「本当に美味しいハムを食べたことがありますか?」
そう聞かれて、自信を持って「YES」と言える方は意外と少ないかもしれません。スーパーで手軽に買える日常のハムも便利ですが、一度本物の職人が作ったハムを口にすると、その芳醇な香り、肉本来の弾力、そして溶け出す脂の甘みに驚かされるはずです。
自分へのちょっとしたご褒美や、大切な方への失敗できない贈り物。そんなシーンで絶対に外さない「美味しいハム」の世界を、プロの視点から紐解いていきます。
失敗しない!美味しいハムを見極める3つのポイント
世の中には数え切れないほどのハムが溢れていますが、本当に美味しいものを選ぶには、ラベルの裏側や肉の部位に注目する必要があります。
1. 料理の用途に合わせて「部位」を使い分ける
ハムの美味しさは、部位ごとの個性を理解することから始まります。
- ロースハム: 日本で最も愛されている王道です。キメが細かく、縁にある脂身に甘みがあるのが特徴。厚切りにして「ハムステーキ」にすると、その真価を発揮します。
- ボンレスハム(モモ): 脂身が少なく、赤身の旨味がダイレクトに伝わります。あっさりしているので、サラダやサンドイッチに最適。肉の質がそのまま味に出るため、ごまかしが効かない部位でもあります。
- ベリーハム: 豚バラ肉を巻いて作られる、脂好きにはたまらない逸品。加熱すると脂がじゅわっと溶け出し、濃厚なコクを楽しめます。
2. 「無塩せき(むえんせき)」と熟成期間をチェック
健康志向の方や、肉本来の風味を味わいたい方は「無塩せき」という表示を探してみてください。これは、発色剤(亜硝酸ナトリウムなど)を使わずに漬け込んだものを指します。
また、一流ブランドのハムは「熟成」に時間をかけます。長い時間をかけて塩を馴染ませることで、タンパク質がアミノ酸へと分解され、噛むほどに溢れる深い「旨味」が生まれるのです。
3. 香りを決める「燻製(スモーク)」のこだわり
美味しいハムは、鼻に抜ける香りが違います。桜やナラ、ブナといった天然のウッドチップを使ってじっくり燻されたハムは、袋を開けた瞬間に食欲をそそる香ばしさが広がります。この「燻(いぶ)し」の工程が、肉の臭みを消し、保存性を高め、味に奥行きを与えてくれるのです。
ギフトにも自宅用にも!絶対に食べてほしい厳選ブランド10選
ここからは、実際に多くのグルメファンを唸らせてきた、信頼のブランドと逸品をご紹介します。
1. 鎌倉ハム富岡商会 ロースハム
明治時代から続く伝統の製法を守り続ける、鎌倉の老舗です。こちらのホワイトロースハムは、布巻きでじっくり熟成されており、驚くほどしっとりとした質感。まずは何もつけず、そのままの薄切りで「絹のような口当たり」を体験してください。
2. サイボク ゴールデンポーク ハムセット
埼玉県にある自社牧場で、血統から飼料まで徹底管理された「ゴールデンポーク」を使用。ドイツの国際食品競技会で何度も金賞を受賞している実力派です。肉の繊維が非常に柔らかく、脂身の質がさらっとしていて上品。家族みんなで楽しめる安心の美味しさです。
3. 明宝ハム プレスハム
岐阜県の名産として知られる、幻のハム。国産の豚モモ肉だけを使い、つなぎを一切入れないという職人魂が詰まった一本です。市販のハムとは全く違う「肉を食べている!」という力強い弾力は、一度食べると病みつきになります。マヨネーズをつけておつまみにするのが最高です。
4. 三田屋 ギフトセット
兵庫県が誇る、レストラン発のブランド。三田屋といえば、薄切りのハムにたっぷりスライスした玉ねぎを乗せ、専用の生ドレッシングで食べるスタイルが有名です。ギフトセットにはこのドレッシングが同梱されていることが多く、届いたその日が豪華なディナーになります。
5. 日進ハム ホワイトロースハム
麻布十番に拠点を置く、皇室献上品の歴史を持つ名門。世界中の貴賓をもてなしてきたその味は、まさに「ハムの芸術品」です。塩角が立たず、まろやかで奥深い味わいは、大切な方への贈答品としてこれ以上のものはありません。
6. 大山ハム 伝統の逸品
鳥取の名峰・大山の麓で、清らかな水と空気に包まれて作られるハム。熟成にじっくり時間をかけることで、肉の旨味を最大限に引き出しています。特にスモークされたタイプの香りの良さは、ワイン愛好家からも高い評価を得ています。
7. プロシュート・ディ・パルマ 生ハム
世界三大ハムの一つ、イタリア・パルマ産の生ハムです。材料は豚肉と塩のみ。2年近くかけてじっくり熟成されたその味わいは、芳醇で濃厚なチーズのよう。手でちぎって口に含み、ゆっくりと脂が溶けるのを待つ時間は至福のひとときです。
8. ハモンセラーノ スペイン産生ハム
スペインの山岳地帯で作られる、白豚の生ハムです。プロシュートよりもやや塩味が強く、乾燥が進んでいるため、肉の凝縮感が強いのが特徴。バゲットに乗せたり、フルーツと一緒に食べたりと、パーティーシーンで華やかにテーブルを彩ります。
9. 信州ハム グリーンマーク
「添加物が気になる」という方に長年支持されているシリーズ。発色剤や保存料を使用せず、素材の持ち味を活かした製法が特徴です。優しい味付けなので、小さなお子様がいるご家庭へのギフトとしても大変喜ばれます。
10. トンデンファーム 石狩川ベーコン・ハム
北海道の広大な大地で作られる、直火式炭火製法のハム。炭火でじっくり乾燥させ、燻煙することで、肉の表面に旨味がギュッと閉じ込められています。ワイルドなスモークの香りは、アウトドアやキャンプ飯の主役としても人気です。
ハムを最高に美味しく食べるためのコツ
せっかくの高級ハムも、食べ方ひとつで味が変わってしまいます。プロが実践する「一番美味しい瞬間」を逃さないテクニックをお伝えします。
「常温に戻す」のが鉄則
冷蔵庫から出したばかりのハムは、脂が固まっています。食べる15分〜30分前に室温に出しておくだけで、脂がゆるんで口溶けがよくなり、肉の香りが立ちやすくなります。特に生ハムは、このひと手間で別次元の食べ物になります。
厚みを変えて楽しむ
- 薄切り: 舌の上でとろけるような繊細な味わいを楽しみたい時。
- 厚切り: 噛み締めた時に溢れる肉汁を味わいたい時。一本丸ごとのブロックハムを購入した際は、ぜひ5ミリ以上の厚切りにして、フライパンで軽く表面を焼いてみてください。表面はカリッと、中はジューシーな贅沢な一皿が完成します。
余った時の保存術
ハムは空気に触れると酸化が進み、味が落ちてしまいます。一度開封したブロックハムは、断面をぴっちりとラップで包み、さらにジップロックに入れて空気を抜いて冷蔵庫へ。長期保存したい場合は、食べやすい大きさにカットして、一つずつラップに包んで冷凍保存も可能です。
美味しいハムおすすめ10選!プロが教える選び方とギフトに喜ばれる人気ブランド厳選:まとめ
いかがでしたでしょうか。
一口に「ハム」と言っても、使われる部位や製法、職人のこだわりによって、その表情は驚くほど多彩です。
特別な日の朝食にロースハムを添えるだけで、いつもの食卓がホテルのような空間に変わります。また、お世話になった方へギフトセットを贈ることは、あなたの感謝の気持ちを「極上の美味しさ」に変えて届けることでもあります。
今回ご紹介した選び方やブランドを参考に、あなたにとっての「最高の一本」を見つけてみてください。きっと、今までのハムの概念を覆すような素敵な出会いがあるはずです。

コメント