「手軽にタンパク質が摂れるから」と、毎日の習慣にしているプロテインバー。でも、ふとパッケージの裏面を見て「意外と塩分が多い?」と不安になったことはありませんか?
甘いチョコレート味のはずなのに、成分表示を見るとしっかり「食塩相当量」が記載されている。実は、この小さな1本に含まれる塩分が、あなたのダイエットやボディメイクの足を引っ張っている可能性があるのです。
今回は、プロテインバーの隠れた盲点である「塩分」にフォーカスし、健康的にタンパク質を補給するための秘訣を深掘りしていきます。
プロテインバーに含まれる塩分量はどれくらい?
まずは現実を知るところから始めましょう。市販されているプロテインバーには、大きく分けて「お菓子タイプ(チョコやクッキー)」と「お惣菜タイプ(ソーセージやチキン)」の2種類があります。
驚くべきことに、これらは味のジャンルだけでなく、含まれる塩分の量もまったく別物です。
一般的に、甘いチョコ系のプロテインバー1本に含まれる食塩相当量は、約0.1gから0.6g程度です。これだけ聞くと「大したことない」と感じるかもしれません。しかし、問題はお惣菜タイプです。
サラダチキンやソーセージ型のプロテインバーの場合、1本あたりの塩分が1.0gから、多いものでは2.5gを超えるものまで存在します。厚生労働省が推奨する成人の1日あたりの塩分摂取目安は、男性が7.5g未満、女性が6.5g未満。
つまり、お惣菜タイプを1本食べるだけで、1日の理想的な塩分摂取量の3分の1近くを占めてしまう計算になるのです。これは、ラーメン1杯や定食の味噌汁にも匹敵するインパクトです。
なぜ甘いバーにまで塩分が入っているのか。それは、甘味を引き立てて味に奥行きを出すため、そして保存性を高めるためです。無意識に「健康に良いもの」として食べているその1本が、知らず知らずのうちに塩分過剰を招いているかもしれません。
塩分を摂りすぎることで起こる3つのデメリット
プロテインバーが便利だからといって、1日に何本も食べたり、毎食の置き換えにしたりすると、体にはさまざまな異変が現れ始めます。特にボディメイクを意識している人にとって、塩分の過剰摂取は「努力を台無しにする」大きな要因になります。
1. むくみによって筋肉のラインが隠れる
筋トレをして体を引き締めようとしている人にとって、最大の敵は「むくみ」です。人間の体は細胞内の塩分濃度を一定に保とうとする性質があるため、塩分を多く摂ると、それを薄めるために体内に水分を溜め込もうとします。
その結果、皮膚の下に水分が溜まり、せっかく鍛えた筋肉のカットや腹筋のラインがぼやけてしまいます。「脂肪は落ちているはずなのに、なんだか体が緩んで見える」という場合、それは脂肪ではなく塩分による水分かもしれません。
2. ダイエットの停滞と体重の増加
「プロテインバーを食べているのに痩せない」と悩んでいる方は、塩分による体重のフェイクに騙されている可能性があります。体内に余分な水分が保持されると、その分だけ物理的に体重が増えます。
これは純粋な脂肪の増減ではありませんが、数値として現れるため、ダイエットのモチベーションを大きく削ぎます。また、塩分過多の食事は味覚を鈍らせ、より刺激の強い濃い味付けを好むようになる「負のスパイラル」を招くこともあります。
3. 血圧への影響と健康リスク
日常的に塩分を過剰に摂取し続けることは、血管に負担をかけ、高血圧のリスクを高めます。プロテインバーは加工食品の一種であることを忘れてはいけません。
特に、忙しいからと食事をプロテインバーだけで済ませてしまう生活を続けていると、野菜や果物に含まれる「塩分を排出する成分(カリウム)」が不足し、さらに体内の塩分バランスが崩れてしまいます。健康のために食べているはずが、逆に体を蝕んでしまうのは本末転倒ですよね。
失敗しない!低塩分なプロテインバーの賢い選び方
では、どのような基準でプロテインバーを選べば良いのでしょうか。成分表を見るときに意識したいポイントを整理しました。
まず、一つの基準として「食塩相当量0.3g以下」のものを選ぶようにしましょう。この数値に収まっているものであれば、1日1本程度の摂取で大きな問題になることはまずありません。
特におすすめなのは、大豆タンパクをメインに使用したソイプロテインバーや、植物由来の原料にこだわった製品です。これらは比較的、添加物や塩分が抑えられている傾向にあります。
たとえば、ナチュラル志向の製品として定評があるinバー プロテインシリーズの中でも、ウェファータイプなどは比較的塩分が控えめなラインナップが見つかります。また、食べ応えを重視するなら一本満足バー プロテインシリーズも人気ですが、必ず購入前に「裏面」をチェックする癖をつけましょう。
さらにお惣菜系を選ぶ際は、必ず「減塩」の表記があるものや、蒸し鶏のようなシンプルな加工のものを選ぶのが正解です。間違っても、味の濃いスパイシーなソーセージタイプを毎日主食のように食べるのは避けるべきです。
塩分過剰を防ぐための「食べ合わせ」と工夫
もし「今日は塩分が高めのプロテインバーを食べてしまった」と感じたときでも、諦める必要はありません。その後の食事で調整すればリカバリーは可能です。
塩分の排出を助けてくれるのが「カリウム」という栄養素です。バナナ、アボカド、ほうれん草、海藻類などにはカリウムが豊富に含まれています。プロテインバーを食べる際、一緒にバナナを1本摂るだけでも、体内のナトリウムバランスを整える手助けになります。
また、水分補給も重要です。水分をしっかり摂ることで循環が良くなり、余分な塩分の排出を促します。ただし、一度に大量に飲むのではなく、コップ1杯の水をこまめに飲むのがコツです。
もう一つの工夫として、プロテインバーを「完食」するのではなく、半分に分けて食べる、あるいは砕いてヨーグルトのトッピングにするなどの方法も有効です。これにより、1回あたりの塩分摂取量を抑えつつ、満足感を得ることができます。
ボディメイクを最大化するためのプロテイン活用術
そもそも、タンパク質を補給する手段はプロテインバーだけではありません。最も理想的なのは、やはり自炊による鶏肉、魚、卵、大豆製品からの摂取です。
プロテインバーはあくまで「補助」であり、外出先や忙しくて食事が摂れない時のための緊急手段として位置づけましょう。
もし、日常的にタンパク質を効率よく、かつ低塩分で摂りたいのであれば、粉末状のプロテインパウダーを水で溶かして飲む方が、余計な脂質や塩分をカットできるため、ボディメイクの効率は格段に上がります。
たとえば、ザバス プロテインのような定番の粉末タイプであれば、1杯あたりの塩分は微量に抑えられています。どうしても「食べる感」が欲しい時だけバーを選び、普段はパウダーで補給するという使い分けが、スマートな大人の選択です。
プロテインバーの塩分は高い?食べ過ぎのデメリットと低塩分な商品の選び方を徹底解説:まとめ
プロテインバーは、私たちの生活を便利にしてくれる素晴らしいアイテムです。しかし、その「便利さ」の裏側にある塩分という落とし穴を無視してはいけません。
甘いからといって安心せず、成分表示の「食塩相当量」を必ずチェックすること。特にお惣菜タイプは塩分が高い傾向にあるため、摂取頻度には細心の注意を払いましょう。
もし食べすぎてしまった時は、カリウム豊富な食品を摂り、しっかりと水分を補給して調整してください。
あなたの体は、あなたが食べたものでできています。タンパク質量という一つの数字だけに惑わされず、塩分も含めたトータルバランスを考えることが、理想の体への一番の近道です。
今日からプロテインバーを選ぶときは、パッケージをくるりと裏返してみてください。そのひと手間が、半年後のあなたの体を確実に変えてくれるはずです。

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