ウイスキーの世界へようこそ。最近、全国各地で開催されている「ウイスキー試飲会」や「ウイスキーフェス」が熱い盛り上がりを見せていますよね。
「興味はあるけれど、お酒のイベントって少し敷居が高そう……」「初心者が行っても浮かないかな?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、ウイスキー試飲会は知識の深さを競う場所ではなく、新しい「好き」に出会うための最高の社交場なんです。今回は、初めて参加する方でも120%満喫できる、当日の回り方や必須の持ち物、そして絶対に外せないマナーを徹底的に解説します。
そもそもウイスキー試飲会とはどんなイベント?
ウイスキー試飲会とは、国内外の蒸留所やインポーター(輸入業者)が一堂に会し、自慢のボトルを振る舞うイベントです。
普段なら1本数万円するような高級ボトルや、一般市場には出回らない限定ボトルを、ショットグラス1杯分から手軽に味わえるのが最大の魅力。2026年現在は、日本国内のクラフト蒸留所も激増しており、各地で趣向を凝らしたフェスが開催されています。
イベントの形式は主に3つ。
一つは数千人規模が集まる「大型フェスティバル」。もう一つは、特定のブランドを深掘りする「メーカー主催セミナー」。そして、酒販店が店内で開催する「小規模試飲会」です。初心者がまず狙うべきは、圧倒的な種類に触れられる大型フェスティバル。お祭り気分で参加できるので、気負う必要はありませんよ。
参加前に必ずチェック!必須の持ち物リスト
手ぶらで行くのも悪くありませんが、準備一つで当日の快適さは劇的に変わります。ベテラン勢も愛用する「神器」をご紹介します。
まず、絶対に忘れてはいけないのが「水(チェイサー)」です。会場で配布されることも多いですが、自分のペースで飲むために500mlから1Lのペットボトルを持参しましょう。ウイスキーと同じ量の水を飲むことが、最後まで美味しく楽しむための鉄則です。
次に、「両手が空くバッグ」です。試飲会では片手にグラス、もう片手にパンフレットを持つことになります。トートバッグや手提げ袋は非常に邪魔になるため、リュックサックやボディバッグを選びましょう。
さらにあると便利なのが「グラスホルダー」です。首からグラスを下げられる専用のストラップがあれば、メモを取ったり、スマホでボトルの写真を撮ったりする際にストレスがありません。
最後に、意外と盲点なのが「筆記用具」です。何十種類も飲むと、後で「あれ、どの銘柄が美味しかったっけ?」と必ず忘れます。メモ帳とペンを用意して、自分だけのテイスティングノートを書き留めましょう。
香水はNG?知っておきたい試飲会のマナー
ウイスキーの楽しみの8割は「香り」にあると言っても過言ではありません。そのため、参加者全員が香りを共有する会場では、独特のマナーが存在します。
最も重要なのが「強い香りを身にまとわないこと」です。香水、オーデコロン、香りの強い整髪料などは厳禁。これは自分の鼻を麻痺させるだけでなく、周囲の参加者がウイスキーの繊細なアロマを感じ取る邪魔になってしまいます。
また、服装は「歩きやすさ」を最優先にしましょう。会場は意外と広く、数時間は立ちっぱなしになります。お洒落をしたい気持ちも分かりますが、足元は履き慣れたスニーカーがベスト。会場内は熱気で温度が上がりやすいため、脱ぎ着しやすいレイヤードスタイルがおすすめです。
さらに、会場での振る舞いにも気を配りましょう。ブースのスタッフ(メーカーの方やマスターオブウイスキーなど)は、そのお酒の造り手やプロフェッショナルです。忙しい時間は避けつつ、空いているタイミングで「このボトルのこだわりは何ですか?」と質問してみるのも、試飲会ならではの醍醐味ですよ。
悪酔いを防ぎ、最後まで楽しむ「プロの戦略」
せっかくのイベントも、途中で気分が悪くなってしまっては台無しです。お酒に強くない方でも実践できる、体調管理術を伝授します。
まず、当日の朝食や昼食はしっかり摂ってください。空腹状態で高アルコールのウイスキーを流し込むのは非常に危険です。おにぎりやパンなど、胃に膜を張ってくれるような炭水化物を食べておきましょう。
そして、最も大切なのが「すべてを飲み干さない勇気」です。
会場には「吐器(トワレ)」と呼ばれる、余ったお酒を捨てるためのバケツが用意されています。「せっかくのお酒を捨てるなんて勿体ない……」と感じるかもしれませんが、プロのテイスターは、香りと一口の味を確認したら、残りは迷わずトワレに捨てます。
これはお酒を粗末にしているのではなく、より多くの種類を正しく評価するための「プロの作法」なんです。
また、「有料試飲」と「無料試飲」のバランスも考えましょう。入場料に含まれる無料試飲ばかりをハイペースで飲むと、あっという間に酔いが回ります。本当に飲みたい特別なボトルを有料でじっくり味わうなど、緩急をつけるのが賢い回り方です。
初心者が狙うべきブースと2026年のトレンド
2026年現在のウイスキー業界は、まさに群雄割拠。どのブースから行けばいいか迷ったら、以下の優先順位で回ってみてください。
- ジャパニーズクラフト蒸留所今、最も勢いがあるのが日本の小規模蒸留所です。創業から3年以上が経過し、本格的なシングルモルトが出揃ってきた時期。秩父や厚岸、嘉之助といった人気ブースは、開始早々に行列ができることもあるので、入場直後にチェックするのが定石です。
- ボトラーズブランド蒸留所から原酒を買い取り、独自に熟成・瓶詰めを行う「ボトラーズ」。同じ蒸留所の原酒でも、オフィシャルボトルとは全く違う個性が楽しめます。シングルモルトの奥深さを知るなら外せません。
- 海外のニューワールドウイスキースコットランドやアイランドだけでなく、台湾、インド、イスラエルといった新しい産地のウイスキーも注目されています。気候の違いが味にどう影響するのか、飲み比べてみるのも面白いですよ。
回り方のコツとしては、まずは「アイラ」などの個性が強い煙たいウイスキーは後回しにすること。最初にピートの強いものを飲むと、その後の繊細な香りが分からなくなってしまいます。まずはバーボン樽熟成などの軽やかなものから始め、徐々に重厚なシェリー樽やピーティーなものへ移っていくのがセオリーです。
まとめ:ウイスキー試飲会完全ガイド!初心者も楽しめる回り方のコツや持ち物・マナーを徹底解説
いかがでしたでしょうか。
ウイスキー試飲会は、一歩足を踏み入れれば、そこには多様で豊かな香りの世界が広がっています。事前の準備を整え、マナーを守り、そして何より自分の体調を第一に考えることで、最高の一杯に出会える確率はぐんと高まります。
当日の持ち物をもう一度おさらいしましょう。
これらのポイントを押さえておけば、あなたはもう立派なウイスキー愛好家の仲間入りです。2026年の最新トレンドを肌で感じながら、一生モノの「運命のボトル」を見つけに出かけてみてくださいね。
会場で見かけることがあれば、ぜひ一緒に乾杯しましょう!スランジバール(スコットランド・ゲール語で「乾杯」)!

コメント