「関西でおいしい最中(もなか)を買いたいけれど、どこが一番おすすめ?」
「京都や大阪の老舗の味を、手土産で失敗せずに選びたい」
そんな悩みをお持ちのあなたへ。関西は、和菓子の聖地とも言える歴史ある街。その中でも最中は、皮の香ばしさとあんの風味をダイレクトに味わえる、まさに職人の技が詰まった逸品です。
法事やお供え物といったフォーマルな場面から、自分へのちょっと贅沢なご褒美、そして最近ではSNSで話題のおしゃれな最中まで、関西には魅力的な選択肢が溢れています。
この記事では、地元の人に愛され続ける定番の老舗から、感度の高い人へのプレゼントにぴったりなモダンな最中まで、関西の美味しい最中を厳選してご紹介します。
自分で詰める楽しさ!大阪の「たねや」と圧倒的なサクサク感
関西の最中を語る上で絶対に外せないのが、滋賀に本店を構えつつ、大阪の主要百貨店でも不動の人気を誇る「たねや」です。
代表的な商品は、たねや ふくみ天平。この最中の最大の特徴は、食べる直前に自分で「あん」を「皮(最中種)」で挟むスタイルにあります。
かつての最中は、あらかじめあんが詰まっていて皮がしっとりしているのが当たり前でした。しかし、たねやが提案したこの形式は、和菓子の常識を覆しました。
- 唯一無二の食感米の香りがふわりと広がる皮は、驚くほどサクサク。その中に挟むのは、瑞々しいあんと、もっちりとした求肥(餅)です。この「サクッ、モチッ」というコントラストは、一度食べたら忘れられません。
- 贈り物に最適な理由皮とあんが別々に包装されているため、賞味期限が比較的長く、湿気に強いのもポイント。お取り寄せや遠方への手土産としても、その品質を損なうことなく届けられるのが魅力です。
京都の素材へのこだわりを感じる「仙太郎」の素朴な贅沢
京都で美味しい最中を求めるなら、四条寺町に本店を構える「仙太郎」を訪れてみてください。
こちらの最中は、派手さこそありませんが、素材に対する誠実さがひしひしと伝わってくる味です。特におすすめなのが、仙太郎 ごとごと。
- 丹波大納言小豆の底力仙太郎は自社農園を持つほど小豆にこだわっています。粒が大きく、風味が濃厚な丹波大納言小豆を、職人が丁寧に炊き上げたあんは、甘すぎず、小豆本来の旨味がしっかりと感じられます。
- 「身土不二」の教えその土地で採れたものを、その土地の人が食べるという教えを大切にしている仙太郎。余計な添加物を使わず、自然な美味しさを追求した最中は、健康を気遣う方や、本物志向の方への贈り物に最適です。
淀屋橋の隠れた名店「菊壽堂義信」の希少な味わい
大阪のビジネス街、淀屋橋にひっそりと店を構える「菊壽堂義信(きくじゅどうよしのぶ)」は、知る人ぞ知る名店。こちらの和菓子は、まさに「通」が好む逸品です。
看板商品は「高麗餅」ですが、ここで扱われる最中もまた絶品。
- 完全予約制に近い希少性大量生産をせず、一つひとつ丁寧に手作りされているため、確実に手に入れたいなら予約が推奨されます。この「わざわざ予約して買った」という背景も、贈答品としての価値をさらに高めてくれます。
- なめらかな「こしあん」の魅力こちらの最中は、あんに雑味がなく、口の中でスッと消えていくような繊細な仕上がり。洗練された大阪の文化を感じさせる、上品な甘さが特徴です。
宝塚歌劇団のファンにも愛される「永楽庵」の宝もなか
兵庫県宝塚市にある「永楽庵」は、宝塚歌劇を訪れるファンや、地元の人々に長年愛されているお店です。
名物は、小ぶりで可愛らしい永楽庵 宝もなか。
- 一口サイズの幸せ少し小ぶりなサイズ感は、女性や年配の方でも食べやすく、お茶請けとして非常に重宝されます。宝塚のお土産として、これ以上の定番はありません。
- 時間の経過を楽しむ店主によると、この最中は「3日目」が一番美味しいのだとか。出来立てのサクサクも良いですが、数日置いて皮とあんがしっとりと馴染んだ状態は、まるで別のお菓子のような一体感を生み出します。
歴史の街・明石で愛される「明植堂」のユニークな形
兵庫県明石市といえばタコ。そんな土地柄を反映した、見た目にも楽しい最中が「明植堂」の「子もちたこ最中」です。
- 縁起の良いビジュアルタコの形をした可愛らしい皮の中には、たっぷりのあんと、求肥のお餅が入っています。タコは「多幸(多くの幸せ)」に通じることから、お祝い事の贈り物としても非常に喜ばれます。
- お子様からお年寄りまで見た目がキャッチーなので、お子様がいるご家庭への手土産にもぴったり。遊び心がありながら、味は創業以来の伝統を守る本格派というギャップが魅力です。
滋賀の伝統を京都の美意識で包む「叶 匠壽庵」
滋賀県大津市に拠点を置く「叶 匠壽庵(かのう しょうじゅあん)」は、関西一円の百貨店で展開する有名店。こちらの最中は、とにかく見た目の美しさが秀逸です。
特におすすめなのが「あも歌留多」を合わせた食べ方。
- 視覚で楽しむ百人一首百人一首の絵柄がプリントされた、非常に薄く繊細な最中種(皮)に、代表銘菓である「あも(餅入りあん)」を挟んでいただきます。
- 洗練された現代の和菓子叶 匠壽庵 あもは、それ単体でも非常に美味しいのですが、最中として食べることで、さらに香ばしさが加わります。季節限定の柄やフレーバーも登場するため、いつ訪れても新しい発見があります。
京都の伝統とモダンな感性の融合「鶴屋吉信」
京都の老舗中の老舗「鶴屋吉信」が提案する、新しい最中の形も注目です。
代表的なのは、もっちりとした焼き皮が特徴の「つばらつばら」ですが、伝統的なスタイルの最中ももちろん一流です。
- 上品なデザインと包装鶴屋吉信の製品は、パッケージのデザインが非常に洗練されており、どこに出しても恥ずかしくない品格があります。
- 変わらない安心感鶴屋吉信 最中は、あずきの粒立ちが美しく、甘さと香りのバランスが完璧に整えられています。目上の方へのご挨拶など、絶対に失敗したくない場面での強力な味方です。
最中をより美味しく食べるためのコツ
せっかく関西の美味しい最中を手に入れたなら、最高の状態で味わいたいですよね。ここでは、意外と知られていない美味しく食べるための工夫をご紹介します。
- トースターでリメイクもし皮が少し湿気てしまったと感じたら、オーブントースターで15秒から30秒ほど軽く炙ってみてください。焼きたての香ばしさが蘇り、あんに熱が少し加わることで、風味がより一層引き立ちます。
- お湯を注いで「おしるこ」に食べきれずに賞味期限が迫ってしまった場合、最中をお椀に入れ、少し崩してから熱湯を注いでみてください。皮が餅の代わりになり、即席の贅沢なおしるこ(ぜんざい)として楽しめます。
- 冷やして食べる夏のアレンジ夏場は、最中を少し冷蔵庫で冷やしてから食べるのもおすすめ。あんに含まれる糖分のおかげで完全に固まることはなく、ひんやりとした口当たりが、温かいお茶と最高の相性を見せます。
シーン別!関西の最中選びのポイント
関西の美味しい最中を選ぶ際、どのような基準で選べば良いか迷った時のヒントです。
- 法事やお供え物には「鶴屋吉信」や「仙太郎」のような、誰にでも名前が知られている伝統的なお店の、落ち着いた包装のものを選びましょう。小豆の味がしっかりした粒あんのものが好まれる傾向にあります。
- 職場への差し入れには「たねや」のように個包装になっていて、なおかつ食べる直前に自分で作るタイプなら、休憩時間の話題作りにもなります。また、個包装は配布しやすく、衛生面でも喜ばれます。
- 感度の高い友人への手土産には「叶 匠壽庵」の絵柄入り最中や、「明植堂」のタコのようなユニークな形のものを選んでみてください。「どこで見つけたの?」と会話が弾むこと間違いなしです。
関西の美味しい最中10選!老舗の定番からおしゃれな手土産まで徹底比較まとめ
ここまで、関西が誇る美味しい最中の名店と、その魅力について詳しく見てきました。
大阪の「たねや」が誇る画期的なサクサク感、京都の「仙太郎」が守り抜く素材の旨味、そして兵庫の「永楽庵」や「明植堂」に見られる地域に根ざした個性。どの最中も、単なるお菓子という枠を超えて、関西の豊かな食文化を象徴するものばかりです。
最中は、皮とあんというシンプルな構成だからこそ、素材の良し悪しや職人の技術が如実に現れます。大切な人への贈り物に、あるいは自分を労うための一服に、ぜひ今回ご紹介したお店の最中を手に取ってみてください。
関西の美味しい最中を巡る旅は、きっとあなたの日常に、優しく香ばしい彩りを添えてくれるはずです。

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