「とりあえずビール!」も最高ですが、最近の居酒屋シーンで主役を張っているのは間違いなくウイスキーです。ハイボールブームを経て、今や居酒屋のドリンクメニューには数多くの銘柄が並ぶようになりました。
しかし、いざメニューを開くと「山崎」「白州」「角」「ジムビーム」……と名前が並び、どれを選べばいいのか、どう頼めば失敗しないのか、迷ってしまうことはありませんか?
「バーに行くのは少し敷居が高いけれど、居酒屋でもっと本格的にウイスキーを楽しみたい」
「ハイボール以外にどんな飲み方があるのか知りたい」
そんな風に感じているあなたのために、居酒屋でウイスキーをもっと自由に、もっと美味しく楽しむためのガイドをお届けします。
居酒屋でウイスキーを楽しむ魅力とは?
バーで静かにグラスを傾けるのも素敵ですが、居酒屋でウイスキーを飲むことには独自の魅力があります。
まず何より、料理との組み合わせが無限大であること。バーではナッツやチョコレートといった軽いおつまみが中心ですが、居酒屋なら唐揚げ、焼き鳥、お刺身、煮込み料理など、ガッツリとした食事と一緒に楽しめます。
次に、カジュアルであること。ドレスコードや独特の作法を気にせず、仲間とワイワイ言いながら、あるいは一人でリラックスして、自分のペースで銘柄を試すことができます。価格設定も明快で、チャージ料を気にせず1杯から気軽に注文できるのも嬉しいポイントです。
最近では、居酒屋のレベルも非常に高くなっており、希少なジャパニーズウイスキーを置いている店や、氷や炭酸水にこだわった本格的な一杯を提供する店も増えています。
居酒屋メニューの定番!絶対に押さえておきたい銘柄ガイド
居酒屋のメニューによく載っている銘柄には、それぞれはっきりとした個性があります。それぞれの特徴を知っておくと、その日の気分や料理に合わせて「正解」の一杯を選べるようになります。
1. サントリー 角瓶
日本の居酒屋で最も愛されているといっても過言ではないのが サントリー 角瓶 です。山崎や白州蒸溜所のバーボン樽原酒をバランスよく配合しており、厚みのあるコクとドライな後口が特徴です。
甘やかな香りがふんわりと漂い、炭酸で割っても味が崩れません。迷ったらまずはここから始めるのが王道です。
2. ジムビーム
世界的に有名なバーボンウイスキーである ジムビーム も、多くの居酒屋で採用されています。トウモロコシを主原料としたバーボン特有の、バニラやキャラメルのような甘い香りが魅力です。
マイルドな飲み口で、レモンを絞ったハイボールにすると非常に爽やか。アメリカンな雰囲気を感じながら、ガツンとした肉料理と合わせるのが最高です。
3. メーカーズマーク
赤い封蝋がトレードマークの メーカーズマーク は、クラフトバーボンとして人気です。通常、バーボンにはライ麦が使われますが、これは冬小麦を使用しているため、非常にふっくらとした甘みがあります。
刺激が少なくスムーズな味わいなので、ウイスキー特有のトゲが苦手な方にもおすすめです。
4. ブラックニッカ
「ヒゲのウイスキー」として親しまれている ブラックニッカ も定番です。クセがなく、非常にクリアで飲みやすいのが特徴。どんな料理の味も邪魔しないため、食中酒として非常に優秀です。
5. 山崎・白州(ジャパニーズウイスキーの双璧)
少し贅沢をしたい時に選びたいのが、日本が世界に誇るシングルモルトです。サントリー 山崎 は苺やサクランボのような熟成された甘みがあり、非常に華やか。サントリー 白州 は「森の蒸溜所」で作られている通り、若葉のような清涼感と、かすかなスモーキーさが特徴です。
これらは希少価値が高まっているため、メニューにあればラッキーと言えます。ぜひ、その複雑な香りをじっくり堪能してください。
6. ジャックダニエル
テネシーウイスキーの代名詞 ジャックダニエル は、サトウカエデの炭で濾過する工程を経て作られます。このため、独特の香ばしさと甘みがあります。コーラで割った「ジャックコーク」は、ジャンクな居酒屋飯との相性が抜群です。
「とりあえずハイボール」から一歩踏み出す飲み方の種類
銘柄を選んだら、次は「どう飲むか」です。居酒屋で対応してもらえる主な飲み方を紹介します。
ハイボール(ソーダ割り)
今や国民的飲料。シュワシュワとした炭酸が口の中をリセットしてくれるので、揚げ物や脂の乗った料理には欠かせません。レモンが入ることでさらに爽快感が増します。
ロック
グラスに大きな氷を入れ、そこにウイスキーを注ぐスタイル。冷えることでアルコールの刺激が抑えられ、氷が溶けるにつれて刻一刻と変化する味わいを楽しむことができます。少しずつゆっくり飲みたい時に。
水割り
日本で独自に発展した飲み方で、ウイスキーの個性を優しく引き出します。アルコール度数が下がるため、食事の味を繊細に感じたい時に適しています。特にお刺身などの和食には水割りが意外なほど合います。
ストレート
ウイスキーそのものの色、香り、味わいをダイレクトに味わう方法です。居酒屋では少し珍しいかもしれませんが、良い銘柄を頼んだ時にはぜひ試してほしい飲み方。必ず「チェイサー(お水)」を一緒に頼み、交互に飲むのが大人のマナーです。
お湯割り
寒い時期におすすめなのがお湯割り。ウイスキーの香りが湯気とともに立ち上がり、体も心も温まります。はちみつやレモンを加えてアレンジしてくれる居酒屋もあります。
居酒屋料理とウイスキーの最高な組み合わせ(ペアリング)
ウイスキーは、合わせる料理によってその表情を大きく変えます。居酒屋の定番メニューとの相性を考えてみましょう。
揚げ物 × ハイボール
唐揚げ、メンチカツ、ポテトフライ。これらには強炭酸のハイボールが鉄板です。油っぽさを炭酸が洗い流し、次の一口を誘います。
焼き鳥(タレ) × バーボン
甘辛いタレの焼き鳥には、バニラのような甘い香りの ジムビーム や メーカーズマーク がよく合います。タレのコクとバーボンの濃厚な味わいが同調します。
刺身・焼き魚 × 白州/水割り
繊細な魚料理には、森のような香りの サントリー 白州 や、優しい水割りを。特に白身の魚や塩焼きの魚と合わせると、ウイスキーが持つほのかな塩気やスモーキーさが引き立ちます。
漬物・冷奴 × 角ハイボール
意外な組み合わせですが、日本のウイスキーは和のおつまみにも寄り添うように設計されています。サントリー 角瓶 のドライな後味は、お漬物の塩気や豆腐の淡白な味を邪魔しません。
居酒屋でスマートに注文するための豆知識
居酒屋でウイスキーを頼む際、知っておくと便利な小さな知識を集めました。
「シングル」と「ダブル」の量
一般的にシングルは30ml、ダブルは60mlです。ロックでゆっくり飲みたい時は「ダブル」で頼むと、氷とのバランスが良く、最後まで味が薄まりすぎずに楽しめます。
「濃いめ」の注文
ハイボールを頼む際、もう少しアルコール感が欲しい時は「濃いめで」と伝えれば、ウイスキーの量を増やしてくれる店が多いです(追加料金がかかる場合もあります)。
メニューに銘柄が書いていない場合
「ウイスキー」とだけ書かれている場合は、そのお店が標準的に使っている「ハウスウイスキー」が出てきます。銘柄が気になる時は「今日のウイスキーは何ですか?」と気軽に聞いてみましょう。
チェイサーを忘れずに
度数の高いウイスキーを飲む際は、お水を一緒に用意するのが鉄則です。悪酔いを防ぐだけでなく、お水で口の中をリセットすることで、次の一口の香りがより鮮明になります。
ウイスキーが広げる新しい居酒屋の楽しみ方
ウイスキーを知ることは、居酒屋での時間をより豊かにすることに繋がります。「いつものビール」もいいですが、一日の終わりに自分へのご褒美として、少し良いウイスキーをロックで頼んでみる。そんな選択肢があるだけで、居酒屋通いがもっと楽しくなるはずです。
最初は有名な サントリー 角瓶 のハイボールから。慣れてきたら、異なる産地の銘柄を試したり、飲み方を変えてみたりしてください。ウイスキーの琥珀色の液体には、職人のこだわりと長い年月が詰まっています。それを気軽に、自分の好きな料理と一緒に楽しめる居酒屋という空間は、実はとても贅沢な場所なのです。
この記事を参考に、今夜の居酒屋ではぜひ新しい一杯に挑戦してみてください。
居酒屋でウイスキーを嗜む!初心者向け銘柄の選び方や美味しい飲み方を徹底解説します
これまで見てきたように、居酒屋でのウイスキー選びは決して難しいものではありません。まずは自分の好きな味(甘い、スッキリ、華やかなど)を見つけることから始めてみましょう。
定番の ジムビーム や サントリー 角瓶 は、どんな居酒屋でも安定した美味しさを提供してくれます。そして、時には サントリー 山崎 のような名作に触れ、その奥深さを感じてみてください。
飲み方に正解はありません。自分が一番「美味しい」と感じるスタイルが、あなたにとっての正解です。ハイボールで爽快に、ロックでじっくりと、あるいは水割りで食事と共に。
居酒屋という自由な空間で、あなただけのウイスキー体験を深めていってください。きっと、これまで以上に充実した「最高の乾杯」が待っているはずです。

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