「家でロイヤルミルクティーを作ってみたけれど、なんだか味が薄い…」
「お店のような、あの濃厚でリッチな味わいにならないのはどうして?」
そんな悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。寒い季節はもちろん、ホッと一息つきたい時に飲む温かいロイヤルミルクティーは格別のご馳走ですよね。
実は、美味しいロイヤルミルクティーを作るには、ただ牛乳で茶葉を煮出すだけでは不十分なんです。そこには、茶葉のポテンシャルを最大限に引き出すための「ちょっとした科学」と「黄金比」が存在します。
今回は、ティーサロンのような本格的な味わいを自宅で再現するための、絶対に失敗しない作り方のコツを徹底的に解説します。今日からあなたのティータイムが、劇的にランクアップすること間違いなしですよ!
ロイヤルミルクティーが「普通のミルクティー」と違う理由
まず最初に知っておきたいのが、ロイヤルミルクティーと一般的なミルクティーの違いです。
普通のミルクティーは、ティーポットで普通に淹れた紅茶に、冷たい(あるいは常温の)牛乳を後から加えます。これはイギリス式の「ミルク・イン・ティー」というスタイル。
一方で、今回ご紹介するロイヤルミルクティーは、鍋を使って茶葉を直接煮出すのが特徴です。実はこれ、日本発祥の飲み方だと言われているのをご存知でしたか?1960年代に日本のティーハウスが考案した和製英語なのですが、その贅沢な味わいから今や世界中で愛されるスタイルとなりました。
ロイヤルミルクティーの最大魅力は、なんといってもその「濃厚さ」と「満足感」です。水と牛乳の比率を調整し、茶葉の旨味を凝縮させることで、まるでデザートのような一杯が完成します。
美味しさの決め手!材料選びと黄金比のルール
本格的な味を目指すなら、まずは材料選びからこだわってみましょう。スーパーで手に入るものでも、選び方ひとつで仕上がりが全く変わります。
茶葉は「コクの強いもの」をチョイスして
ロイヤルミルクティーには、ミルクの濃厚さに負けない「力強い茶葉」が必要です。繊細な香りのダージリンなどは、ミルクに負けてしまうためあまり向きません。
おすすめは、アッサム CTCです。「CTC」とは、茶葉を押しつぶし(Crush)、引きちぎり(Tear)、丸める(Curl)という工程を経て作られた丸い粒状の茶葉のこと。表面積が広いため、短時間でしっかりと濃いエキスを抽出できます。
他には、濃厚なコクと深い渋みが特徴のウバや、バランスが良くマイルドなディンブラも相性が抜群です。
牛乳は「成分無調整」がベスト
濃厚さを求めるなら、必ず「成分無調整牛乳」を選んでください。低脂肪乳や無脂肪乳だと、どうしてもコクが足りず、水っぽい印象になってしまいます。
さらにこだわりたい方は「低温殺菌牛乳」を探してみてください。高い温度で殺菌された一般的な牛乳に比べ、牛乳特有の生臭さが少なく、茶葉の香りをよりダイレクトに感じることができます。
究極の黄金比は「1:1」
初心者が最も失敗しにくい比率は、水と牛乳が「1:1」の割合です。
「全部牛乳で作ったほうが濃くなるのでは?」と思うかもしれませんが、実はそれが落とし穴。牛乳に含まれる脂肪分は、茶葉をコーティングしてしまう性質があるため、牛乳だけで煮出すと茶葉が開かず、紅茶の香りが十分に引き出せないのです。
まずはお湯で茶葉を開かせ、その後に牛乳でコクを加える。これがプロの鉄則です。
ステップ別解説:プロ級ロイヤルミルクティーの淹れ方
それでは、実際に手鍋を使って淹れていきましょう。用意するのは、小さな手鍋(ミルクパン)と、お気に入りのカップです。
1. 茶葉を「お湯」で煮出す
まずは鍋に水(150ml)を入れ、沸騰させます。沸騰したら弱火にし、茶葉(ティースプーン山盛り2杯、約6g)を投入します。
ここでのポイントは、茶葉がしっかりと開き、お湯の色が濃い茶褐色になるまで1〜2分煮出すこと。「少し濃すぎるかな?」と思うくらいで丁度いいです。この工程が、香りの土台を作ります。
2. 牛乳を加えて「温度」を見守る
次に、牛乳(150ml)を鍋に加えます。ここからは絶対に目を離さないでください。
火加減は弱火のまま。ゆっくりと温度を上げていきます。強火で一気に加熱すると、牛乳のたんぱく質が凝固して膜が張ったり、風味が飛んだりしてしまいます。
3. 「沸騰直前」が火を止める合図
鍋の縁に沿って、小さな泡がプクプクと立ち上がってきたら、沸騰する直前で火を止めます。ボコボコと沸騰させてしまうと、渋みが強く出てしまい、後味が悪くなるので注意が必要です。
4. 「蒸らし」の時間が魔法をかける
火を止めたら、すぐにカップに注ぎたい気持ちをグッと抑えて、鍋に蓋をして2〜3分間「蒸らし」の時間を取ってください。
この数分間で、ミルクと紅茶がしっかりと馴染み、角が取れたまろやかな味わいへと変化します。このひと手間が、お店の味と家庭の味を分ける境界線です。
5. 最後の一滴「ゴールデンドロップ」まで
茶こしを使って、温めておいたカップに注ぎます。この時、最後の一滴までしっかり絞り出すように注いでください。この最後の一滴には、紅茶の旨味が凝縮されています。
渋くならない、薄くならないためのQ&A
せっかく作っても、思うような味にならない時のための解決策をまとめました。
- 「どうしても渋くなってしまう」のはなぜ?茶葉を煮出す時間が長すぎるか、火力が強すぎることが原因です。また、安価な茶葉を使いすぎている場合も、雑味が出やすくなります。茶葉の量を増やして、煮出す時間を短くしてみてください。
- 「お店のような濃厚さがない」と感じる時は?思い切って「お砂糖」を足してみてください。意外かもしれませんが、ロイヤルミルクティーは無糖よりも、ほんの少しの甘みを加えたほうが、ミルクのコクと紅茶の風味が引き立ち、舌で感じる「濃厚さ」が増すんです。
- 「牛乳の膜が気になる」のを防ぐには?牛乳を加えてからは、とにかく「沸騰させない」ことが重要です。また、混ぜすぎも膜を作る原因になるので、そっと見守るのがコツです。
お家で楽しむアレンジレシピ
基本をマスターしたら、その日の気分に合わせてアレンジを楽しんでみましょう。
- ハニー・ロイヤルミルクティー砂糖の代わりにはちみつを使います。独特の華やかな香りが加わり、喉にも優しい一杯になります。
- スパイス・ロイヤルチャイお湯で茶葉を煮出す段階で、スライスした生姜やシナモンスティック、カルダモンを一緒に煮出します。体が芯から温まる、エキゾチックな味わいです。
- ショコラ・ミルクティー仕上げに少量のココアパウダーや、刻んだチョコレートを溶かします。寒い冬の夜にぴったりの、贅沢なデザートティーになります。
まとめ:美味しいロイヤルミルクティーの作り方で日常に彩りを
いかがでしたでしょうか。
特別な道具がなくても、手鍋ひとつで淹れられるロイヤルミルクティー。大切なのは、茶葉の種類、水と牛乳の比率、そして火を止めるタイミングという、ほんの少しのポイントを守ることだけです。
- 茶葉はアッサムなどの濃厚なものを選ぶ
- 水と牛乳は「1:1」の黄金比で
- 最初にお湯で茶葉をしっかり煮出す
- 沸騰直前で火を止め、数分間蒸らす
このルールさえ覚えておけば、いつでも自宅で最高のティータイムを過ごすことができます。忙しい毎日の中で、ふと立ち止まって丁寧に淹れたお茶を飲む時間は、何よりの贅沢です。
自分へのご褒美に、あるいは大切な人へのおもてなしに。今回ご紹介した美味しいロイヤルミルクティーの作り方をぜひ試して、至福の一杯を楽しんでくださいね。

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