「おにぎりの具といえば?」と聞かれて、真っ先に「ツナマヨ!」と答える方は多いのではないでしょうか。大人から子供まで愛される不動の人気メニューですが、いざ自分で作ってみると「なんだかベチャッとする」「コンビニみたいなパンチのある味にならない」と悩むことも意外と多いものです。
実は、究極に美味しいツナマヨおにぎりを作るには、いくつかの「科学的なコツ」と「魔法の隠し味」が存在します。今回は、いつものツナマヨを劇的に格上げし、ひと口食べた瞬間に笑顔になれるような、最高の一玉を作る方法を詳しくお届けします。
ツナマヨの美味しさを左右する「下準備」の鉄則
美味しいツナマヨおにぎりを作るために、最も大切な工程は「混ぜる前」にあります。ここで手を抜いてしまうと、どれだけ高級なマヨネーズを使っても仕上がりが台無しになってしまいます。
まず絶対に欠かせないのが、ツナ缶の「油切り」です。缶の蓋を押し当てたり、ザルにあけたりして、これでもかというほどギューッと油(または液汁)を絞り出してください。油が残っていると、後から加えるマヨネーズと分離してしまい、ご飯に油が染み込んでおにぎりが崩れる原因になります。
次に、ツナの身を細かくほぐすことです。大きな塊のままだとマヨネーズが均一に絡まず、味にムラができてしまいます。フォークなどで繊維を断ち切るように細かくすることで、なめらかでクリーミーな口当たりが生まれます。
また、ご飯についても準備が必要です。炊きたての熱々すぎるとマヨネーズの油分が溶け出し、冷たすぎるとおにぎりが固くなってしまいます。理想は、手で持てるくらいの「人肌程度」まで冷ました状態。この温度が、具材との一体感を最も高めてくれるのです。
失敗しない!ツナマヨ黄金比と味付けの基本
下準備ができたら、次は味付けです。目分量で作るのも家庭料理の良さですが、安定して「最高の一点」を叩き出すなら、基本の黄金比を覚えておきましょう。
もっともバランスが良いとされる比率は「ツナ1:マヨネーズ1」です。意外とマヨネーズが多いと感じるかもしれませんが、ご飯と一緒に食べた時にツナのパサつきを感じさせないためには、このたっぷり感が重要になります。
使用するマヨネーズにもこだわってみてください。コクの強いキユーピー マヨネーズを使えば力強い味わいに、卵黄の風味が豊かなタイプを使えばまろやかな仕上がりになります。
さらに、ここに「塩ひとつまみ」と「砂糖ひとつまみ」を加えてみてください。たったこれだけで、味がグッと引き締まり、コンビニおにぎりのようなクセになる「あまじょっぱさ」が再現できます。
プロも実践!味を格上げする「4つの隠し味」
基本の黄金比をマスターしたら、次は自分好みの「深み」をプラスしてみましょう。驚くほど味が変わる隠し味がいくつかあります。
1つ目は「醤油」です。ほんの数滴たらすだけで、ツナの生臭さが消え、香ばしさが加わります。ご飯との相性が格段に良くなるので、和風の仕上がりにしたい時には必須のアイテムです。
2つ目は「トマトケチャップ」です。「ツナマヨにケチャップ?」と思うかもしれませんが、これが隠れた名脇役。トマトに含まれる旨味成分がツナの美味しさを増幅させ、色味も少し華やかになります。酸味は飛ばないので、入れすぎには注意してください。
3つ目は「和風だしの素」です。粉末のほんだしなどをパラパラと混ぜ込むことで、料亭の〆に出てくるような、奥深い味わいのおにぎりに変貌します。
4つ目は「ブラックペッパー」です。これは特に大人向け。マヨネーズの濃厚さをピリッとした刺激が中和してくれるので、最後まで飽きずに食べ進めることができます。
コンビニ3社の味を自宅で再現するテクニック
あの慣れ親しんだ「大手コンビニの味」に近づけたいという方のために、それぞれの特徴に合わせたアレンジ法をご紹介します。
セブン-イレブン風を目指すなら、とにかく「濃厚さ」がポイントです。マヨネーズを規定より少し多めにし、隠し味に練乳をほんの数滴、あるいは砂糖をしっかりめに効かせてみてください。クリーミーでリッチな満足感が得られます。
ローソン風は、ツナの食感とキレが特徴。あえてツナを粗めにほぐし、醤油の風味を立たせるのがコツです。マヨネーズはやや控えめにして、素材の味を活かす構成にすると近くなります。
ファミリーマート風は、全体のボリューム感と旨味の強さが魅力です。具だけでなく、ご飯の方に少しだけ白だしや塩昆布の細切りを混ぜ込んでみてください。どこを食べても美味しい、サービス精神旺盛な味になります。
具が飛び出さない!プロの握り方と成形のコツ
せっかく美味しい具が作れても、食べている途中で崩れてしまってはもったいないですよね。綺麗な三角形で、最後まで具がたっぷり楽しめる握り方にはコツがあります。
まずは、手のひらに軽く塩(手塩)をつけ、ご飯を半分ほど手に取ります。その中心に、指でしっかりとした「くぼみ」を作ってください。この穴が具のシェルターになります。
そこにツナマヨをのせますが、欲張りすぎは禁物。中央にこんもりと置いたら、残りのご飯を上から「蓋をするように」被せます。
握る時の最大のコツは「力を入れすぎないこと」です。両手で三角形の壁を作るようにして、3〜4回優しく形を整えるだけで十分。ご飯粒の間に空気が含まれていることで、口の中でハラリとほどける絶妙な食感が生まれます。
仕上げに巻く海苔は、パリパリ派なら直前に、しっとり派なら握ってすぐに巻くのが定石です。ニコニコのりのような質の良い海苔を使うと、磯の香りがツナマヨを引き立ててくれます。
飽き知らず!ツナマヨおにぎりの進化系アレンジ
毎日でも食べたいツナマヨですが、たまには変化球も楽しみましょう。少しの工夫で、全く別の料理のような楽しみ方ができます。
「韓国風ツナマヨ」
基本のツナマヨにコチュジャンとごま油をプラス。海苔を韓国海苔に変えるだけで、食欲をそそるピリ辛おにぎりに変身します。
「ツナマヨコーン」
子供たちに大人気のアレンジです。水気を切ったコーンを混ぜるだけで、プチプチとした食感と甘みが加わります。お弁当の彩りも一気に良くなります。
「大葉ツナマヨ」
刻んだ大葉を混ぜ込むか、おにぎりの周りに大葉を巻きます。マヨネーズの重さを大葉の爽やかな香りがリセットしてくれるので、食欲がない時でもペロリと食べられます。
「天かすツナマヨ」
いわゆる「悪魔のおにぎり」的なアレンジ。天かすを具に混ぜるか、ご飯に混ぜ込むことで、サクサクした食感と油の旨味が加わり、中毒性が跳ね上がります。
衛生的に美味しく保つための注意点
ツナマヨおにぎりをお弁当として持ち運ぶ場合は、衛生面にも気を配りましょう。マヨネーズは傷みやすいイメージがありますが、実は酢が含まれているため比較的安定しています。しかし、ツナの水分と組み合わさると菌が繁殖しやすくなります。
対策としては、やはり「徹底的な油切り」が一番です。また、隠し味として「わさび」や「からし」を少量加えると、味のアクセントになるだけでなく、抑菌効果も期待できます。
おにぎりを包む際は、ラップで直接包むよりも、一度清潔なクッキングペーパーなどで粗熱を取ってから包むと、蒸れを防いで美味しさが長持ちします。
美味しいツナマヨおにぎりの作り方のまとめ
いかがでしたでしょうか。たかがツナマヨ、されどツナマヨ。ほんの少しの工夫で、お家のおにぎりがお店の味、あるいはそれ以上の「ご馳走」に変わります。
最後に大切なポイントをおさらいしましょう。
まずは、ツナの油をこれでもかとしっかり切ること。そして、ツナとマヨネーズを1:1の黄金比で合わせ、醤油や砂糖などの隠し味で自分好みの深みを出すこと。最後に、空気を抱き込むように優しく握ること。
このステップさえ踏めば、誰でも失敗なく最高の逸品を作ることができます。
忙しい朝の朝食に、大切なお子様のお弁当に、あるいは自分へのちょっとしたご褒美に。この記事を参考に、あなただけの究極に美味しいツナマヨおにぎりを作って、心もお腹も満たされる幸せな時間を過ごしてくださいね。

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