「最近、ジンが流行っているみたいだけど、どれを選べばいいかわからない」
「ジントニック以外に美味しい飲み方ってあるの?」
「プレゼントに喜ばれる、おしゃれで美味しいジンを知りたい!」
そんな悩みをお持ちではありませんか?
かつてジンといえば「カクテルのベースにする強いお酒」というイメージが一般的でした。しかし今、世界中で「クラフトジン」と呼ばれる、その土地独自のボタニカル(香草やスパイス)を使った個性豊かなジンが次々と誕生しています。
今回は、初心者の方でも絶対に失敗しない美味しい ジンの選び方から、今飲むべき至高の25銘柄、そしてプロが教える最高の飲み方まで、これ一冊でジンのすべてがわかる決定版としてお届けします。
そもそもジンとは?美味しさの秘密は「ボタニカル」にあり
ジンは、トウモロコシや大麦などの穀物を原料とした蒸留酒に、ジュニパーベリー(西洋ネズの実)をはじめとする「ボタニカル」で香り付けをしたお酒です。
最大の魅力は、その圧倒的な「香りの自由度」にあります。
伝統的なロンドンドライジンは、ジュニパーベリーのキリッとした針葉樹のような香りが主役ですが、近年のクラフトジンは、柚子や桜といった和の素材、ラベンダー、シナモン、さらには高級な茶葉まで、多種多様な素材が使われています。
この香りのバリエーションこそが、私たちが「ジンは美味しい」と感じる最大の理由なのです。
失敗しない!美味しいジンの選び方3つのポイント
星の数ほどある銘柄から自分にぴったりの一本を見つけるために、まずは以下の3つの視点を持ってみてください。
1. 香りの系統で選ぶ
ジンは大きく分けて4つの香りタイプに分類できます。自分の好みがどこに近いか想像してみましょう。
- スタンダード(ジュニパー主体系):キリッとした爽快感。ジントニックに最適。
- シトラス(柑橘系):レモンや柚子、オレンジの皮を使用。フレッシュで飲みやすい。
- フローラル(花系):バラやラベンダーの華やかな香り。リラックスしたい時に。
- スパイシー(香辛料系):山椒やコリアンダー、生姜など。刺激的でクセになる味わい。
2. 「産地」で選ぶ
今、最も注目されているのが「ジャパニーズジン」です。日本人の味覚に合わせて、お茶や柚子、山椒など馴染みのある素材が使われており、和食との相性が抜群です。一方で、伝統的なイギリス産や、ボタニカルの宝庫であるドイツ産など、産地ごとに国民性が現れるのも面白いポイントです。
3. アルコール度数とベースの素材を確認する
ジンは通常40度から47度程度のアルコール度数があります。度数が高いほど香りの成分がしっかり溶け込んでおり、ロックや水で割っても香りが崩れにくいという特徴があります。また、ベースとなるお酒が「穀物」なのか、日本酒のような「米」なのかによっても、口当たりのまろやかさが大きく変わります。
【初心者向け】まずはこれから!王道の美味しいジン5選
「まずは間違いない一本から始めたい」という方におすすめの、世界中で愛される定番銘柄です。
1. ボンベイ・サファイア
青いボトルが象徴的な、世界で最も有名なジンの一つです。10種類のボタニカルを蒸気で通過させる独自の製法により、非常に華やかで軽やかな香りが特徴。ジンのトゲトゲしさが少なく、初心者の方に最もおすすめしたい一本です。
2. タンカレー ロンドンドライジン
「ジンのロールスロイス」と称される名品。4回の蒸留を経て作られる液体は、驚くほどクリアで雑味がありません。厳選された4つのボタニカルが生み出す、芯の通った「正統派の味」を楽しめます。
3. ビーフィーター
ロンドンで今も蒸留されている、まさに「ロンドンドライジン」の代名詞。柑橘系の爽やかさとジュニパーの香りのバランスが完璧で、ジントニックにするとその実力が遺憾なく発揮されます。
4. ゴードン ロンドンドライジン
世界で初めてジントニックを生んだと言われるブランド。力強いジュニパーの香りは、まさに「これぞジン」という満足感を与えてくれます。コスパも抜群で、デイリーユースに最適です。
5. タンカレー ナンバーテン
タンカレーのプレミアム版。手摘みのフレッシュな柑橘類を贅沢に使用しており、驚くほどフルーティーでエレガント。特別な日のジントニックや、マティーニのベースとして最高級の体験をさせてくれます。
【ジャパニーズジン】和の香りが心地よい美味しい銘柄7選
日本の蒸留技術と四季折々の素材が融合した、今世界が注目するカテゴリーです。
6. サントリー 翠 (SUI)
居酒屋などでもおなじみの、日常に寄り添うジン。柚子、緑茶、生姜という3つの和素材を使用しており、ソーダで割る「翠ジンソーダ」は食事の邪魔をしないスッキリした味わいです。
7. サントリー 六 (ROKU)
日本を象徴する6つのボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を使用。一口飲むと、日本の四季が口の中で広がるような繊細な味わい。贈り物としても非常に喜ばれる、気品ある一本です。
8. 季の美 京都ドライジン
京都の蒸留所で作られる、日本初のジン専門蒸留所の名作。ベースにお米のスピリッツを使用しており、驚くほどまろやか。玉露や柚子、山椒が層をなして押し寄せる、芸術品のようなジンです。
9. ニッカ カフェジン
ニッカウヰスキーが誇る「カフェスチル(連続式蒸留機)」で蒸留されたジン。山椒のピリッとした刺激と、柑橘の甘みが絶妙にマッチしています。コクがあり、ロックでじっくり味わいたい一杯。
10. 桜尾 ジン オリジナル
広島県産の厳選されたボタニカルを使用したジン。特にレモンやライムのフレッシュな香りが際立っており、非常に爽快。瀬戸内の風を感じるような、明るい味わいが特徴です。
11. 和美人 (わびじん)
鹿児島の本坊酒造が手掛けるジン。金柑や柚子、茶葉など、九州の素材をふんだんに使用。どこか優しく、どこか懐かしい、日本人の琴線に触れる香りが魅力です。
12. 油津 吟 (YUZU GIN)
宮崎県の焼酎蔵が作る、柚子の香りを究極まで引き出したジン。焼酎造りの技術が活かされており、非常に濃厚な柑橘の香りが楽しめます。
【世界のクラフトジン】個性が光る美味しい銘柄8選
「ジンの常識を覆す」ような、驚きに満ちた銘柄をご紹介します。
13. モンキー 47
ドイツのブラックフォレスト(黒い森)で作られる、世界最高峰のクラフトジン。47種類ものボタニカルを使用し、クランベリーのような甘酸っぱさと複雑なスパイス感が共存。一度飲んだら忘れられないインパクトがあります。
14. ヘンドリックス ジン
スコットランド産のユニークなジン。最大の特徴は「薔薇のエッセンス」と「きゅうり」の使用。非常にフローラルで上品な香りは、女性からの支持も圧倒的です。きゅうりのスライスを添えて飲むのが公式スタイル。
15. サイレントプール ジン
「香水のよう」と形容されるほど、華やかで美しい香りのジン。ラベンダー、カモミール、蜂蜜などが使われており、非常にエレガント。ボトルデザインも美しく、インテリアとしても映える一本です。
16. ボタニスト
スコットランドのアイラ島で作られる、野生のボタニカル22種を使用したジン。アイラ島といえばウイスキーで有名ですが、このジンもまた、大地のエネルギーを感じる奥深い味わいを持っています。
17. シップスミス ロンドンドライジン
伝統的な銅製ポットスチルを復活させ、職人の手仕事にこだわった逸品。クラシックな味わいながら、非常にリッチで力強い。本物志向の方にぜひ飲んでいただきたい「現代のクラシック」です。
18. キュロ ナプエ ジン
フィンランド産のライ麦をベースにしたジン。クランベリーやシモツケソウなど、北欧の森の恵みが詰まっています。2015年の世界的なコンペティションで「ジントニックに最も合うジン」に選ばれた実力派です。
19. ノルデス ジン
スペイン産のブドウをベースにした、非常に珍しいジン。ワインのようなフルーティーさと、ハーブの清涼感が絶妙。非常に飲みやすく、普段お酒をあまり飲まない方にも好評です。
20. エギュベル ジン
フランスの修道院に伝わるレシピを元に作られたジン。非常にバランスが良く、ほんのりと甘みを感じる優しい口当たりが特徴。上品なカクテルを作りたい時に最適です。
【通好み】一度は飲んでほしい個性派の美味しいジン5選
さらに深くジンの世界を知りたい方へ。
21. オールドトムジン
18世紀に流行した、砂糖を加えたやや甘口のジン。現代のドライジンよりもコクがあり、丸みのある味わいです。「トム・コリンズ」というカクテルを作るなら欠かせない一本。
22. シュティヒピンプリ
非常に珍しい、ドイツ産のオーガニックジン。自然由来のボタニカルが持つパワーをダイレクトに感じることができ、力強く、それでいてピュアな後味が魅力です。
23. ジェネヴァ (ボルス)
ジンの原型と言われる、オランダの伝統的な蒸留酒。麦の香りが強く、ウイスキーに近いニュアンスがあります。ロックでちびちびと味わうのが通の楽しみ方。
24. シップスミス V.J.O.P.
「Very Juniper Over Proof」の略で、通常の数倍のジュニパーベリーを使用した、驚異的なパンチ力を持つジン。度数も57度と高く、ジン好きのための「究極のジュニパー体験」ができます。
25. ネイビーストレングス ジン
イギリス海軍が船に積み込んでいた歴史にちなんだ、高アルコール度数のジン。火薬が濡れても着火するほどの強さ(57度以上)があり、香りの凝縮感が凄まじいです。
プロが伝授!美味しいジンをもっと楽しむ飲み方ガイド
せっかく美味しいジンを手に入れたなら、そのポテンシャルを最大限に引き出しましょう。
1. 黄金比のジントニック
家で作るジントニックを劇的に美味しくするコツは「氷」と「ライム」です。
- グラスを冷やし、氷をたっぷり入れる。
- ジン1に対し、トニックウォーター3の割合で。
- ライムは絞った後、皮の油分をグラスの縁に塗ると香りが立ちます。
2. ジン・ソニック(炭酸水+トニック)
トニックウォーターだけだと甘すぎる、と感じる方におすすめ。炭酸水とトニックウォーターを1:1で割ることで、ジンのボタニカルの香りがよりクリアに感じられます。
3. お湯割り(ジン・ホット)
冬におすすめなのがお湯割り。ジンの香りは熱を加えることでさらに広がります。お好みで蜂蜜やシナモンスティックを加えると、最高のリラックスドリンクになります。
4. 冷凍庫でキンキンに冷やす
ジンはアルコール度数が高いため、冷凍庫に入れても凍りません。とろりとした質感になり、ストレートやロックで飲む際にアルコールの刺激が抑えられ、香りの甘みが強調されます。
美味しいジンを選ぶ際によくある質問
Q: ジンは太りやすいお酒ですか?
A: ジンは蒸留酒なので、糖質はほぼゼロです。ただし、割り材のトニックウォーターには糖分が含まれているため、ダイエット中の方は「ジンソーダ(炭酸水割り)」を選ぶのが賢明です。
Q: 開封後の賞味期限はありますか?
A: アルコール度数が高いため、腐ることはありません。ただし、香りは少しずつ飛んでいくため、冷暗所に保管し、開封後は半年〜1年を目安に飲み切るのが一番美味しい状態を楽しめるコツです。
Q: クラフトジンはなぜ高いのですか?
A: 大量生産されるジンとは異なり、希少なボタニカルを贅沢に使用したり、小さなポットスチルで手間暇かけて蒸留したりするためです。その分、一本一本の個性と満足度は非常に高いと言えます。
最高のひとときを彩る、美味しいジンとの出会い
いかがでしたでしょうか。
ジンは、その一本一本に作り手のこだわりや、産地の風土が詰め込まれた「物語のあるお酒」です。最初は定番のジントニックから入り、徐々に自分の好みのボタニカルを探していく過程は、まるで香水の調合を楽しむような贅沢な時間です。
今回ご紹介した25銘柄の中に、あなたの人生を変えるような運命の一本があれば幸いです。
まずは一本、気になるボトルを手にとって、その蓋を開けてみてください。広がる香りの先に、きっと新しい美味しい ジンの世界が待っています。

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