広島を訪れたら絶対に外せないグルメといえば、何といってもお好み焼きですよね。でも、いざ広島市内に降り立つと、そこかしこに「お好み焼き」の看板が。実は広島県内には2,000軒近い店舗があると言われていて、どこに入ればいいか迷ってしまうのも無理はありません。
「せっかくなら本当に美味しい広島焼きが食べたい」「行列店は外したくないけれど、地元の人しか知らないような穴場も気になる」。そんなあなたの願いを叶えるべく、今回は広島のソウルフードを愛してやまない筆者が、絶対に後悔しない名店を厳選してご紹介します。
焼き方のこだわりから、注文時に知っておきたいマナー、そして2026年最新の人気店情報まで、これさえ読めば広島のお好み焼き選びで失敗することはありません。それでは、奥深い「重ね焼き」の世界へご案内します!
広島お好み焼きの基本!「広島焼き」と呼ぶのはNG?
まず最初に、広島を旅するなら知っておきたいちょっとしたエチケットからお話ししましょう。私たちは便宜上「広島焼き」という言葉を使うことがありますが、広島現地の方は自分たちの食べ物を単に「お好み焼き」と呼びます。
戦後の焼け野原から復興の支えとなったこの料理は、広島県民にとって誇りそのもの。大阪の混ぜ焼きとは根本的に作り方が違うため、「広島風」や「広島焼き」と区別して呼ばれることに少し複雑な思いを抱く方もいらっしゃいます。お店に入ったら、ぜひ敬意を込めて「お好み焼き」と呼んでみてくださいね。
また、広島のお好み焼きは「重ね焼き」が最大の特徴です。薄く伸ばした生地の上に、山盛りのキャベツ、もやし、豚肉、そして茹で上げた中華麺(そば)を積み重ねていくスタイル。このレイヤー構造が、素材それぞれの旨味を最大限に引き出すのです。
迷ったらここ!絶対的な安心感がある「御三家」と王道の名店
広島には、歴史を築いてきた「御三家」と呼ばれる名店や、誰もが認める王道の有名店が存在します。初めて広島を訪れるなら、まずはここから攻めるのが正解です。
みっちゃん総本店 八丁堀本店
広島お好み焼きの生みの親とも言われる、超レジェンド店です。戦後の屋台から始まったこのお店が、今の「そば入り」のスタイルを定着させたと言っても過言ではありません。
みっちゃんの最大の特徴は、キャベツの切り方にあります。季節やその日の状態によって、芯の硬さを見極め、コンマ数ミリ単位で切り方を変えているのだとか。まさに職人技です。
薬研堀 八昌(はっしょう)
「広島で一番の行列店は?」と聞かれたら、多くの人がここを挙げるでしょう。青い暖簾が目印の八昌は、とにかく「焼き」へのこだわりが凄まじい。
使用するのは、広島の銘麺・磯野製麺の生麺。これを鉄板でじっくりと焼き上げ、外はパリパリ、中はモチッとした食感に仕上げます。焼き上がるまでに20分〜30分かかることもザラですが、一口食べればその待ち時間さえ愛おしくなるほどの感動が待っています。
麗ちゃん
広島駅ビル「ekie」内にあり、アクセスは最高です。出張帰りや観光の合間にサッと寄れるのが魅力ですが、味は超本格派。
麗ちゃんのソースは、ほんのりとケチャップのような酸味を感じる独自のブレンド。これが甘いキャベツと絶妙にマッチします。駅ナカとは思えないクオリティの高さに、リピーターが後を絶ちません。
地元民がこっそり教える!個性が光る実力派と穴場店
王道を制覇したなら、次は少し個性を出したお店を覗いてみましょう。広島の食通たちが「今日はあそこの味が食べたいな」と思い出す、キャラの立った名店たちです。
ロペズ(Lopez)
中区にあるこのお店、なんと店主はグアテマラ出身のロペズさん。名店「八昌」で修行を積んだ確かな技術を持ちながら、自身のルーツを活かした独自のアレンジが光ります。
特におすすめなのが、トッピングのハラペーニョ。スパイシーな刺激が、甘めのソースと濃厚な卵に驚くほど合います。多国籍な雰囲気の中で食べるお好み焼きは、新しい発見に満ちています。
電光石火(でんこうせっか)
見た目のインパクトで選ぶならここ。一般的なお好み焼きが平たい円盤状なのに対し、ここのお好み焼きは、たっぷりの卵で全体を包み込んだ「ドーム型」をしています。
中には大葉が入っており、最後までさっぱりと食べられるのが特徴。3Dのようなボリューム感がありますが、空気を含んだふんわりとした食感なので、女性でもペロリといけてしまいます。
長田屋
平和記念公園のすぐ近くに位置するこのお店は、レトロな昭和の雰囲気が漂う内装が素敵です。特注の生麺と、トマトを隠し味に使った専用ソースが自慢。
観光客への接客が非常に丁寧で、鉄板での食べ方に慣れていない方でも安心して楽しめます。公園散策の後のランチに、ぜひ立ち寄ってほしい一軒です。
失敗しない注文のコツ!トッピングと麺の選び方
お店に入ってメニューを見ると、「そば肉玉」や「うどん肉玉」といった言葉が並んでいます。ここで戸惑わないためのポイントを整理しておきましょう。
- 基本は「そば肉玉」: 広島お好み焼きのスタンダードです。「そば(中華麺)」「豚肉」「卵」が入ったもので、これに野菜がたっぷり加わります。
- 「うどん」という選択肢: 実は広島では、そばの代わりに「うどん」を入れるのも定番。よりモチモチとした食感を楽しみたい時や、ボリュームを重視したい時に選ばれます。
- 魔法のトッピング「イカ天」: 広島県民が最も愛するトッピング、それが「イカ天(イカの姿フライ)」です。そのまま食べるおつまみのイカ天ですが、お好み焼きの中に入れると、蒸されて柔らかくなり、旨味が生地全体に染み渡ります。これは絶対に外せません。
- ネギかけで彩りを: 最後にたっぷりの青ネギを乗せるのもおすすめ。見た目も鮮やかになりますし、シャキシャキとした食感がアクセントになります。
家でもこの味を再現したい、あるいは思い出を自宅に持ち帰りたい方は、オタフク お好みソースをチェックしてみてください。広島の味の決め手は、やはりこの濃厚なソースにあります。
鉄板か、お皿か?お好み焼きをさらに美味しく食べる作法
注文を終え、いよいよ目の前にお好み焼きがやってくる時。お店の方に「鉄板で食べますか?お皿にしますか?」と聞かれることがあります。
おすすめは断然、**「鉄板」**です。
カウンター席であれば、目の前の大きな鉄板から直接ヘラ(コテ)を使って食べます。これには理由があります。
- 最後まで熱々: お皿に移すとどうしても冷めてしまいますが、鉄板の上なら最後の一口までハフハフしながら楽しめます。
- 麺の食感の変化: 鉄板に接している部分の麺が、時間が経つにつれてさらにパリパリに変化していきます。この食感のグラデーションが堪りません。
- ソースの香ばしさ: 鉄板に垂れたソースが焦げる香りは、最高の調味料です。
ヘラで食べるのが難しい場合は、お店の方にコツを聞いてみましょう。一口サイズに端から切っていくのが基本です。どうしても難しい場合は無理をせずお皿と割り箸を使っても全く問題ありませんが、鉄板に挑戦するのも広島観光の醍醐味ですよ。
2026年最新トレンド!進化する広島のお好み焼き
時代とともに、広島のお好み焼きも進化を続けています。最近では、健康志向や多様なニーズに応える新しいスタイルのお店も増えてきました。
例えば、小麦粉を一切使わない「米粉生地」のお好み焼きや、動物性食品を使用しない「ヴィーガンお好み焼き」を提供するお店。これらは特に欧米からの観光客に人気ですが、食べてみると意外なほど違和感なく、素材の甘みがダイレクトに伝わってきます。
また、お酒と一緒に楽しむ「鉄板焼きスタイル」も進化しています。広島のブランド牛である神石牛のステーキや、瀬戸内海の牡蠣を鉄板で焼いてもらい、その締めにお好み焼きをハーフサイズで焼いてもらう。そんな大人の贅沢な楽しみ方ができるお店も増えています。
お家で鉄板料理を楽しむなら、アイリスオーヤマ ホットプレートのような高火力なアイテムがあると便利です。家族や友人と囲む鉄板は、コミュニケーションを豊かにしてくれます。
まとめ:広島のおいしいお好み焼きを探す旅へ出かけよう
広島のお好み焼きは、ただのB級グルメではありません。一枚の生地の上に、歴史、職人のこだわり、そして地元の人々の愛情がぎっしりと詰まった、完成された一皿です。
有名店の行列に並んで王道の味に感動するもよし。路地裏の小さなお店で、地元の常連さんに混じって店主との会話を楽しむもよし。今回ご紹介したお店はどこも、自信を持っておすすめできる名店ばかりです。
「キャベツは甘いか?」「麺の焼き加減は好みか?」「イカ天は入れたか?」
そんなことを考えながら、自分史上最高の一枚を探す旅は、きっと忘れられない思い出になるはずです。
広島を訪れた際は、ぜひお腹を空かせて、あの大きな鉄板の前に座ってみてください。ソースの焦げる香りが漂ってきたら、最高の時間の始まりです。
最後に、広島の味を自宅でも本格的に楽しみたいなら、専用のヘラお好み焼き ヘラを手に入れてみるのはいかがでしょうか。これがあるだけで、気分は一気に広島の鉄板カウンター。ぜひ、あなたにとっての広島のおいしいお好み焼きを見つけてみてくださいね!

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