「花を食べる」と聞くと、なんだか特別なレストランのフルコースを想像しませんか?でも実は、私たちの身近には見た目が美しいだけでなく、とっても「美味しい花」がたくさんあるんです。
最近ではスーパーのハーブコーナーやネット通販でも手軽に手に入るようになり、おうちごはんを華やかに彩るアイテムとして注目されています。今回は、食用花(エディブルフラワー)の世界を深掘り!その味の特徴や、初心者でも失敗しない楽しみ方をご紹介します。
そもそも「エディブルフラワー」って何?
エディブルフラワー(Edible Flower)とは、その名の通り「食べられる花」のこと。毒性がなく、食用として安全に栽培された花の総称です。
ここで一番大切な注意点があります。それは「お花屋さんの観賞用の花は食べてはいけない」ということ。観賞用の花には、綺麗に咲かせ続けるために口に入れることを想定していない農薬や延命剤が使われていることが多いからです。
必ず「食用」や「エディブルフラワー」として販売されているものを選んでくださいね。正しく選べば、花は野菜やハーブと同じように、ビタミンや食物繊維が豊富な「スーパーフード」としての側面も持っているんですよ。
美味しい花15選!味と特徴を徹底ガイド
一口に花と言っても、甘いものからピリリと辛いものまで個性はさまざま。ここでは、特におすすめの美味しい花をご紹介します。
1. パンジー・ビオラ
エディブルフラワーの代名詞とも言える存在です。
- 味: ほとんどクセがなく、レタスのような瑞々しい食感。
- 特徴: 色が豊富で、一皿に添えるだけでプロのような仕上がりに。
2. ナスタチウム(キンレンカ)
お洒落なカフェのサラダでよく見かける花です。
- 味: ワサビやクレソンに似た、爽やかな辛み。
- 特徴: 葉も茎も食べられます。お肉料理のアクセントに最高です。
3. ローズ(食用バラ)
花の女王、バラもエディブルフラワーの定番です。
- 味: 優雅な香りが口いっぱいに広がり、少しの渋みがアクセント。
- 特徴: 食用バラをジャムや紅茶に使うと、一気に贅沢な気分になれます。
4. キンギョソウ
フリルのような花びらが可愛らしい花です。
- 味: 少し苦味がありますが、シャキシャキとした食感が魅力。
- 特徴: サラダに散らすとボリューム感が出て、見た目も賑やかになります。
5. カレンデュラ(キンセンカ)
「太陽のハーブ」とも呼ばれる鮮やかなオレンジの花。
- 味: ほのかな苦味。乾燥させると独特の風味が強まります。
- 特徴: サフランの代用としてご飯を色付けするのにも使われます。
6. ボリジ
星の形をした小さな青い花です。
- 味: 驚くことに「キュウリ」のような爽やかな味。
- 特徴: 冷たいスープや白ワインに浮かべると、色が映えてとても綺麗です。
7. ダイアンサス(ナデシコ)
ギザギザした花びらが特徴的な日本でも馴染み深い花。
- 味: ほのかな甘みがありますが、付け根の部分は苦いので取り除くのがコツ。
- 特徴: ケーキやゼリーのトッピングにぴったり。
8. スナップドラゴン(金魚草の仲間)
- 味: レタスのようなマイルドな味わい。
- 特徴: 立体的な形をしているので、お皿の上で自立させやすく、盛り付けに便利です。
9. ラベンダー
ハーブとしても有名ですが、花そのものも食べられます。
- 味: 非常に強い香りと、少しピリッとした刺激。
- 特徴: クッキーの生地に練り込んだり、蜂蜜に漬けたりするのがおすすめ。
10. ゼラニウム
- 味: 種類によって、レモンやローズのような香りが楽しめます。
- 特徴: 香りが強いので、料理の風味付けとして少量使うのが粋です。
11. マリーゴールド
- 味: 柑橘系のような爽やかさと、独特のほろ苦さ。
- 特徴: 花びらをバラして、パスタやオムレツに散らすと黄色が映えます。
12. ベゴニア
- 味: レモンのようなしっかりとした酸味。
- 特徴: 独特の酸味を活かして、カルパッチョやフルーツサラダに。
13. アリッサム
- 味: ほのかにハチミツのような甘い香りがします。
- 特徴: 非常に小さな花が集まっているので、繊細な飾り付けに最適。
14. ズッキーニの花
イタリア料理では定番の「花野菜」です。
- 味: 野菜のような旨みと、しっとりした食感。
- 特徴: チーズを詰めて天ぷらやフリットにするのが最高の贅沢。
15. サクラ(桜)
日本人に馴染み深い「塩漬け」以外でも楽しめます。
- 味: 独特の芳香。
- 特徴: 生の花をスイーツに添えると、春の訪れを感じさせてくれます。
毒があるから要注意!食べてはいけない花リスト
美味しい花がある一方で、絶対に口にしてはいけない「毒」を持つ花も存在します。これらは見た目が美しくても絶対に料理に使わないでください。
- スイセン: 玉ねぎと間違えて誤食する事故が多いですが、嘔吐や下痢を引き起こします。
- アジサイ: 飲食店での添え物による食中毒事例があります。
- スズラン: 全草に強い毒性があり、生けていた水を飲んでも危険なほどです。
- クリスマスローズ: 心臓に作用する毒が含まれています。
- アザレア: 神経系の毒が含まれています。
野草や家庭菜園の花を食べる際は、必ず図鑑や信頼できる情報で「食用かどうか」を100%確認するようにしましょう。
美味しい花をさらに楽しむための調理と保存のコツ
エディブルフラワーを手に入れたら、その鮮度と美味しさを逃さないためのポイントを押さえておきましょう。
下処理のポイント
花はとてもデリケートです。洗うときはボウルに水を張り、優しく泳がせるようにして汚れを落としましょう。強い水流を直接当てると、花びらが傷ついてしまいます。
洗った後は、キッチンペーパーの上でそっと水気を切ってください。
また、バラやナデシコなどは、花びらの付け根にある白い部分に「苦味」が集中しています。ここをハサミで切り落とすだけで、驚くほど食べやすくなりますよ。
シャキッとさせる復活術
もし配送などで花が少ししおれてしまっていたら、氷水に15分ほど浸してみてください。植物の浸透圧の働きで、驚くほどシャキッと元気な姿に戻ります。
保存方法
乾燥は大敵です。湿らせたキッチンペーパーを敷いた密閉容器に入れ、冷蔵庫の野菜室で保管しましょう。3日から5日ほどは鮮度を保てますが、香りが命の花は早めに使い切るのがベストです。
初心者でも簡単!おすすめレシピと活用アイデア
「どうやって食べればいいかわからない」という方へ、今日から試せる簡単な活用術をご紹介します。
彩り鮮やか!フラワーサラダ
一番簡単なのは、いつものサラダに散らすだけ。
レタスやベビーリーフの上に、オレンジのナスタチウムや紫のビオラを散らしてみてください。ドレッシングは、花の風味を邪魔しないシンプルなフレンチドレッシングやオリーブオイルと塩がおすすめ。これだけで食卓がパッと明るくなります。
ティータイムを格上げ!フラワーアイスキューブ
製氷皿にエディブルフラワーを入れ、水を注いで凍らせるだけ。
透明な氷の中に閉じ込められた花は、まるで宝石のよう。アイスティーや炭酸水に浮かべれば、おもてなしの主役になること間違いなしです。
お祝いにぴったり!お花のカルパッチョ
白身魚の刺身をお皿に並べ、塩、レモン汁、オリーブオイルを回しかけます。そこにベゴニアやアリッサムをトッピング。ベゴニアの酸味がお魚の旨みを引き立て、見た目も豪華な一皿になります。
どこで購入できる?入手方法について
「美味しい花」を食べてみたいと思ったら、まずは身近なところから探してみましょう。
- 大型スーパーや百貨店最近ではイオンや成城石井などのハーブコーナー、またはサラダ野菜の近くに置かれていることが多いです。
- オンラインショップエディブルフラワーを検索すると、生産農家から直送される新鮮なパックが見つかります。季節に合わせたミックスセットなどが届くので、初心者には特におすすめです。
- 自家栽培自分で育てるのも一つの手。ホームセンターで「食用」として販売されている苗や種を購入し、無農薬で育てれば、いつでも好きな時に摘みたての花を楽しむことができます。
まとめ:美味しい花で心豊かな食卓を
花を食べるということは、単に栄養を摂るだけでなく、五感を使って食事を楽しむということです。お皿の上に一輪の花があるだけで、いつもの食事が特別な時間に変わります。
最初はパンジーやビオラのような、味にクセのないものから始めてみるのがいいでしょう。慣れてきたら、ナスタチウムの辛みやバラの香りなど、それぞれの花が持つ個性を料理のスパイスとして楽しんでみてください。
「美味しい花」を知ることで、あなたの料理の幅はもっと広がります。ぜひ次の週末は、エディブルフラワーを使って、目にも舌にも美味しい魔法をかけてみませんか?

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