「今日のご飯、メインは何にしようかな」と迷ったとき、あるいは週末のBBQで「絶対に外さない一品」を用意したいとき。真っ先に思い浮かぶのが、あの弾力たっぷりのフランクフルトではないでしょうか。
パリッと弾ける皮の食感、溢れ出す熱々の肉汁。大人から子供までみんなが笑顔になれる魔法の食べ物ですが、実は選び方や調理法ひとつで、その美味しさは天と地ほど変わってしまいます。
スーパーでなんとなく手に取っているその一本、もっと美味しくなる可能性を秘めているかもしれません。今回は、知っているようで知らない「本当に美味しいフランクフルト」の世界を深掘りし、自宅で最高の一杯(ビール!)を楽しむための秘訣を余すことなくお届けします。
ウインナーと何が違う?フランクフルトの正体を知る
そもそも、私たちは何を基準に「これはフランクフルトだ」と認識しているのでしょうか。「串が刺さっているから」というのは日本独自の文化で、実はしっかりとした定義が存在します。
日本のJAS規格では、ソーセージは太さや使用する動物の腸によって分類されています。羊の腸を使った太さ20mm未満のものが「ウインナー」。それに対して、豚の腸を使用し、太さが20mm以上36mm未満のものが「フランクフルト」と呼ばれます。
この「豚の腸」を使っているという点が、美味しさの鍵を握っています。羊の腸よりも厚みがあるため、噛んだ瞬間の「パリッ」という衝撃がより力強く、食べ応えに直結するのです。
最近では人工のケーシング(皮)を使ったものも増えていますが、本物の食感を求めるなら、ぜひ「天然豚腸」と記載されたものを選んでみてください。これだけで、食卓のクオリティが一段階跳ね上がります。
失敗しない!美味しいフランクフルトを見分ける3つのチェックポイント
いざ購入しようと思っても、陳列棚にはたくさんの種類が並んでいますよね。ハズレを引かないために、プロも注目する3つのポイントを意識してみましょう。
1. 「無塩せき」という表示に注目
パッケージの裏面や表面に「無塩せき」という文字を見たことはありませんか?これは、発色剤(亜硝酸ナトリウムなど)を使用せずに作られたという意味です。
一般的なフランクフルトは、見た目を鮮やかなピンク色に保つために発色剤を使いますが、無塩せきタイプは肉本来の自然な茶褐色をしています。見た目は少し地味かもしれませんが、肉本来の旨味がダイレクトに伝わり、雑味のない「お肉を食べている感」を強く味わえます。健康を気遣う方はもちろん、グルメな方にこそ試してほしい選択肢です。
2. 肉の配合と「加水」の少なさ
美味しいフランクフルトは、持ったときにずっしりと重みがあります。裏面の原材料名を見て、最初に「豚肉」や「牛肉」が来ているかチェックしましょう。
安価なものの中には、でん粉や植物性タンパクを多く混ぜてボリュームを出しているものもあります。これらは冷めると食感がボソボソになりやすいため、ジューシーさを重視するなら「肉比率」の高い、本格的なブランドを選ぶのが正解です。
3. スモークの香りの強弱
フランクフルトには、燻製をかけた「スモークタイプ」と、かけていない「ノンスモークタイプ(白ソーセージ風)」があります。
ガツンとビールに合わせたいなら、桜のチップなどでスモーキーに仕上げられたタイプがおすすめ。逆に、朝食で優しく食べたいときや、素材の甘みを感じたいときは、ノンスモークタイプを選んでみてください。気分によって使い分けるのが、通の楽しみ方です。
旨味を1滴も逃さない!劇的に美味しくなる焼き方のコツ
せっかく良いフランクフルトを手に入れても、フライパンで強火でガンガン焼いて、皮を「ボキッ」と破いてしまっては台無しです。肉汁は旨味の塊。それを逃さないための、科学的な調理法をご紹介します。
沸騰させない「80℃ボイル」が鉄則
多くの人がやってしまいがちなのが、グラグラに沸いたお湯に放り込むこと。これはNGです。高温すぎると肉のタンパク質が急激に収縮し、皮が破裂してしまいます。
理想は「80℃」。お鍋の底から小さな気泡がポツポツと上がってくる程度の温度です。火を止めたお湯に入れて5〜6分放置するだけでも、じっくりと芯まで熱が通り、驚くほどプリプリに仕上がります。
仕上げの「ソテー」で香ばしさをプラス
ボイルしただけでも十分美味しいのですが、さらにプロの味に近づけるなら、仕上げにフライパンで表面を焼きましょう。
ポイントは、ボイル後の水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取ること。少量の油をひき、弱火から中火で転がしながら、うっすらと焼き色をつけます。これにより、皮のパリッと感が強化され、スモークの香りがさらに引き立ちます。
ちなみに、包丁で切れ目を入れるのはおすすめしません。見た目は良くなりますが、せっかくの肉汁がすべてフライパンに流れ出てしまいます。「ノーカット」で焼き上げ、口の中で爆発する肉汁を楽しむのが、フランクフルトへの最大の敬意です。
贅沢なひとときを。お取り寄せで楽しむフランクフルトおすすめ10選
スーパーではなかなかお目にかかれない、こだわりの名品を厳選しました。贈り物にも自分へのご褒美にも最適なラインナップです。
1. サイボク フランクフルト
自社牧場の豚肉にこだわる埼玉の名店。肉の甘みが強く、噛むほどに幸せが広がります。
2. ひばり工房 フランクフルト
熊本・阿蘇の湧水と厳選されたスパイスで作られる逸品。手作りならではの温かみのある味わいです。
3. 米久 ジャイアントCOO
その名の通り、圧倒的なサイズ感!BBQで網に乗せた瞬間の主役感は右に出るものがありません。
4. 札幌バルナバフーズ フランクフルト
北海道産の食材をふんだんに使用。特にチーズ入りタイプは、中からとろけ出す濃厚なコクが絶品です。
5. ダルマイヤー フランクフルト
ドイツの老舗ブランド。伝統的なレシピに基づいた、気品あふれる香りと繊細な味付けが特徴です。
6. 平牧工房 フランクフルト
三元豚の美味しさを余すことなく詰め込んだ一本。脂の質が非常に高く、後味が驚くほど軽やかです。
7. 信州ハム 無塩せきフランクフルト
健康志向の方に絶大な支持を受けるシリーズ。肉本来の色と味を大切にした、毎日食べたくなる安心感があります。
8. 大山ハム フランクフルト
職人の技術が光る、バランスの取れた王道の味。どんな料理にも合わせやすい万能選手です。
9. スギモト 豚肉100%フランクフルト
お肉の専門店が手がけるからこその力強い肉感。弾力が強く、食べ応えを求めるならこれ。
10. 成城石井 自家製フランクフルト
手軽に買える高級感。独自のスパイス配合が絶妙で、リピーターが後を絶たない人気商品です。
さらに広がる!フランクフルトの絶品アレンジ術
そのまま食べるのに飽きたら、少しだけ手を加えてみませんか?フランクフルトの太さを活かした、満足度の高いアレンジをご紹介します。
カマンベールチーズフォンデュ
丸ごと焼いたフランクフルトを、同じく網の上で溶かしたカマンベールチーズにダイレクトにディップ。肉汁とチーズの脂が混ざり合い、至福の背徳感を味わえます。
豪快ホットドッグ
太めのバゲットに切り込みを入れ、フランクフルトをサンド。あえて野菜は少なめにし、粒マスタードをたっぷり効かせるのが大人の楽しみ方。ボリューム満点のランチに最適です。
ポトフの主役として
厚切りの玉ねぎ、人参、キャベツと一緒にコトコト煮込むだけ。フランクフルトから出る旨味が出汁代わりになり、スープ全体に深いコクが生まれます。煮込みすぎると皮の食感が損なわれるので、仕上げの10分前に入れるのがコツです。
まとめ:美味しいフランクフルトで日常を少し特別に
一本のフランクフルトには、産地のこだわり、職人の技術、そして美味しく食べるためのちょっとした工夫がぎゅっと詰まっています。
「豚の腸」を使った本物の食感を選び、「80℃ボイル」で優しく熱を通す。たったこれだけのことで、いつもの食卓がレストランのような贅沢な空間に変わります。お取り寄せで全国の名店の味を比べるのも、新しい趣味になるかもしれません。
大切な誰かと囲む食卓に、あるいは一日の終わりの晩酌に。今回ご紹介した美味しいフランクフルトの選び方と焼き方のコツを参考に、心もお腹も満たされる最高の瞬間をぜひ手に入れてくださいね。

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