの絶対王者!行列してでも食べたい伝統の味
茅場町の昼時、ビジネスパーソンたちが吸い寄せられるように列を作るお店があります。ランチ激戦区において、長年トップを走り続ける名店の魅力に迫ります。
やき鳥 宮川:白いから揚げが巻き起こす食感の革命
茅場町でランチを語るなら、まず外せないのが「やき鳥 宮川」です。ここの名物は、なんといっても「白いから揚げ」。一般的な茶褐色のから揚げとは一線を画す、雪のような白い衣が特徴です。
サクッとした軽やかな衣の中に閉じ込められた鶏肉は、驚くほどジューシー。これを特製のポン酢とたっぷりのネギでいただくスタイルが宮川流です。添えられた鶏スープがまた絶品で、五臓六腑に染み渡る優しさがあります。
行列は必至ですが、回転は意外と早め。並んでいる間に注文を聞いてくれるので、席に着いてからの提供がスムーズなのも、忙しいビジネスマンには嬉しいポイントです。
刀削麺酒家:シビれる辛さとモチモチ麺の虜になる
刺激を求める日のランチなら「刀削麺酒家」が正解です。職人が麺の塊をリズミカルに削り落とし、大釜へ放り込むライブ感は圧巻。
看板メニューの「麻辣刀削麺」は、パクチーの香りと山椒のしびれ、そして唐辛子の突き抜けるような辛さが三位一体となって押し寄せます。不揃いな太さの麺が、濃厚なスープをこれでもかというほど拾い上げ、噛むたびに小麦の甘みが広がります。
汗をかきながら夢中で麺をすする時間は、午後からの仕事に向けた最高のデトックスになるでしょう。
兜町再開発で誕生した「新しい茅場町」の洗練された一皿
最近の茅場町・兜町エリアは、古い建物をリノベーションしたおしゃれなスポットが次々と誕生しています。ここでは、感度の高い大人たちが集う最新のグルメシーンを紹介します。
Bistro yen:歴史ある空間で味わうモダンな驚き
元銀行の重厚な建物をリノベーションした複合施設「K5」。その1階に位置する「Bistro yen」は、まさに現代の茅場町を象徴するお店です。
店内は洗練されたインテリアと落ち着いた照明に包まれ、まるで海外のビストロに迷い込んだかのよう。提供される料理は、伝統的なフランス料理の技法をベースにしながらも、日本の旬の食材を大胆に組み合わせた独創的なものばかりです。
一皿ごとのポーションも程よく、ワインのセレクトも秀逸。ランチタイムには贅沢な気分を、ディナータイムにはロマンチックなひとときを約束してくれます。
ROAR Coffee House & Roastery:視覚と味覚で楽しむ最高の一杯
食事の後に立ち寄りたいのが、自家焙煎のコーヒーが自慢の「ROAR Coffee House & Roastery」です。ここでは、見た目にも鮮やかな「レインボーラテアート」が楽しめます。
しかし、人気の秘密は見た目だけではありません。厳選された豆を使用したコーヒーは、雑味がなくクリアな味わい。店内には焙煎機の香ばしい匂いが漂い、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
仕事の合間のリフレッシュや、友人とのちょっとしたおしゃべりに、これ以上ないほど最適な場所です。
大切なシーンを彩る。接待や記念日に選びたい至高の空間
金融街という土地柄、茅場町には「ここぞ」という時に頼りになる、ホスピタリティに溢れた名店が点在しています。
不二楼:熟成肉と江戸前の技が光る「食の殿堂」
「不二楼」は、一軒の建物の中でフロアごとに異なる食の提案をするユニークなお店です。特筆すべきは、独自技術による「熟成」へのこだわり。
ランチでは名古屋コーチンを使った贅沢な親子丼が楽しめますが、真価を発揮するのは夜のコース料理。熟成させた魚を使った鮨や、旨みが凝縮された焼き鳥など、職人のこだわりが随所に光ります。
内装も非常に豪華で、宮大工の手による細工が施された空間は、大切なゲストを招待しても決して恥ずかしくない品格を備えています。
すき焼割烹 日山:老舗の誇りを感じる究極の肉体験
茅場町から人形町方面へ少し歩いた場所にある「日山」は、言わずと知れた肉の銘店です。精肉店が直営する割烹だからこそ実現できる、肉質の素晴らしさは圧倒的。
きめ細やかなサシが入った黒毛和牛を、仲居さんが絶妙な火入れで仕上げてくれるすき焼きは、まさに芸術品。口に入れた瞬間に溶けてなくなるような食感と、濃厚な割り下の香りは、一度体験したら忘れられません。
全室個室というプライベートな空間は、密な打ち合わせを兼ねた接待や、家族の長寿のお祝いなど、特別な1日にふさわしい舞台です。
茅場町で「自分へのご褒美」に選びたいジャンル別名店
日々の疲れを癒やしてくれるのは、やっぱりおいしい食事。一人で、あるいは親しい友人と、肩肘張らずに楽しめる名店を紹介します。
辰巳:路地裏で見つける天ぷらの至福
茅場町の路地裏に佇む「辰巳」は、本格的な天ぷらをリーズナブルに楽しめる隠れ家的な存在です。
目の前で揚げられる天ぷらは、衣が非常に薄く、素材の水分を活かした蒸し料理のような仕上がり。特にランチの天丼や天ぷら定食は、そのクオリティに対して驚くほど良心的な価格設定です。
「今日はちょっと良いものを食べて帰ろう」と思った時、ふらりと立ち寄れる温かさがあるお店です。
カヤバール:ピザとワインで陽気に乾杯
もっとカジュアルに、賑やかに楽しみたい夜は「カヤバール」がおすすめです。本格的な石窯で焼き上げるナポリピザは、生地がモチモチで香ばしく、どんなお酒にもよく合います。
ワインのラインナップも豊富で、ボトルを頼んでシェアすればコスパは最高。仕事帰りのグループ客でいつも活気に満ちており、茅場町のエネルギーを感じることができる一軒です。
茅場町グルメを最大限に楽しむためのヒント
茅場町という街には、食事を楽しむための独自のルールやコツがあります。これを知っておくだけで、よりスムーズにおいしいお店に辿り着けます。
ランチの時間は「11:30」が勝負
ビジネス街である茅場町は、12時を過ぎた瞬間にどのお店も一気に満席になります。お目当てのランチがある場合は、開店直後の11:30頃を目指すのが鉄則です。
土日祝日の営業確認を忘れずに
オフィス街という特性上、土日や祝日は定休日となっているお店も少なくありません。週末に訪れる際は、事前にお店の公式SNSやウェブサイトで営業状況を確認しておくことを強くおすすめします。
逆に、週末営業しているお店は、平日とは打って変わってゆったりとした時間が流れていることが多く、穴場と言えるかもしれません。
徒歩圏内の「人形町」「日本橋」も視野に
茅場町は非常にコンパクトな街ですが、少し歩けば人形町や日本橋エリアに繋がっています。もし茅場町で目当てのお店に入れなかったとしても、徒歩5分から10分圏内に無数の名店が控えているので、散策気分で歩いてみるのも楽しみの一つです。
茅場町でおいしいお店を見つける喜び
茅場町は、一見すると無機質なオフィスビルが並ぶ街に見えます。しかし、その地下や路地裏、歴史的な建築物の中には、店主のこだわりが詰まった素晴らしいレストランが息づいています。
古くからの伝統を守る老舗の安心感と、新しい文化を創造する新店の躍動感。この両方が絶妙なバランスで混ざり合っているからこそ、茅場町のグルメシーンはこれほどまでに魅力的なのです。
今回ご紹介したお店は、どこも自信を持っておすすめできる名店ばかりです。ランチで活力をチャージするもよし、ディナーでじっくりと料理と向き合うもよし。あなたのライフスタイルに合わせて、ぜひお気に入りのお店を見つけてみてください。
次に茅場町を訪れる際、あなたの目の前に広がる景色が、ただの「ビジネス街」から「美味しい冒険の街」へと変わっていることを願っています。
茅場町でおいしいお店を探す旅は、まだ始まったばかりです。季節ごとに変わる旬の食材を求めて、今日もまた一軒、新しい暖簾をくぐってみませんか?

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