「イチジクって、どれも同じような味じゃないの?」もしそう思っているなら、あなたは人生の楽しみを半分くらい損しているかもしれません!
スーパーで見かけるイチジクも十分美味しいですが、実は世の中には、蜜が溢れ出すほど甘いものや、イチゴのように濃厚な風味を持つもの、さらには「樹上のケーキ」と称されるほどリッチな味わいの品種が数多く存在します。
今回は、家庭菜園で自分だけの完熟果を楽しみたい方から、最高の一粒をお取り寄せしたいグルメな方まで納得の、美味しいイチジク品種を厳選してご紹介します。
なぜ今、イチジクの品種選びが注目されているのか
イチジクは「不老長寿の果物」と呼ばれるほど栄養価が高いだけでなく、実は家庭菜園に最も向いている果樹の一つです。その理由は、完熟したイチジクの美味しさは、自分で育てた人にしか味わえないからです。
イチジクは非常に足が早い果実。市場に流通しているものの多くは、輸送に耐えられるよう少し早めに収穫されています。しかし、本当に美味しいイチジク品種の真価は、皮が裂けそうになるまで樹上で熟させた「完熟状態」でこそ発揮されます。
近年では、ネット通販や苗木の流通が発達し、昔なら現地に行かなければ食べられなかった「幻の品種」も身近になりました。糖度が30度近くまで上がるものや、色鮮やかなゼブラ模様のものなど、バリエーションは驚くほど豊かです。
甘さの限界に挑む!糖度抜群の「絶品」イチジク
まずは、とにかく「甘いものが好き!」という方に絶対食べてほしい、高糖度な品種を見ていきましょう。
バナーネ(ロングドゥート)
フランス原産の「白いちじく」の代表格です。見た目は細長く、熟しても緑色が残るため「これ、まだ熟してないんじゃない?」と誤解されがちですが、中身は別格。
ねっとりとしたバナナのような質感があり、糖度は軽く20度を超えてきます。非常に大きく育つため、一粒の満足感が非常に高いのも特徴です。家庭菜園ならバナーネ 苗木を探して、自分の手で完熟させる価値が十分にあります。
とよみつひめ
福岡県で生まれた日本発のブランド品種です。とにかく「甘さ」と「なめらかさ」に特化しており、食べた瞬間に口の中で溶けるような食感が楽しめます。
皮が非常に薄いので、洗ってそのままパクっと食べられるのも魅力。これまでのイチジクの概念を覆すような、メロンに近い高級感のある甘みが特徴です。
ロードス(ブリジャソットグリース)
「ギリシャの至宝」とも呼ばれるこの品種は、果肉がルビーのように真っ赤に色づきます。
単に甘いだけでなく、ベリー系の濃厚な香りと、程よい酸味のバランスが絶妙。ジャムのように濃密な蜜が溢れ出す様子は、まさに自然が作ったスイーツです。
ヌアールドカロン
フランス原産の高級品種で、小ぶりながらその味の濃さは世界トップクラスです。
「樹上のケーキ」という別名がある通り、独特の芳香と深いコクがあります。収穫量はやや少なめですが、その分一粒に凝縮された旨みは、他の品種ではなかなか味わえません。
失敗したくない!初心者におすすめの育てやすい品種
「イチジクを育ててみたいけど、難しそう……」という方には、病害虫に強く、特別な技術がなくても毎年たくさんの実をつけてくれる品種がおすすめです。
桝井(ますい)ドーフィン
日本で流通しているイチジクの約8割を占める、まさに王道中の王道です。
「どこでも売っているから……」と侮ってはいけません。樹勢が強く、家庭菜園でも安定して大きな実を収穫できます。完熟したドーフィンは、市販のものとは比べ物にならないほどジューシーですよ。栽培の基本を学ぶなら桝井ドーフィン 苗木からスタートするのが一番の近道です。
ホワイトイスキア(千成イチジク)
ベランダなどの限られたスペースで栽培したいなら、この品種一択です。
実はピンポン玉サイズと小さいですが、その名の通り「千成(せんなり)」のごとく鈴なりに実をつけます。夏から秋にかけて長く収穫でき、小さくても糖度は非常に高く、おやつ感覚でつまめるのが嬉しいポイント。
セレスト(シュガーフィグ)
アメリカで大人気の品種で、別名「砂糖のイチジク」。
非常に耐寒性が強く、日本の寒い地域でも育てやすいのがメリットです。実は小ぶりですが、雨が降っても実が割れにくいという性質があるため、梅雨や秋雨の時期でも安定して美味しい実が楽しめます。
蓬莱柿(ほうらいし)
江戸時代に中国から伝わったと言われる「日本いちじく」です。特に西日本で広く親しまれています。
ドーフィンに比べて酸味があり、イチジク本来の野性味のある味わいが特徴。非常に丈夫で、日本の気候に完全にフィットしているため、放っておいてもどんどん育ちます。
マニア必見!一度は食べてみたい「幻の品種」
市場には滅多に出回らない、珍しいイチジクもご紹介します。これらを見かけたら、迷わず手に取ってみてください。
ビオレソリエス
「幻の黒イチジク」として、近年メディアでもよく取り上げられるフランス原産種。
真っ黒な皮に包まれた果肉は、驚くほど濃厚でエキゾチックな香りがします。栽培が難しく、実をつけるまで時間がかかるため、プロの農家でも敬遠する人がいるほどの希少種です。
ゼブラスイート(パナシェ)
見た目のインパクトで選ぶならこれ。果実が黄色と緑色のストライプ模様になる、世にも珍しいイチジクです。
観賞用としても美しいですが、味も優秀。水分がやや少なめで、ドライフルーツのような凝縮された甘みが楽しめます。庭に一本あるだけで、訪問者の目を引くこと間違いなしです。
ブラックマデイラ
世界中のイチジクコレクターが「究極の味」として名前を挙げるのが、このブラックマデイラです。
ポルトガルのマデイラ諸島原産と言われ、その甘みとコクはもはやフルーツの域を超えていると評されます。成長が非常にゆっくりで育てるのは大変ですが、イチジク好きならいつかは辿り着きたい最高峰の一種です。
イチジクをより美味しく楽しむためのポイント
お気に入りの品種を見つけたら、そのポテンシャルを最大限に引き出す方法を知っておきましょう。
1. 収穫のタイミングを見極める
イチジクは、収穫した後に甘くなる「追熟」をほとんどしません。
美味しいタイミングは、お尻(果頂部)が少し割れ、果実が下を向いて柔らかくなった時です。この瞬間の「完熟果」を味わえるのは、栽培者の特権です。
2. 夏果と秋果の違いを知る
品種によっては、夏(6〜7月)に採れる大きな「夏果」と、秋(8〜10月)に採れる小ぶりで甘い「秋果」の両方を楽しめるものがあります。
一般的に、夏果はみずみずしく、秋果は糖度が凝縮される傾向にあります。自分の好みがどちらか、食べ比べてみるのも面白いですよ。
3. 保存と食べ方の工夫
食べきれないほど収穫できたら、皮を剥いてそのまま冷凍するのがおすすめ。半解凍状態で食べると、天然のシャーベットのような味わいになります。
また、生ハムと一緒に並べて、少しオリーブオイルと塩を振れば、高級レストランのような前菜に早変わりします。
ライフスタイルに合わせた品種の選び方
最後に、あなたの状況に合わせたベストな品種を整理しておきましょう。
- 庭植えでたっぷり収穫したい: 桝井ドーフィン、蓬莱柿
- ベランダの鉢植えでコンパクトに: ホワイトイスキア、セレスト
- とにかく甘い「蜜」を味わいたい: バナーネ、ロードス、とよみつひめ
- 誰も持っていない珍しい種類を: ビオレソリエス、ゼブラスイート
イチジクの世界は、私たちが想像する以上に奥が深く、品種一つで驚くほど体験が変わります。最近では育てやすい苗木セットイチジク 苗 3種セットなども販売されているので、複数の味を同時に楽しんでみるのも良いでしょう。
美味しいイチジク品種15選!糖度が高い甘い種類から初心者向け、珍しい幻の品種まで
さて、気になるイチジクは見つかりましたか?
今回ご紹介した美味しいイチジク品種たちは、それぞれに個性豊かなストーリーと味わいを持っています。スーパーで買う手軽さも良いですが、自分で苗を選び、芽吹きを待ち、宝石のような完熟果を収穫する喜びは、何物にも代えがたい体験です。
「甘さ」「育てやすさ」「希少性」。あなたが何を優先するかで、選ぶべき一本は決まります。ぜひこの記事を参考に、最高に贅沢なイチジクライフをスタートさせてください。一口食べれば、きっとその深い魅力の虜になるはずですよ。

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