SNSや動画サイトのコメント欄、あるいは街中の若者の会話で「美味しいヤミー感謝感謝!」というフレーズを耳にしたことはありませんか?一度聴いたら耳から離れない独特のリズムと、どこか気恥ずかしくなるようなハイテンションなノリ。
「一体これの何が面白いの?」「元ネタは誰?」と疑問に思っている方も多いはずです。実はこのフレーズ、単なる流行語という枠を超えて、ネット文化における「光と影」を象徴するような存在になっています。
今回は、この「美味しいヤミー感謝感謝」の正体について、誕生のきっかけから爆発的な拡散の裏側、そしてなぜ一部で「嫌い」と言われてしまうのかという深い理由まで、2026年現在の視点で徹底的に掘り下げていきます。
「美味しいヤミー感謝感謝」の正体と生みの親
まずは一番の基本、このフレーズの「発信源」についてお伝えします。この言葉を生み出したのは、日本のYouTube界を長年牽引してきた人気2人組クリエイター「スカイピース」です。
2022年2月、彼らがYouTubeに投稿した動画の中で、食事を始める際や食べている最中の「テンションを上げるためのコール」として披露されたのが始まりでした。スカイピースといえば、持ち前の明るさと「陽キャ(ポジティブなキャラクター)」全開のノリが武器。彼らにとっては、日常の食事を盛り上げるための何気ない(しかし全力の)パフォーマンスの一つだったのです。
では、ネット上で断片的に見かけるあのフレーズ、正式には何と言っているのでしょうか?全文を書き出すと以下のようになります。
「美味しいヤミー感謝感謝!またいっぱい食べたいな!デリシャスシャッシャッシャッシャッシャッシャ!ハッピースマイル!」
文字にするだけでも、その圧倒的な「圧」が伝わってきますよね。特に「デリシャス」の後の連呼部分は、彼ららしいリズム感とサービス精神が詰まっています。
なぜここまで流行った?中毒性と拡散のメカニズム
このフレーズが、スカイピースのファン層(10代〜20代中心)を超えて、ネット全体にまで広がったのにはいくつかの理由があります。
1つ目は、TikTokやYouTube Shortsといった「短尺動画」との相性の良さです。わずか数秒で完結し、なおかつ一度聴いたら忘れられないキャッチーなメロディライン。これが多くの投稿者の創作意欲を刺激しました。食事動画のBGMとして使われたり、全力でこのコールを再現する「やってみた動画」が次々と投稿されたことで、アルゴリズムに乗って爆発的に拡散されたのです。
2つ目は、英語の「Yummy(ヤミー)」という言葉の響きです。本来、英語圏では幼児が使う「おいちい」に近いニュアンスを持つこの言葉を、大人の男性が全力で、しかも「感謝感謝」という日本語の畳み掛けとセットで叫ぶ。このギャップが、ある種の「おもしろ動画」としての素材価値を高めました。
また、2024年にはこのフレーズをタイトルに冠した楽曲もリリースされています。もともとはネタのようなコールでしたが、彼らの活動の軌跡やファンへの想いを込めたエモーショナルな楽曲に昇華されたことで、単なる一発ギャグではない「コンテンツ」としての厚みが増したことも、長生きしている理由の一つでしょう。
動画編集の際にこだわりたい方は、音質に優れたヘッドホンAirPods Maxなどを使ってリズムを確認してみると、その緻密な(?)構成がより理解できるかもしれません。
「嫌い」「痛い」という声が上がるのはなぜ?共感性羞恥の正体
一方で、このフレーズに対して拒否感を示す人が少なくないのも事実です。Googleの検索候補に「嫌い」や「寒い」といった言葉が並ぶのには、現代特有のネット心理が働いています。
最大の要因は「内輪ノリの限界突破」です。スカイピースのファンにとっては、彼らの全力のノリはいつもの光景であり、応援したくなる要素です。しかし、彼らを詳しく知らない一般層や、落ち着いたトーンを好む層からすると、その過剰なテンションは「見ていて恥ずかしくなる」ものとして映ります。これがいわゆる「共感性羞恥」と呼ばれる現象です。
特に「デリシャスシャッシャッ……」という部分の振り切った演出が、冷めた目で見ている視聴者には「必死すぎて痛い」と感じさせてしまうのです。
さらに、ネット掲示板やSNSでは、このフレーズを「バカにするためのネタ」として使う層も現れました。「これを全力でやっている人を嘲笑する」という文脈が定着してしまったことで、フレーズ自体にネガティブなイメージがついてしまった側面は否定できません。
また、飲食店などの公共の場でこのコールを真似するファンが現れたことも、一部で「迷惑行為」と結びついて語られる原因となりました。美味しい食事を記録に残そうとiPhone 16を構え、周囲の状況を考えずに大声で叫んでしまう……。そんな極端な事例がSNSで拡散されたことで、フレーズの印象がさらに悪化するという悪循環も起きていました。
流行の変遷:ネタから「様式美」への昇華
流行から数年が経った現在、このフレーズを取り巻く空気感は少しずつ変化しています。かつての「ただただ恥ずかしいもの」から、一種の「ネットミーム(様式美)」へと進化しているのです。
今では、このフレーズをあえて使うことで「スベり芸」として笑いを取ったり、アニメやゲームのキャラクターにこのコールを言わせるパロディ動画が作られたりと、元ネタの文脈を離れた楽しみ方が定着しています。
また、スカイピース自身も、世間からの批判や「痛い」という評価を逆手に取り、自虐的にネタに昇華させる強さを見せています。自分たちのスタイルを貫き通すことで、批判していた層の中にも「ここまでやり切るなら逆にすごい」と認める空気が生まれてきたのも、2026年現在の面白い現象です。
まとめ:美味しいヤミー感謝感謝の元ネタとは?意味や流行った理由、嫌われる原因まで徹底解説!
「美味しいヤミー感謝感謝」というフレーズは、スカイピースというクリエイターの情熱と、SNSの拡散力、そしてネット特有の批判文化が混ざり合って生まれた、唯一無二のモンスターコンテンツです。
元ネタを知ることで、ただの騒がしい言葉が、クリエイターとファンの絆、あるいはネット社会の複雑な反応の縮図に見えてくるのではないでしょうか。もしあなたがこれからこのフレーズを使う機会(あるいは耳にする機会)があれば、その背景にある「全力で楽しませようとする姿勢」と、それを受け取る側の「多様な視点」を思い出してみてください。
ネットの流行は移ろいやすいものですが、これほどまでに強烈なインパクトを残した言葉は、これからも形を変えて生き残っていくはずです。大切なのは、流行をそのまま受け入れることでも、全否定することでもなく、なぜそれが心に引っかかるのかを分析し、自分なりの距離感で楽しむこと。
この記事が、あなたの「ネットのモヤモヤ」を解消する一助となれば幸いです。もし、より鮮明な画質で彼らの動画をチェックしてみたいなら、最新のタブレットiPad Proなどで視聴してみると、その表情の真剣さがより伝わってくるかもしれませんね。

コメント