フィリピン料理といえば、酸味の効いたシニガンや、お肉の旨味が凝縮されたアドボ、そして甘いデザートのハロハロなど、日本人の口にも合う絶品メニューが目白押しですよね。
フィリピンの人たちと一緒に食事を楽しむとき、思わず口から出る言葉といえば「美味しい!」ではないでしょうか。でも、いつも「マサラップ(Masarap)」ばかり使っていませんか?
もちろん「マサラップ」だけでも十分伝わりますが、実はタガログ語には、味の深みや感動の度合い、そして「料理上手ですね!」という相手への敬意を伝える表現がたくさんあるんです。
この記事では、現地でそのまま使える基本のフレーズから、SNSで使えるスラング、さらには食卓を盛り上げるコミュニケーション術まで、徹底的に解説していきます。
まずは基本!タガログ語で「美味しい」の王道フレーズ
フィリピンで食事をするとき、絶対に覚えておきたいのがこの基本形です。
- Masarap(マサラップ)これが「美味しい」の標準的な単語です。どんな料理にも、どんなシチュエーションでも使える魔法の言葉ですね。
- Ang sarap!(アン サラップ!)「美味しい!」と感情が溢れたときはこちら。接頭辞の「ma-」が取れて、より強調された感嘆の表現になります。現地の人は、一口食べて「Sarap!」と短く言うことも多いですよ。
- Masarap ito.(マサラップ イト)「これは美味しいです」という意味です。特定の料理を指さしながら伝えたいときに便利ですね。
- Masarap ang pagkain.(マサラップ アン パカイン)「食べ物が美味しいです」という丁寧な表現です。ホテルのレストランなどでスタッフに感想を伝えるときにぴったりです。
感動を爆発させる!「めちゃくちゃ美味い」の強調表現
一口食べて衝撃を受けるほど美味しかったとき、「マサラップ」だけでは足りないと感じるはずです。そんなときに使える、ワンランク上の強調表現をご紹介します。
- Talagang masarap(タラガン マサラップ)「本当に美味しい」という意味です。「Talaga(タラガ)」は「本当に」という副詞。これをつけるだけで、お世辞ではない本気度が伝わります。
- Napakasarap!(ナパカサラップ!)「ものすごく美味しい!」という最上級に近い表現です。「Napaka-」という接頭辞は、非常に程度が激しいことを表します。お母さんの手料理や、高級レストランのメインディッシュにぜひ使ってみてください。
- Sobrang sarap!(ソブラン サラップ!)「超美味しい!」「ヤバいほど美味しい!」といった、若者がよく使うカジュアルな強調表現です。「Sobrang」は英語の「Too much」や「Super」に近いニュアンスで、今のフィリピンの日常会話では欠かせない言葉です。
- Sarap na sarap(サラップ ナ サラップ)同じ言葉を繰り返すことで、その状態にどっぷり浸かっている様子を表します。「もう、美味しくてたまらない!」という至福の表情と一緒に使ってみましょう。
五感で伝える!味覚のバリエーションと食レポ語彙
「甘い」「辛い」だけでなく、日本人が大好きな「コクがある」や「旨味」もタガログ語で表現できます。これを使いこなせば、あなたもタガログ語の食レポマスターです。
- Malinamnam(マリナムナム)これはフィリピン料理を語る上で非常に重要な言葉です。「旨味がある」「コクがある」「出汁が効いている」といった、深みのある美味しさを指します。ピーナッツソースが濃厚なカレカレなどを食べたときに最適です。
- Malasa(マラサ)「味がしっかりしている」「風味豊か」という意味です。スパイスや下味がしっかり染み込んでいるお肉料理などを褒めるときに使います。
- Katakam-takam(カタカム タカム)「見た目が食欲をそそる」「よだれが出そう」という意味です。料理がテーブルに運ばれてきた瞬間、まだ食べていない段階で使うと、作った人はとても喜んでくれます。
- Matamis(マタミス)「甘い」。フィリピンのスイーツや完熟マンゴーを食べたときに使いましょう。
- Maasim(マアシム)「酸っぱい」。フィリピンの国民食「シニガン」は酸っぱさが命。これは決して悪口ではなく、シニガンにとっては最高の褒め言葉になります。
- Maanghang(マアンハン)「辛い」。ビコール地方の辛い料理などを食べたときに。
- Maalat(マアラット)「塩辛い」。味が濃すぎるときに。
- Mapait(マパイト)「苦い」。ゴーヤ料理(アンプラヤ)などの特徴を説明するときに使います。
作った人を笑顔にする!「料理上手」の褒め言葉
美味しい料理を提供してくれたホストや友人に、感謝と敬意を伝えるフレーズです。フィリピンの人は褒められるのが大好きなので、積極的に伝えてみましょう。
- Masarap ka magluto.(マサラップ カ マグルト)「あなたは料理を作るのが上手ですね」という直球の褒め言葉です。「あなたの作る料理は美味しい」というニュアンスになります。
- Ang galing mong magluto!(アン ガリン モン マグルト!)「料理の腕前がすごいですね!」と、その技術を絶賛する表現です。ホームパーティに招かれた際にこれを使うと、一気に距離が縮まります。
- Salamat sa pagkain.(サラマット サ パカイン)「食事をありがとうございます」という意味です。日本語の「ごちそうさまでした」に近い感覚で、感謝の気持ちを込めて使いましょう。
フィリピンの家庭料理を自宅で再現したいなら、フィリピン料理 レシピ本をチェックして、自分でも作ってみるのも楽しいですよ。
現地のリアルな空気感!スラングと食事の挨拶
教科書には載っていないけれど、フィリピンの街中やSNSでよく耳にする言葉を知っておくと、より現地に馴染めます。
- Chibog(チボグ)これは「食事」や「食べる」を意味する非常にカジュアルなスラングです。「Tara, chibog na tayo!(さあ、飯にしようぜ!)」といった具合に使われます。
- Lamon(ラモン)「ガツガツ食べる」「むさぼり食う」という少し野性味のある言葉です。美味しすぎて箸が止まらない(フィリピンならスプーンとフォークが止まらない)様子を面白おかしく表現するときに使います。
- Nakakaumay(ナカカウマイ)「脂っこくて、もうたくさん」というニュアンス。決して不味いわけではなく、濃厚すぎてお腹いっぱいになったときに出る言葉です。
- Kain tayo!(カイン タヨ)フィリピン文化を知る上で最も大切なフレーズです。直訳は「一緒に食べましょう」ですが、フィリピンの人は食事を始めるとき、近くにいる人に必ずこの声をかけます。
もしあなたが「Kain tayo!」と誘われたら、お腹がいっぱいでも「Salamat(ありがとう)」と笑顔で返しましょう。これがフィリピン流のコミュニケーションの始まりです。
フィリピン料理をより美味しく楽しむために
フィリピンの食事は、家族や友人と大皿を囲んでワイワイ食べるのが基本。そんなシーンでタガログ語の「美味しい」を添えれば、場の雰囲気はさらに明るくなります。
また、フィリピンは島国なので、地域によって「美味しい」の言葉が少し変わることもあります。
例えば、セブ島などの中部ビサヤ地方では「Lami(ラミ)」、イロイロなどのパナイ島では「Namit(ナミット)」と言います。もし旅行先がマニラ以外なら、その土地の言葉を使ってみるのも粋な計らいですね。
暑いフィリピンでは、食事と一緒に冷たい飲み物も欠かせません。炭酸飲料やビールもいいですが、現地のフルーツジュースは格別です。外出先で喉が渇いたときのために、保冷 水筒 1リットルなどを用意しておくと便利です。
タガログ語で「美味しい」を伝える全表現!マサラップ以外の褒め言葉やスラングも解説:まとめ
いかがでしたか?「マサラップ」という言葉一つとっても、強調の仕方や味の伝え方で、こんなにもバリエーションがあることがお分かりいただけたかと思います。
言葉は単なる情報を伝える道具ではなく、相手との心を繋ぐツールです。
「本当に美味しいです(Talagang masarap)」
「あなたの料理は最高です(Ang galing mong magluto)」
そんな一言が、料理を作ってくれた人の顔をパッと輝かせ、会話を弾ませるきっかけになります。
次にフィリピン料理を食べる機会があったら、ぜひ「マサラップ」以外の表現にも挑戦してみてください。きっと、今まで以上に食事の時間が豊かで楽しいものになるはずです。
フィリピンの味覚の世界、そして温かいコミュニケーションを心ゆくまで堪能してくださいね。

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