暑い季節はもちろん、焼肉を楽しんだ後の締めとして、あるいは無性にあのツルツルとした喉ごしを求めて。ふとした瞬間に食べたくなるのが「冷麺」ですよね。しかし、いざ「美味しい冷麺の店」を探そうと思っても、お店によって麺の太さもスープの味も全く違って、「思っていたのと違う……」とガッカリした経験はありませんか?
実は、冷麺の世界は私たちが想像する以上に奥が深いんです。盛岡冷麺、韓国冷麺、さらには葛(くず)を使った個性派まで。この記事では、冷麺を愛してやまない筆者が、都内や本場・盛岡で本当におすすめできる名店を厳選してご紹介します。
これを読めば、あなたにとっての「運命の一杯」が必ず見つかるはずです。
冷麺選びで失敗しないための3つのチェックポイント
美味しい冷麺に出会うためには、まず自分の好みがどのタイプなのかを知ることが大切です。お店選びの際に注目したいポイントを整理しました。
1. 麺の「弾力」と「素材」をチェックする
冷麺の最大の魅力は、なんといってもあの独特のコシ。大きく分けて、小麦粉と馬鈴薯でんぷんを主原料とする「盛岡冷麺」と、そば粉やさつまいもでんぷんを使う「韓国冷麺」があります。
ガツンとした強い弾力を楽しみたいなら盛岡タイプ、細麺でスルスルと喉ごしを楽しみたいなら韓国タイプを選ぶのが正解です。最近では健康志向の方に嬉しい葛粉を使用した麺など、素材にこだわる店も増えています。
2. スープの「出汁」の深みを見る
冷麺のスープは、牛骨をベースにしたものが多いですが、お店によっては鶏ガラや魚介、さらには果物の甘みを加えていることもあります。
濁りのない透き通ったスープでありながら、一口飲むと牛の旨味が口いっぱいに広がる。そんなスープを提供している店こそ、手間暇をかけている「美味しい冷麺の店」の証拠です。
3. キムチが「別皿」で提供されるか
本場・盛岡のスタイルでは、キムチの量を自分で調節できる「辛味別」が一般的です。最初からスープに混ざっていると、スープ本来の出汁の味が分かりにくくなってしまうことも。
こだわり派なら、まずはスープだけを味わい、後から少しずつキムチを足して味の変化を楽しめるお店を選びましょう。
本場・盛岡で絶対に行きたい!地元民が認める不動の人気店
冷麺の聖地といえば、やはり岩手県盛岡市。ここでは、わざわざ新幹線に乗ってでも食べに行く価値のある、歴史と実力を兼ね備えた名店を紹介します。
盛楼閣(せいろうかく)
盛岡駅のすぐ目の前にありながら、観光客だけでなく地元の人々からも圧倒的な支持を得ているのが「盛楼閣」です。
ここの冷麺は、とにかく麺のコシが違います。噛み切るのが大変なほどの弾力がありながら、表面は驚くほど滑らか。そして、牛骨の旨味が凝縮されたスープは、一度飲むと飲み干さずにはいられない魔力があります。
辛さは7段階から選べますが、初めての方はぜひ「辛味別」で、そのスープの完成度を確かめてみてください。
食道園(しょくどうえん)
「盛岡冷麺の元祖」と呼ばれているのが、この食道園です。
こちらの冷麺は、独特のスタイルが特徴。スープに溶き卵が浮かんでおり、辛味のあるスープをまろやかに包み込んでくれます。
歴史を感じる店構えとともに、冷麺という文化がどのように育まれてきたのかを五感で感じることができる、冷麺好きなら一度は訪れるべき聖地といえるでしょう。
ぴょんぴょん舎 稲荷町本店
今や全国的にその名を知られる「ぴょんぴょん舎」。銀座などにも店舗がありますが、やはり本店の雰囲気は格別です。
こちらの冷麺は、非常にバランスが良いのが特徴。麺、スープ、キムチの三位一体が見事で、誰が食べても「美味しい!」と太鼓判を押す安定感があります。
広い店内は家族連れでも利用しやすく、岩手の豊かな食材を使ったメニューも豊富。お土産用の盛岡冷麺も人気で、自宅でもその味を再現したいというファンが後を絶ちません。
東京都内で味わえる!本場超えのこだわりを持つ名店
わざわざ東北まで行かなくても、東京には世界中の冷麺が集結しています。新大久保の韓国冷麺から、銀座の洗練された一杯まで、今すぐ行ける名店をご紹介します。
板橋冷麺(新大久保)
新大久保で「本当に美味しい韓国冷麺」を探しているなら、ここを外すわけにはいきません。
韓国にある老舗の日本店で、最大の特徴は「自家製麺」。注文が入ってから粉を練り、専用の機械で一気に押し出して茹で上げます。
糸のように細い麺でありながら、ゴムのような力強い弾力がある。これは打ち立てでなければ決して味わえない食感です。酸味の効いた水冷麺(ムルレンミョン)も絶品ですが、甘辛いタレが絡むビビン冷麺も中毒性が高く、リピーターが続出しています。
コサム冷麺専門店(新大久保)
韓国の冷麺文化の一つに、熱々の炭火焼肉を冷たい冷麺で巻いて食べるというものがあります。それを日本で完璧に再現しているのがコサム冷麺です。
さつまいもでんぷんを使用した極細麺は、喉ごしが爽快そのもの。セットでついてくるつくば美豚の炭火焼肉を、冷麺と一緒に口に放り込めば、肉の脂の甘みと冷麺の酸味が完璧なハーモニーを奏でます。
ランチタイムはいつも賑わっていますが、並んででも食べる価値がある一杯です。
焼肉 冷麺 ユッチャン。(六本木)
ハワイ・アラモアナに本店を構え、多くの芸能人が「ハワイに行ったら必ず食べる」と絶賛する冷麺が、六本木で味わえます。
こちらの特徴は、なんといっても「黒い麺」。葛粉を練り込んだ麺は、独特の香りとツルッとした食感があります。
さらに、スープがみぞれ状に凍っており、最後までキンキンに冷えた状態で楽しめるのが嬉しいポイント。暑い夏の日に、これ以上の贅沢はありません。
アジョシ 虎ノ門
京都に本店を持つ人気店が、東京・虎ノ門に進出。「京都冷麺」という新しいジャンルを確立しています。
白を基調とした清潔感のある店内で提供されるのは、繊細で美しい一杯。和食の技法を取り入れたような、澄み切ったスープが特徴です。
九条ネギをたっぷり使い、素材の味を最大限に活かした冷麺は、こってりした焼肉の後はもちろん、お酒を飲んだ後の締めとしても最高です。
意外な穴場?別府冷麺という選択肢
冷麺といえば盛岡や韓国を思い浮かべますが、大分県別府市にも独自の冷麺文化が存在します。
別府冷麺の特徴
別府冷麺は、戦後、満州から引き揚げてきた料理人が伝えたといわれています。
最大の違いはスープの出汁。牛骨だけでなく、昆布やカツオなどの「和風出汁」を強く効かせているのが特徴です。
麺も小麦粉、そば粉、でんぷんを配合した太めの自家製麺が多く、独特の風味があります。和風パスタのような感覚で食べられるため、日本人の口に非常に合いやすいのが魅力。
最近では都内の物産展や取り寄せでも人気が出ており、別府冷麺として注目を集めています。
冷麺をもっと美味しく楽しむための裏技とマナー
せっかく美味しい店に行ったなら、最大限にその味を楽しみたいですよね。通が実践している食べ方のコツを教えます。
お酢を入れるタイミングは「中盤」から
最初からドバドバとお酢を入れてしまうのは、少しもったいないです。まずはそのままのスープを味わい、出汁の深みを感じてください。
半分ほど食べたところで、お酢を回し入れます。すると、スープの輪郭がくっきりとして、また違った美味しさが顔を出します。この味の変化を楽しむのが冷麺通の醍醐味です。
麺はあえて「切らずに」食べる?
韓国冷麺などは非常に麺が長いため、店員さんが「ハサミでお切りしましょうか?」と聞いてくれることがあります。
もちろん食べやすさを優先しても良いのですが、もし可能なら切らずに食べてみてください。長い麺をそのまま啜ることで、麺の喉ごしと香りをより強く感じることができるからです。ただし、非常にコシが強いので、よく噛んで食べるように注意してくださいね。
具材の「梨」や「スイカ」の意味
冷麺には、季節によって梨やスイカ、リンゴなどの果物が乗っています。これは単なる彩りではありません。
果物の甘みや酵素が、牛肉のスープや辛いキムチの味を中和させ、口の中をリフレッシュさせてくれる役割があります。また、消化を助ける働きもあるといわれており、実は理にかなったトッピングなのです。
まとめ:あなたにぴったりの美味しい冷麺の店を見つけよう
いかがでしたでしょうか。一口に「冷麺」といっても、その背景にある歴史やこだわりは、お店ごとに千差万別です。
強いコシを求めて盛岡冷麺の名店を巡るもよし、新大久保で本場の極細麺に驚くもよし。あるいは、ハワイから上陸した黒い葛冷麺で特別な体験をするのも良いでしょう。
今回ご紹介したお店は、どこも自信を持っておすすめできるところばかりです。次に外食の予定を立てる際は、ぜひこの記事を参考に、あなた自身の舌で「美味しい冷麺の店」を確かめてみてください。
その一杯が、あなたの食生活をより豊かで爽快なものに変えてくれるはずです。まずは近くのお店から、至高の喉ごしを体験しに行きましょう!
美味しい冷麺の店10選!東京・盛岡の人気ランキングと失敗しない選び方を徹底解説を最後までお読みいただきありがとうございました。

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