「これ、美味しい!」
海外旅行先のレストランや、ホームステイ先での食事、あるいはSNSで映える料理を投稿するとき。私たちの口から真っ先に出てくるのはこの言葉ですよね。
でも、英語で「美味しい」を伝えようとしたとき、いつも「Delicious!」ばかり使っていませんか?もちろん間違いではありません。でも、ネイティブスピーカーの会話をよく聞いていると、実はそれ以外の言葉で「美味しい」を表現していることのほうが圧倒的に多いんです。
日本語でも、ラーメンを食べて「コクがある」と言ったり、ケーキを食べて「ふわふわで幸せ」と言ったりするように、英語にもその場にぴったりの「美味しい」があります。
この記事では、基本の翻訳から、明日からすぐ使えるこなれた表現、そして日本人がついついやってしまいがちな「惜しい間違い」までを徹底的に解説します。あなたの食卓がもっと楽しくなる、生きた英語表現をマスターしましょう!
そもそも「美味しい」の翻訳に正解はあるの?
結論から言うと、英語には日本語の「美味しい」を一言で完璧に置き換えられる魔法の言葉はありません。その代わり、状況や相手との距離感、そして「どう美味しいのか」というディテールによって、驚くほどたくさんの表現が使い分けられています。
基本中の基本!まず押さえたい3つの単語
まずは、教科書でもおなじみの3つの単語を再確認しましょう。これらは基本ですが、実はネイティブが使うときには特有の「距離感」があります。
1. delicious(デリシャス)
最も有名な翻訳ですよね。非常に丁寧で、どんな場面でも使える万能選手です。ただし、ネイティブにとっては少し「重い」響きがあることも。毎日の家庭料理で連発すると「今日のご飯は最高級レストラン並みの至高の味わいですね!」と大げさに聞こえてしまうことがあります。特別なディナーや、心から感動したときに使うのがベストです。
2. tasty(テイスティ)
「味(taste)が良い」というニュアンスです。deliciousよりも少しカジュアルで、日常会話でよく使われます。「しっかり味がついている」「風味豊かだ」というニュアンスが含まれるため、スパイスの効いた料理や、出汁の旨味を感じる料理にぴったりです。
3. yummy(ヤミー)
これは日本語の「うまうま!」「おいちい!」に近い響きです。主に子供が使う言葉ですが、大人が親しい友人や家族の間で「あー、これ美味しい!」とリラックスして言う分には問題ありません。ただし、ビジネスランチや高級店で使うと、少し幼い印象を与えてしまうので注意しましょう。
ネイティブが「delicious」の代わりに連発する万能フレーズ
実は、ネイティブが日常で最も使っている「美味しい」の正体は、意外にも中学生で習うようなシンプルな単語だったりします。
「Good」こそが最強の褒め言葉
レストランで店員さんに「How is everything?(お味はいかがですか?)」と聞かれたとき、最も自然な返答は “It’s really good!” です。
「Good」は日本語だと「良い」程度のニュアンスに感じますが、食べ物に対して使うと「美味しい!」というストレートな称賛になります。迷ったらこれを使えば間違いありません。
感情を乗せるなら「Great」や「Amazing」
「Good」よりもさらに一段階上の「美味しい!」を伝えたいときは、これらを使ってみてください。
- “This is great!”(これ、最高!)
- “This tastes amazing!”(驚くほど美味しいよ!)
これらは料理そのものだけでなく、その場の雰囲気やサービスを含めて「素晴らしい」と伝えるときにも非常に重宝します。
食べる前から勝負は始まっている!五感で伝える「美味しい」
美味しいという感情は、口に含んだ瞬間だけのものではありません。料理が運ばれてきたとき、香りを嗅いだとき、その期待感を英語で伝えてみましょう。
見た目を褒める「It looks …」
料理が運ばれてきた瞬間に一言添えるだけで、作ってくれた人のモチベーションは爆上がりします。
- “It looks good!”(美味しそう!)
- “That looks appetizing.”(食欲をそそる見た目だね。)
- “It’s so Instagrammable!”(すごく映えてるね!)
最近では、SNSにアップしたくなるような綺麗な見た目に対して iphone などのスマートフォンを構えながら「It looks amazing!」と言うのが定番の光景になっています。
香りを褒める「It smells …」
キッチンの奥から漂ってくる良い香りに反応するならこれ。
- “It smells so good in here!”(ここ、すごくいい匂いがする!)
- “What an amazing aroma!”(なんて芳醇な香りなの!)
「Smell」は使い方によって「臭い」という意味にもなりますが、ポジティブな形容詞(good, amazing, divineなど)を後ろに置けば、最高の褒め言葉になります。
食感を言葉に!「どう美味しいか」を伝える解像度の高い英語
「美味しい」のバリエーションを増やす一番の近道は、食感(テクスチャー)を表現することです。これにより、相手に「どんなふうに美味しいのか」が具体的に伝わります。
人気の食感表現リスト
- Crispy(クリスピー): 唐揚げやポテトチップスなどの「カリカリ」「サクサク」。
- Juicy(ジューシー): ハンバーグやステーキ、フルーツの「肉汁たっぷり」「みずみずしい」。
- Tender(テンダー): お肉が「柔らかい」。口の中でとろけるようなステーキには、deliciousよりもTenderを使うのが通です。
- Fluffy(フラッフィ): パンケーキやオムレツの「ふわふわ」。
- Creamy(クリーミー): パスタソースやスープの「滑らかで濃厚な」。
これらの単語の前に「Nice and」をつけると、「良い感じに〜だね」というニュアンスになります。例えば、“It’s nice and crispy!” と言えば、揚げたてのポテトを褒める最高の表現になります。
相手を傷つけない!「口に合わない」のスマートな伝え方
いつも美味しいものばかりとは限りません。時には自分の苦手な味が出てくることもあるでしょう。そんなとき、「Bad(まずい)」や「I hate this(これ嫌い)」と言うのは角が立ちます。
大人の対応として使える、柔らかいお断り表現を覚えておきましょう。
「自分の好み」の問題にする
「料理が悪い」のではなく「自分の好みに合わない」という言い方をすれば、相手を否定せずに済みます。
- “It’s not for me.”(私にはちょっと合わないみたいです。)
- “It’s an acquired taste.”((クセが強くて)慣れが必要な味ですね。)
- “It’s a bit too rich for my taste.”(私には少し濃厚すぎるようです。)
「Acquired taste(アクワイアード・テイスト)」は、納豆やブルーチーズのように、何度か食べていくうちに好きになるような「通好みの味」を指す非常に便利な、かつ知的な表現です。
日本人がやりがちな「美味しい」に関する3つの誤用
英語学習者が無意識のうちに使ってしまい、ネイティブを困惑させてしまうパターンがいくつかあります。
1. “Good taste” は食べ物には使わない?
日本語で「センスが良い」ことを「グッドテイス(ト)」と言いますよね。その感覚で、美味しいものを食べたときに “This has a good taste.” と言ってしまう人がいます。
しかし、これは英語では「(その食べ物は)服のセンスが良い」というような、非常に奇妙な意味になってしまいます。
正しくは “It tastes good.” と、動詞として taste を使いましょう。
2. “So-so” は「まずい」に等しい?
「お味はどう?」と聞かれて、謙遜したり、普通だったりするときに「まあまあかな」という意味で “So-so.” と答えていませんか?
実はこれ、英語ではかなりネガティブな響きです。「期待していたよりずっと下だった」「全然良くない」というニュアンスで伝わってしまいます。
「普通に美味しいよ」と言いたいなら、“It’s okay.” や “It’s fine.” を使うほうが安全です。
3. “Delicious” を否定形で使わない
“It’s not delicious.” と言うと、相手に「全く美味しくない(不味い)」という非常に強い否定として伝わります。味が薄い、何か物足りないという程度であれば、“It’s a bit bland.”(ちょっと味が薄いかな)といった具体的な単語を選びましょう。
シチュエーション別!最高の「美味しい」を伝える例文集
友人宅でのホームパーティ
友人や家族が作ってくれた料理には、親しみやすさと感謝を込めます。
- “You’re such a good cook!”(本当に料理上手だね!)
- “Can I have the recipe for this?”(これのレシピ教えてくれる?)
- “I can’t stop eating this!”(これ、食べるのが止まらないよ!)
「レシピを教えて」というのは、相手の料理を認める最高の褒め言葉の一つです。
デートや特別な記念日のレストラン
少し背伸びした場所では、語彙も少しエレガントに。
- “The flavors are so complex and well-balanced.”(味がとても複雑で、バランスが素晴らしいです。)
- “Everything was exquisite.”(すべてがこの上なく洗練されていました。)
- “This is simply divine.”(これはまさに神がかり的な美味しさです。)
こうした表現をさらっと言えると、食事の席の品格がぐっと上がります。
まとめ:「美味しい」の英語翻訳ガイド!delicious以外の使い分けやネイティブの表現を紹介
いかがでしたか?日本語では「美味しい」の一言で済んでしまう場面でも、英語では驚くほど豊かなバリエーションがあることがお分かりいただけたかと思います。
まずは、お決まりの「Delicious」を一度封印して、“It’s really good!” から始めてみてください。そして余裕が出てきたら、“Crispy” や “Tender” といった食感の言葉を添えてみましょう。
大切なのは、単語の正確さよりも、あなたがその料理を楽しんでいるという「気持ち」を伝えることです。笑顔で “I love this!” と言うだけでも、それは立派な「美味しい」の翻訳になります。
次に美味しいものを食べたとき、あなたの口からはどんな英語が飛び出すでしょうか?今回ご紹介したフレーズを使って、ぜひ周りの人やシェフに素敵なフィードバックを伝えてみてくださいね。
「美味しい」の英語翻訳ガイド!delicious以外の使い分けやネイティブの表現を紹介、最後までお読みいただきありがとうございました!

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