「札幌に行ったら、絶対に美味しい味噌ラーメンを食べたい!」
そう意気込んで調べてみても、あまりに多くの店があって、どこに行けばいいか迷ってしまいますよね。ガイドブックの定番もいいけれど、せっかくなら地元の人に愛されている「本物」を味わいたいものです。
札幌の味噌ラーメンは、単なるご当地グルメの枠を超えた、魂のソウルフード。雪国ならではの知恵とこだわりが詰まった一杯は、一口すするだけで体も心も芯から温めてくれます。
今回は、王道の老舗から行列の絶えない超人気店、さらには知る人ぞ知る名店まで、本当に美味しい札幌味噌ラーメンを厳選してご紹介します。この記事を読めば、あなたにぴったりの「運命の一杯」が必ず見つかるはずです。
札幌味噌ラーメンの二大潮流を知ればもっと楽しくなる
具体的なお店を紹介する前に、札幌味噌ラーメンの「系統」について少しだけお話しさせてください。これを知っておくだけで、お店選びの精度がグンと上がります。
現在、札幌の味噌ラーメンは大きく分けて2つのスタイルが主流です。
1つ目は「純すみ系」と呼ばれるスタイル。これは伝説の名店「純連(じゅんれん)」や「すみれ」の流れを汲むもので、表面を厚いラードの膜が覆っているのが特徴です。このラードのおかげで、極寒の札幌でもスープが最後まで冷めず、超熱々の状態で楽しめます。濃厚でスパイシー、パンチの効いた味わいが好きな方におすすめです。
2つ目は、よりまろやかでクリーミーな「信州系(信玄系)」です。豚骨などのダシに甘みのある味噌を合わせ、ポタージュのような優しいコクが特徴。毎日でも食べたくなるような、飽きのこない美味しさが魅力です。
自分の好みが「ガツンと濃厚」なのか「まろやかコク旨」なのかをイメージしながら、続きを読み進めてみてくださいね。
1. 麺屋 彩未(さいみ):札幌NO.1との呼び声高い絶対王者
札幌で「一番美味しい店は?」と聞けば、多くの地元の人がその名を挙げるのが「麺屋 彩未」です。ここは先ほど紹介した「すみれ」で修行した店主が営む、いわば進化系の純すみ系。
特徴は何といっても、チャーシューの上に乗せられた「おろし生姜」です。まずはそのままスープを味わい、途中で生姜を溶かしていく。すると、濃厚な味噌のコクに生姜の爽やかさが加わり、最後の一滴まで飲み干したくなるほど重層的な味わいに変化します。
黄色いちぢれ麺のプリプリとした食感も完璧。一時間以上の行列は当たり前ですが、その待ち時間を一瞬で忘れさせてくれるほどの感動がそこにはあります。
2. らーめん 信玄 南6条店:深夜まで行列が絶えない「まろやか」の聖地
すすきのの喧騒から少し離れた場所にありながら、深夜2時を過ぎても行列が途切れないのが「らーめん 信玄」です。
ここの看板メニューは「信州(コク味噌)」。驚くほどクリーミーで、野菜の甘みが溶け出したスープは、一口飲むとホッと心が和むような美味しさです。濃厚すぎる味噌が苦手という方でも、ここなら完食間違いなし。
また、信玄を訪れたら絶対に外せないのが「チャーハン」です。多くのファンがラーメンと一緒にチャーハンの素で再現したくなるほどの絶品。パラパラで香ばしく、ラーメンのスープとの相性は語るまでもありません。
3. すみれ 札幌すすきの店:これぞ王道!湯気の立たない熱々スープ
「札幌味噌ラーメンといえばこれ!」という王道のインパクトを求めるなら、やはり「すみれ」は外せません。
最大の特徴は、丼の表面を覆う分厚いラードの層。熱を完全に閉じ込めているため、見た目には湯気が立っていませんが、油断してすすると火傷するほどの熱さです。この熱さこそが、冬の札幌を生き抜くための美味しさの秘訣。
ニンニクやスパイスがガツンと効いた濃厚なスープは、お土産用のすみれ 味噌ラーメン 乾麺でも人気ですが、やはりお店で食べる出来立ての香りは格別です。すすきのの中心部にあるため、観光の合間に立ち寄りやすいのも嬉しいポイントです。
4. さっぽろ 純連(じゅんれん):歴史とキレを感じる濃厚派の元祖
「すみれ」のルーツであり、1964年の創業以来、札幌味噌ラーメンの歴史を牽引してきたのが「純連」です。
すみれと比較すると、純連の方がやや塩味のキレが強く、より重厚なコクを感じるというファンも多いです。山椒のようなスパイスの刺激と、香ばしく焼かれた味噌の風味が鼻を抜ける瞬間は、まさに至福。
地下鉄の駅から少し歩きますが、その道中さえも「これからあの濃厚な一杯を食べるんだ」という期待感に変えてくれる、不思議な魅力を持った名店です。
5. 札幌味噌拉麺専門店 けやき すすきの本店:野菜の旨みが凝縮された専門店
すすきのの細い路地に位置し、カウンター席のみで勝負する「けやき」は、味噌ラーメン一筋の専門店です。
ここの特徴は、とにかく具材の野菜がたっぷり入っていること。注文を受けてから中華鍋で一気に炒める野菜の旨みがスープに溶け出し、濃厚ながらも後味はすっきりとしています。
深夜まで営業しているため、飲み会の後のシメとして最高の一杯。野菜不足が気になる旅行中にも、罪悪感なく楽しめる味噌ラーメンです。
6. 麺屋 雪風(ゆきかぜ):三種の味噌が織りなす現代の傑作
すすきので夜な夜な行列を作るもう一つの名店が「麺屋 雪風」です。
ここの味噌ラーメンは、三種類の味噌を絶妙なバランスでブレンドし、鶏白湯スープを合わせることで、驚くほど滑らかな舌触りを実現しています。焦がし油の香ばしさがアクセントになっており、一口ごとに新しい発見があるような現代的な仕上がりです。
深夜まで営業しているので、凍えるような札幌の夜、最後にここへ駆け込む幸福感は何物にも代えられません。
7. ラーメン札幌一粒庵(いちりゅうあん):健康と味を両立した進化系
札幌駅のすぐ近くで、少し変わった味噌ラーメンを楽しみたいなら「一粒庵」がおすすめ。
名物の「元気のでるみそラーメン」には、北海道産の行者ニンニクが贅沢に使われています。独自の製法で匂いが残りにくいよう工夫されているので、翌日の予定を気にせず食べられるのが嬉しいところ。
ふわふわのスクランブルエッグが乗った見た目もユニークで、地産地消にこだわった素材の良さを存分に感じられます。駅から近いため、帰りの電車やフライトの前にサッと寄れるのも大きなメリットです。
8. 札幌ラーメン 悠 -はるか-:観光客の夢を叶える具沢山の一杯
「元祖さっぽろラーメン横丁」の中にある「悠」は、観光客が思い描く「北海道らしいラーメン」を最高級のクオリティで提供してくれるお店です。
王道の味噌はもちろんですが、ここではバターやコーンをトッピングした「全部乗せ」のような贅沢な一杯を楽しむのが正解。地元の人は意外と入れないと言われるバターですが、熱々のスープに溶け出す北海道 バターのコクは、やはり格別の美味しさがあります。
ラーメン横丁という独特の雰囲気の中で食べる体験は、旅の思い出をより深いものにしてくれます。
9. 狼スープ(おおかみすーぷ):味噌一本で勝負する職人の味
中島公園エリアに店を構える「狼スープ」は、その名の通りワイルドで力強い一杯が魅力。
店主のこだわりが詰まった味噌スープは、生姜とニンニクのパンチが効いており、一口飲めば体の芯からエネルギーが湧いてくるような感覚になります。余計なトッピングに頼らず、純粋に「スープと麺」の力で勝負している姿勢に、多くのラーメン好きが脱帽しています。
地元民のリピーターが多く、観光地化されすぎていない落ち着いた雰囲気で食事を楽しみたい方に最適です。
10. 八乃木(はちのき):受け継がれる「すみれ」の魂
最後に紹介するのは、西区にある「八乃木」。ここは「すみれ」が正式に認めた「暖簾分け」を許された数少ないお店の一つです。
純すみ系の伝統を守りつつも、スープの透明感や麺とのバランスにおいて、店主独自の繊細な調整が光ります。中心部からは少し離れていますが、わざわざ足を運ぶ価値のある完成度。
「有名店の味は好きだけど、もう少し丁寧に作られた、洗練された一杯が食べたい」というグルメな方にこそ、ぜひ訪れてほしい名店です。
旅の終わりに:自分だけの一杯を見つけよう
札幌の味噌ラーメンは、お店ごとに驚くほど個性が分かれています。
濃厚なラードの膜に驚くこともあれば、クリーミーなスープの優しさに涙することもあるでしょう。どれが「正解」というわけではなく、その時の気分やあなたの好みに合った店こそが、最高に美味しいお店なのです。
行列に並んでいる間の期待感、冷えた体で暖簾をくぐった時の熱気、そして運ばれてきた丼から立ち上る味噌の香り。そのすべてが、札幌観光の最高のスパイスになります。
この記事を参考に、ぜひあなたにとって最高の美味しい札幌味噌ラーメンを見つけてみてください。心もお腹も満たされる、素敵な旅になりますように!

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