もう失敗したくない!そんなあなたへ、小豆から作る基本のレシピと、プロが教える絶対に押さえたい3つのポイントをお伝えします。
まずは知っておきたい!おしることぜんざいの違い
おしるこを作り始める前に、少しだけ豆知識を。実は「おしるこ」と「ぜんざい」、呼び方の違いは地域によって変わります。
関東では、汁気が多いものを「おしるこ」、餅にあんこをそのままかけた汁気の少ないものを「ぜんざい」と呼ぶ傾向があります。一方、関西や四国、九州では、粒あんを使ったものは「ぜんざい」、こしあんを使った汁物は「おしるこ」と呼ばれています。
少しややこしいですが、今回は「汁気のある粒あんのおしるこ」の作り方をメインにご紹介していきますね。
絶対に押さえたい!美味しいおしるこの3大成功ポイント
小豆からおしるこを作るのは、実はとってもシンプル。ただ、いくつか「これをやってしまうと失敗する」というポイントがあるんです。
- 小豆は絶対に水に浸けないで!
これが最大のポイントです。小豆は冷たい水に浸けると、吸水口が閉じてしまいます。すると、何時間煮ても水を吸わなくなり、いつまで経っても硬いままに。正しくは「沸騰したお湯」に入れます。 - 砂糖は最後に入れる
砂糖を入れると、小豆の細胞壁が硬くなってしまいます。ですから、小豆が完全に柔らかくなるまで、砂糖は我慢。好みの柔らかさになってから加えましょう。 - 塩をひとつまみ忘れずに
ほんの少しの塩が、甘みを引き立てて味に深みを与えてくれます。塩気を感じるわけではなく、小豆の風味がぐっと立つんです。
材料を準備しよう
それでは、基本の材料を見ていきましょう。すべてスーパーで手に入るものばかりです。
- 小豆:100g(普通小豆でも大納言小豆でもOK)
- 水:適量(最初は小豆の3倍量が目安)
- 砂糖:60〜80g(お好みで調整を。上白糖でも、コクが出る中ザラ糖がおすすめ)
- 塩:ひとつまみ
お餅はお好みで。切り餅でも丸餅でも、焼き餅でも電子レンジ調理でも大丈夫です。
さあ、作ってみよう!小豆から作る基本の手順
では、実際の作り方です。焦らず、一つ一つの工程を丁寧に進めていきましょう。
下準備:小豆を洗う
まずは小豆を軽く洗います。ザルに入れて、サッと水を流す程度でOKです。よく洗いすぎないように注意してください。
1. 小豆を茹でる(沸騰したお湯に入れる!)
鍋にたっぷりのお湯を沸かします。沸騰したら、洗った小豆を入れましょう。ここが先ほどお伝えした最大のポイント「冷水から入れない」です。
再沸騰してから中火〜弱火にして、小豆が柔らかくなるまで茹でていきます。途中で水が減ってきたら、差し水(びっくり水)をして小豆がひたひたになるように保ちましょう。
2. 渋切りをする
小豆がふっくらしてきて、皮のシワが伸びてきたら「渋切り」のタイミングです。これは、小豆の渋み成分を抜くための重要な工程。
鍋のお湯を全部捨てて、新しい水(小豆がかぶるくらい)を加え、再び柔らかくなるまで茹でます。最初の煮汁は茶色くなっていますが、これが渋みの正体。これを捨てることで、まろやかな味わいになります。
3. 砂糖を加える
小豆が指で軽くつぶれるくらい、好みの柔らかさになったら、いよいよ砂糖の登場です。砂糖は一度に全部入れるのではなく、2回に分けて入れると味がなじみやすくなります。
まず半分の砂糖を加え、溶けたら残りの半分を。この時、強火で煮立てないように注意。弱火でゆっくり混ぜながら、とろみが出てくるまで煮詰めていきます。
4. 仕上げに塩を
最後に、忘れずに塩ひとつまみを。ほんの少し加えるだけで、甘さが引き締まって格段に美味しくなります。
もしも失敗してしまったら?よくあるトラブルと解決策
「思ったより小豆が硬い」「味がぼやっとしている」そんな時は、ここをチェックしてみてください。
- 小豆が硬いまま
これは砂糖を入れるタイミングが早かった可能性があります。砂糖を入れる前に、小豆が完全に柔らかくなっているか必ず確認を。もし砂糖を入れてしまった後なら、少量の水を足してさらにゆっくり煮てみてください。 - 味が単調で物足りない
塩を忘れていませんか?ほんのひとつまみが味の決め手です。また、砂糖を上白糖だけでなく、少し精製度の低い砂糖を混ぜるとコクが出ます。 - あんが焦げそうで焦げた
砂糖を入れてからは、焦げやすいので火加減に注意。弱火で、鍋底からしっかり混ぜながら煮ましょう。
もっと手軽に作りたい人へ:市販あん活用術
「小豆から煮るのはハードルが高い」という方は、市販のあんこを使う方法がおすすめです。缶詰やレトルトパックの粒あんやこしあんを使えば、あっという間に完成します。
鍋や電子レンジでお好みの濃さに水でのばし、最後に塩ひとつまみ加えるだけでOK。市販のあんこは甘みがしっかりしているので、砂糖を加えなくても十分な場合が多いです。味見しながら調整してみてください。
アレンジで楽しむおしるこワールド
基本ができたら、少しだけアレンジを加えてみるのも楽しいですよ。
- 小豆ミルク風に:おしるこを牛乳でのばせば、ほっこり優しい味わいに。
- 香りを楽しむ:仕上げにほんの少しシナモンを振ったり、バニラエッセンスを一滴加えたり。
- トッピングで華やかに:きなこをかけたり、栗の甘露煮を添えたり。
美味しいおしるこを、あなたのペースで
いかがでしたか?「小豆を水に浸けない」「砂糖は最後に」「塩ひとつまみ」この3つさえ押さえれば、初心者でも本格的な美味しいおしるこが作れます。
時間がある時は小豆からじっくりと。ちょっとした甘味が欲しい時は市販のあんこでさっと。あなたのライフスタイルに合わせて、おしるこ作りを楽しんでみてください。
最初は緊張するかもしれませんが、一度コツを掴めば、もう失敗知らず。冬の定番スイーツとして、ぜひあなたの手で美味しいおしるこを作ってみてくださいね。

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