山梨県を旅行するなら、絶対に外せないのが郷土料理の「ほうとう」ですよね。でも、いざお店を探してみると、どこもかしこも「元祖」や「名店」と書かれていて、正直どこに入ればいいのか迷ってしまうことはありませんか?
「せっかくなら一番人気の有名店に行きたい」
「観光客向けの味じゃなくて、地元民が本当に認める穴場を知りたい」
「カボチャが溶け込んだ濃厚なやつがいい!」
そんな皆さんのわがままなリクエストに全力で応えるべく、山梨県内のほうとう店を徹底リサーチしました。実は、ほうとうと一口に言っても、お店によって麺のコシ、味噌の配合、具材のラインナップまで驚くほど個性が分かれているんです。
この記事では、絶対に外せない超有名店から、知る人ぞ知る隠れた実力店まで、それぞれの違いを分かりやすく比較してご紹介します。読み終わる頃には、あなたにぴったりの「運命の一杯」が見つかっているはずですよ。
ほうとうって結局何が凄いの?うどんとの決定的な違い
そもそも「ほうとう」と「うどん」の違いを正しく説明できる人は意外と少ないかもしれません。見た目は似ていますが、その中身はまったくの別物。最大の違いは、麺を打つときに「塩」を使わないことにあります。
通常のうどんは、コシを出すために塩を加えて寝かせ、一度たっぷりのお湯でゆでてから使います。一方でほうとうの麺は、小麦粉と水だけで作られます。これを生のまま、直接カボチャや野菜と一緒に味噌仕立ての汁で煮込むのが正統派のスタイルです。
ゆでずに直接煮込むことで、麺から溶け出したデンプンが汁に混ざり合い、あの独特の「とろみ」と「コク」が生まれるわけです。戦国武将・武田信玄が陣中食として愛したという説もあり、一杯で栄養を丸ごと摂取できる究極のパワーフード。それがほうとうの魅力なんです。
王道の安心感!迷ったらここに行くべき超有名店2選
初めて山梨を訪れるなら、まずは誰もが認める有名店を体験してみるのが正解です。圧倒的なスケール感と安定したクオリティは、やはり外せません。
まず1軒目は甲州ほうとう 小作です。
山梨県内に広く展開している「小作」は、まさにほうとう界の巨人。ここの特徴は、何と言っても「具材のデカさ」と「濃厚さ」にあります。ゴロッと大きなカボチャがとろけて、味噌の甘みと一体化したスープは、一度飲んだら忘れられないパンチがあります。メニューも豊富で、豚肉、鴨肉、山菜など、好みに合わせて選べるのが嬉しいポイント。店内も広々としたお座敷スタイルが多く、山梨に来た実感を一番味わえるお店と言えるでしょう。
2軒目はほうとう不動です。
特に富士河口湖周辺にある「東恋路店」の、白い雲のようなドーム型の外観はSNS映え間違いなし。しかし、見た目以上にストイックなのがその中身です。メニューは「不動ほうとう」の1種類のみ。厳選された出汁と自家製の麺、そしてたっぷりの野菜。小作が「攻めの濃厚さ」なら、不動は「飽きのこない素朴な旨み」が光ります。余計なものを削ぎ落とした、潔い一杯を堪能したい方におすすめです。
地元民が絶賛する「味」の最前線!大会殿堂入りの実力店
「有名すぎる店はもう行ったことがある」「とにかく味が一番良い店はどこ?」という方にチェックしてほしいのが、数々の賞を総なめにしている実力派です。
注目はほうとう蔵 歩成。
山梨県で開催される「ほうとう味比べ真剣勝負」で3年連続1位に輝き、殿堂入りを果たした超人気店です。看板メニューの「黄金ほうとう」は、あわびの煮貝の肝を隠し味に加えた独自の味噌が決め手。ただ甘いだけでなく、奥深いコクと旨みのレイヤーが重なり、一口食べるごとに驚きがあります。見た目も非常に美しく、モダンで清潔感のある店内は、デートや大切な人との食事にも最適です。
もう一つ、地元の方からの信頼が厚いのが皆吉(みなき)。
勝沼エリアにあるこのお店は、築130年を超える歴史ある日本家屋が店舗になっています。こちらの特徴は、麺の「コシ」と「出汁の透明感」。煮込みすぎてドロドロになるのが苦手という方でも、ここのほうとうを食べれば概念が変わるかもしれません。丁寧に引かれた出汁の香りが鼻を抜け、噛みごたえのある麺とのバランスが絶妙です。落ち着いた空間で、ゆっくりと食事を楽しみたい大人のための名店です。
混雑を避けてゆっくり楽しむ!穴場の古民家レストラン
観光シーズンともなると、有名店は2時間、3時間待ちも珍しくありません。「並ぶのは苦手だけど、美味しいほうとうは食べたい」という方には、雰囲気抜群の穴場をご紹介します。
おすすめしたいのが完熟屋です。
築120年の古民家を再生した店舗は、まるでおばあちゃんの家に遊びに来たような安心感があります。こちらのこだわりは、自家製の味噌と自社農園で採れた新鮮な野菜。具材の甘みがダイレクトに伝わる優しい味わいで、地元民がリピーターになるのも納得のクオリティです。周辺の喧騒から少し離れた場所にあるため、ゆったりとした時間が流れているのも大きな魅力です。
また、富士吉田エリアにある浅間茶屋も、隠れた名店として知られています。
富士山世界遺産の構成資産である北口本宮冨士浅間神社のすぐ近くに位置しており、参拝帰りに立ち寄るのに最高の立地。こちらのほうとうは、上品で雑味のないスープが特徴。観光客向けに味を濃くしすぎることなく、素材本来の良さを引き出した丁寧な一杯が楽しめます。
ほうとうと一緒に食べたい!山梨が誇るサイドメニューの誘惑
お店選びの際、ほうとう本体と同じくらい重要視してほしいのが「サイドメニュー」の充実度です。山梨にはほうとうと相性抜群のグルメが他にもたくさんあります。
まず、絶対に注文してほしいのが甲府鳥もつ煮。
甘辛い醤油ダレでレバー、砂肝、ハツ、キンカンを絡め煮にした一品で、B-1グランプリでの優勝経験もある最強のおつまみです。濃厚な味付けは、優しい味噌味のほうとうの合間に食べると最高のアクセントになります。
そして、馬肉文化が根付く山梨ならではの馬刺し。
新鮮でクセがなく、さっぱりとした脂の甘みが特徴の馬刺しは、熱々のほうとうを待つ間の最高のスターターになります。多くのお店で提供されていますが、鮮度にこだわっているお店を選ぶと満足度が跳ね上がります。
さらに通な楽しみ方が、夏限定のおざらです。
ほうとうと同じ小麦粉で作られた麺を冷水で締め、温かい醤油ベースのつゆにつけて食べる「つけ麺スタイル」の郷土料理です。「夏に熱いほうとうはちょっと……」という時には、このおざらが救世主になります。
失敗しないために知っておきたい!ほうとう店選びの3つのコツ
いざお店を訪れる前に、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
一つ目は「ボリューム」です。
ほうとうはとにかく量が多いです。鉄鍋にたっぷりの野菜と極太麺が入っているため、小食な方や女性同士だと、1人1杯完食するのが大変な場合もあります。グループで行くなら、1人はほうとうを頼み、もう1人は一品料理や「おざら」を頼んでシェアするのも賢い選択です。
二つ目は「待ち時間の対策」です。
週末や連休の昼時は、人気店はどこも大行列。予約ができるお店は限られているため、開店30分前に行くか、ランチのピークを大きく外した15時過ぎを狙うのがスムーズに入店するコツです。
三つ目は「とろみ加減の好み」を知ること。
カボチャが溶けきった「ドロドロ派」か、出汁の輪郭が残った「サラサラ派」か。自分の好みがどちらか分かっていると、お店選びの失敗がなくなります。今回ご紹介した中では、小作や歩成は濃厚派、皆吉や浅間茶屋は比較的スッキリ派と言えるでしょう。
山梨ほうとうの名店おすすめ10選!地元民が通う穴場や有名店の違いを徹底比較まとめ
ここまで、山梨県が誇るほうとうの名店について、それぞれの個性や特徴を詳しく見てきました。
王道の圧倒的な満足感を味わいたいなら「小作」や「ほうとう不動」。
味のクオリティを極限まで追求したいなら「歩成」や「皆吉」。
ゆったりとした情緒を楽しみながら食事をしたいなら「完熟屋」や「浅間茶屋」。
どのお店も、山梨の豊かな自然と歴史が育んだ、最高の一杯を提供してくれます。カボチャの甘みが溶け込んだ熱々のスープを一口飲めば、旅の疲れも一気に吹き飛ぶはずです。
山梨を訪れる際は、ぜひこの記事を参考に、あなたにとって最高の「ほうとう体験」を楽しんできてくださいね。どのお店を選んでも、きっと山梨のことがもっと好きになるはずです。お腹を空かせて、いってらっしゃい!

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