秋の味覚といえば、真っ先に思い浮かぶのが柿ですよね。スーパーの店頭に鮮やかなオレンジ色が並び始めると、「あぁ、今年もこの季節が来たな」とワクワクする方も多いはず。
でも、いざ買おうとすると「どれが甘いの?」「硬いのが好きだけど、この品種はどうかな?」と迷ってしまうことはありませんか?実は、柿は品種によって驚くほど「甘さ」や「食感」が違うんです。
今回は、絶対に食べてほしい美味しい柿の品種を厳選してご紹介します。自分好みの最高の一玉を見つけるための、失敗しない選び方も詳しく解説していきますね。
柿のタイプを知れば好みの味が見つかる!
柿には大きく分けて3つのタイプがあるのをご存知でしょうか?これを知っておくだけで、品種選びがぐっと楽になります。
まずは「完全甘柿」。これは木になっている状態で自然に渋が抜けるタイプで、私たちが普段もっとも目にする機会が多い柿です。パリッとした食感のものから、完熟してとろけるものまでバリエーションが豊富です。
次に「渋柿」。そのままでは食べられませんが、アルコールや炭酸ガスで「渋抜き」をすることで、甘柿をしのぐほどの濃厚な甘さに化けるポテンシャルを秘めています。
そして「不完全甘柿」。これは種が入ると渋が抜けるという、ちょっと不思議な性質を持っています。
自分が「梨のようなシャキシャキ感」を求めているのか、それとも「和菓子のような濃厚な甘み」を求めているのか。まずはそこをイメージしてみると、運命の品種に出会いやすくなりますよ。
絶対に食べてほしい!美味しい柿の品種10選
それでは、具体的に今食べるべきおすすめの品種を、それぞれの特徴とともに見ていきましょう。
1. 富有(ふゆう)
「柿の王様」と呼ばれ、日本で最も多く栽培されているのが富有柿です。まさに王道の味わいで、果肉が厚く、緻密でとろけるような甘みが特徴です。迷ったらまずは富有柿を選べば間違いありません。
2. 次郎(じろう)
「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べる」と言われるほど、しっかりとした食感が持ち味。カリッとした硬めの柿が好きな方にはたまらない品種です。種がほとんどないため、カットしやすいのも嬉しいポイントですね。
3. 太秋(たいしゅう)
最近、人気が急上昇しているのがこの太秋です。最大の特徴は、柿の概念を覆すような「サクサク」とした梨のような食感。果汁が滴るほどジューシーで、一度食べると他の柿には戻れないというファンが続出しています。
4. 刀根早生(とねわせ)
シーズン序盤に登場する、種なし柿の代表格です。渋抜きをすることで、非常に滑らかでしっとりとした質感になります。お子様でも食べやすく、秋の訪れをいち早く感じさせてくれる一品です。
5. 秋王(あきおう)
福岡県で生まれた比較的新しい高級品種です。「秋の王様」の名にふさわしく、糖度が非常に高いうえに完全種なし。鮮やかな橙赤色の見た目も美しく、ギフトとしても圧倒的な人気を誇ります。
6. 平核無(ひらたねなし)
四角い形が特徴的な、歴史ある種なし柿です。地域によって「庄内柿」や「おけさ柿」とも呼ばれます。果肉が柔らかく、果汁もたっぷり。熟成が進むとゼリーのような食感に変化し、また違った美味しさが楽しめます。
7. 紀の川柿(きのかわがき)
和歌山県で作られる、見た目に驚く柿です。果肉に「ゴマ」と呼ばれる黒い斑点がびっしり入っており、一見すると驚きますが、これは甘みが凝縮された証拠。樹上で丁寧に渋抜きをされるため、コクのある濃厚な甘みが楽しめます。
8. 輝太郎(きたろう)
鳥取県が誇る早生のブランド柿です。大玉で食べ応えがあり、糖度が非常に高いのが自慢。しっとりとした上品な食感で、秋の始まりにリッチな気分を味わいたい時にぴったりです。
9. 早秋(そうしゅう)
その名の通り、早い時期に収穫される完全甘柿です。果肉がとても柔らかく、甘みは爽やか。シーズン序盤に「柔らかくて甘い柿が食べたい」という方におすすめの品種です。
10. 会津みしらず柿
福島県の伝統的な渋柿で、皇室への献上柿としても有名です。焼酎などで渋抜きをすることで、えも言われぬ芳醇な香りと、とろけるような甘さが生まれます。「吉美人」などの高級ブランドとしても知られていますね。
お手入れや調理にこだわりたい方は、包丁やフルーツナイフを新調して、綺麗なカットを楽しんでみるのもおすすめですよ。
失敗しない!スーパーで見分ける美味しい柿のポイント
せっかく品種を選んでも、その個体が美味しくなければもったいないですよね。ここでは、プロも実践している「美味しい柿」の目利き術をお伝えします。
一番のポイントは「ヘタ」です。ヘタが果実にピタッと密着していて、隙間がないものを選んでください。ヘタと実の間に隙間(ヘタ隙)があるものは、そこから乾燥が進んだり、虫が入ったりしやすく、味が落ちている可能性があります。色は、ヘタが青々としていて、実が全体的に濃いオレンジ色のものがベストです。
次に「重さ」と「形」を確認しましょう。手に持った時にずっしりと重みを感じるものは、果汁が詰まっている証拠です。形は、いびつなものよりも左右対称でふっくらと丸みを帯びているものが、栄養が均等に行き渡っています。
また、皮の表面に白い粉のようなものが付いていることがあります。これは「ブルーム」と呼ばれる天然の成分で、柿が自らの鮮度を守るために出しているものです。病気やカビではないので、むしろ新鮮さの証としてポジティブに捉えてくださいね。
知って得する!柿を最高の状態で楽しむ保存術
柿を買ってきたけれど、「まだ硬すぎる」あるいは「一気に熟してしまいそう」という経験はありませんか?柿の鮮度キープにはちょっとしたコツがあります。
柿はヘタの部分で呼吸をしています。そのため、乾燥を防ぐために濡らしたキッチンペーパーをヘタの大きさに合わせて折り畳み、ヘタに当てます。その状態でラップに包み、ヘタを下にして冷蔵庫の野菜室に入れると、驚くほど長持ちします。普通なら数日で柔らかくなってしまう柿も、この方法なら2週間近くシャキシャキ感を保てることもあるんですよ。
もし、うっかり熟れすぎてブヨブヨになってしまったら、捨てるのは待ってください!ヘタを切り落として、スプーンですくって食べてみてください。完熟した柿は天然のゼリーのようで、最高に贅沢なデザートになります。そのまま冷凍庫に入れれば、100%果汁の絶品シャーベットとしても楽しめます。
さらにこだわりたい方は、保存容器やラップを上手に活用して、鮮度をキープしてみてください。
柿をさらに美味しくする食べ方のアレンジ
そのまま剥いて食べるのが一番ですが、たまには趣向を変えてみるのも面白いものです。
最近人気なのが「柿と生ハムのサラダ」です。柿の甘みと生ハムの塩気が絶妙にマッチし、ワインのお供にも最適です。また、柿を厚めにスライスして、トースターで軽く焼いてバターを乗せる「焼き柿」も、甘みが凝縮されて驚くほどの美味しさになります。
料理の幅を広げたい方は、オリーブオイルやブラックペッパーを少し振るだけでも、柿の新しい一面に出会えますよ。
美味しい柿の品種おすすめ10選!甘さ・食感で選ぶ失敗しない選び方
いかがでしたでしょうか。柿と一口に言っても、その世界はとても奥深いものです。
梨のような食感を楽しめる「太秋」から、王道の「富有」、そしてとろける甘さの「渋抜き柿」まで、それぞれの個性を知ることで、秋の食卓はもっと豊かになります。スーパーや通販で柿を選ぶ際は、ぜひ今回の品種リストや見分け方のポイントを参考にしてみてください。
「今日はどの柿にしようかな?」そんな風に迷う時間も、旬を味わう醍醐味の一つです。あなたにとっての「最高の一玉」が見つかり、実りある秋のひとときを過ごせることを願っています。
美味しい柿をもっと手軽に楽しむために、ピーラーなどを使って、準備の時間を楽しく短縮してみるのもいいかもしれませんね。今年の秋は、ぜひ色々な品種を食べ比べて、自分だけの「推し柿」を見つけてみてください!

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