「いつもの野菜炒めが、なんだか物足りない」
「お店で食べるような、あの香ばしい風味を家でも再現したい」
そんなふうに感じたことはありませんか?実は、キッチンに欠かせない調味料である「ごま油」を変えるだけで、家庭の料理は驚くほどプロの味に近づきます。
でも、スーパーの棚を見上げれば、数百円の手頃なものから1,000円を超える高級品までズラリ。正直なところ「どれを買っても同じじゃないの?」と思っている方も多いはずです。
そこで今回は、毎日のお料理をワンランクアップさせてくれる美味しいごま油の選び方と、今すぐ試したくなる厳選アイテムをご紹介します。これを読めば、あなたの料理にぴったりの「運命の一本」が必ず見つかります。
知っているようで知らない!美味しいごま油の正体とは?
ごま油の魅力といえば、なんといってもあの食欲をそそる芳醇な香りですよね。しかし、ひと口に「ごま油」と言っても、実はその作り方や原料によって、風味も栄養価もまったく異なります。
まず注目したいのが、パッケージに書かれた「純正」という文字です。これは、ごまだけを原料にしている証拠。一方で、他の植物油がブレンドされた「調合ごま油」というものも存在します。ガツンとした香りを楽しみたいなら、まずは「純正ごま油」を選ぶのが鉄則です。
さらに、ごまの「焙煎」具合によっても、その性格は180度変わります。しっかり深く炒ったごまから作る油は、色が濃く、力強い香りが特徴です。逆に、低温でじっくり炒ったものは、ナッツのような甘い香りと上品な後味が楽しめます。
そして、最近注目を集めているのが、ごまを全く炒らずに生のまま搾るタイプです。これは「太白(たいはく)ごま油」と呼ばれ、色は無色透明で香りがほとんどありません。
「香りがしないなら、ごま油の意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、実はこれ、ごまの旨味だけを凝縮した魔法のような油なんです。素材の味を邪魔しないので、和食や製菓、さらにはクレンジングなどの美容目的でも愛用されています。
料理の味が激変する!失敗しない選び方の3ポイント
美味しいごま油を選ぶために、これだけは押さえておきたい3つのチェックポイントをお伝えします。
1. 「圧搾法(あっさくほう)」で作られているか
ここが最も重要なポイントです。油を搾り取る方法には、大きく分けて「圧搾法」と「抽出法」があります。
「圧搾法」は、ごまに物理的な圧力をかけて、じっくりと油を搾り出す伝統的な方法です。手間も時間もかかりますが、ごま本来の栄養分や風味がそのまま活きています。特に、人の手でゆっくり搾る「玉締め絞り」は、雑味がなく最高級とされています。
一方の「抽出法」は、化学溶剤を使って効率よく油を溶かし出す方法です。大量生産に向いているため安価ですが、精製の過程で香りが飛んでしまうことが多く、圧搾法に比べるとコクが薄くなりがちです。
本物の味を追求するなら、ラベルに「圧搾」と書かれたものを選んでみてください。
2. 用途に合わせた「焙煎度」を選ぶ
どんな料理に使いたいかによって、選ぶべきボトルは変わります。
- 濃口(こいくち):ビビンバやチョレギサラダ、麻婆豆腐など、仕上げの香りを際立たせたいときに最適です。
- 標準(琥珀色):野菜炒めや餃子など、加熱調理から仕上げまで幅広く使える万能選手です。
- 太白(無色):天ぷらをカラッと揚げたいときや、シフォンケーキのバター代わりに使うと、驚くほど軽く仕上がります。
3. 鮮度を守る容器をチェックする
油にとって最大の敵は「酸化」です。光や空気に触れると、せっかくの香りが悪くなり、体にも良くありません。
長期保存を考えるなら、光を通しにくい「遮光瓶」に入ったものや、使う分だけ押し出す「フレッシュキープボトル」を採用している商品がおすすめです。また、開封してから1〜2ヶ月で使い切れるサイズを選ぶのが、最後まで美味しく味わうコツですよ。
毎日が楽しくなる!厳選おすすめごま油15選
それでは、ここからは口コミでも評判の高い、今買うべき美味しいごま油をご紹介していきます。
定番から高級品まで!香り高い「焙煎タイプ」
まずは、おなじみの有名メーカーから、こだわり派も唸る逸品までピックアップしました。
かどや 金印純正ごま油日本で最も親しまれている、まさに「ごま油の代名詞」です。良質なごまを香ばしく煎り上げ、バランスの良い風味に仕上げられています。どんな料理にも合う安心感があります。
九鬼 純正胡麻油 濃口とにかく香りを重視したいならこちら。創業明治の老舗が、伝統の圧搾法で仕上げた一本です。通常の焙煎よりも深く煎ることで、パンチのある力強い香りを引き出しています。
マルホン 圧搾純正胡麻油竹本油脂の看板商品で、プロの料理人も愛用者が多い名品。雑味がなく、料理の素材を引き立てる上品な香りが特徴です。毎日使っても飽きないクリアな味わいです。
山田製油 京都山田の一番絞り「一度使うと戻れない」と評判の、京都の職人が作る高級ごま油。一番絞りのみを使用し、お湯で油を洗うという独自の製法で、透き通るような旨味を実現しています。ギフトにも最適です。
岩井の胡麻油 金岩井純正胡麻油 金口横浜の老舗メーカーが作る、芳醇な香りの逸品。少し赤みがかった琥珀色が美しく、中華料理の仕上げにかければ、家のご飯が一気に本格レストランの味に変わります。
太田油脂 MS純正胡麻油酸化を防ぐための工夫がなされた、こだわりの圧搾油。ごまのフレッシュな香りが長持ちするので、少しずつ大切に使いたい方におすすめです。
へんこ 山田製油 ごま油「へんこ(頑固)」な職人が作るからこその、一切の妥協がない濃厚な味。そのまま冷奴や納豆にかけるだけで、ごまの甘みをしっかりと感じられます。
三和油脂 まいにちのこめ油 ごま油ブレンド少し趣向を変えて、こめ油とのブレンドタイプ。ごまの香りはしっかりしつつも、こめ油由来のサラッとした軽さがあり、揚げ物やドレッシングに使いやすい一本です。
料理の幅が広がる!万能な「太白・低温焙煎タイプ」
「ごまの香りは好きだけど、料理を選ばず使いたい」という方には、こちらのタイプがおすすめです。
マルホン 太白胡麻油「これがないと困る」というリピーターが続出する名品。香りがしないので、和洋中どんな料理にも使えます。特に、これで揚げた天ぷらは胃もたれしにくいと評判です。
九鬼 太白純正胡麻油ごまを煎らずに低温圧搾法で搾った油。さらりとしていて、まるで美容液のような透明感があります。サラダ油の代わりに使うだけで、料理に深いコクが生まれます。
マルホン 太香胡麻油 淡口ごまをごく薄く焙煎した、淡い琥珀色の油です。ナッツのような甘い香りが、カルパッチョやパスタの隠し味に絶妙にマッチします。
純正 圧搾ごま油 低温焙煎健康志向の方に選ばれている、低温でじっくりと時間をかけて抽出されたタイプ。ごまの栄養を壊さず、まろやかな風味を楽しめます。
コスパ抜群!普段使いに嬉しい「市販・大容量タイプ」
毎日たっぷり使うなら、コスパも重要な要素ですよね。
かどや 健やかごま油トクホ(特定保健用食品)の認定を受けたごま油です。セサミンが含まれており、血清コレステロールを下げる働きを助けてくれます。健康を気遣いながら美味しい油を楽しめます。
日清オイリオ ヘルシーごま香油ごま油の香りに、なたね油などをブレンドしたタイプ。香ばしさはそのままに、サラッとしていて使い心地が軽く、炒め物などの普段使いに最適です。
味の素 純正ごま油スーパーでも手に入りやすく、安定した品質が魅力。新鮮なごまを焙煎しており、しっかりとした香ばしさが楽しめます。大容量ボトルもあり、家族が多い家庭の強い味方です。
プロが教える!ごま油をさらに美味しく活用する裏技
せっかく美味しいごま油を手に入れたなら、そのポテンシャルを最大限に引き出しましょう。
おすすめは「生がけ」です。加熱調理に使うのももちろん良いですが、お皿に盛り付けた後にひと回しするだけで、香りの立ち方が全く違います。
例えば、いつものお味噌汁に一滴。特に豚汁や根菜の汁物に入れると、コクが深まって驚くほど美味しくなります。また、納豆に少量のごま油を混ぜるのも裏技の一つ。納豆独特の香りが和らぎ、香ばしさが加わって、ご飯が何杯でもいける味になります。
意外な組み合わせとして試してほしいのが、「バニラアイス」です。
無色透明の マルホン 太白胡麻油 と、少量の岩塩をバニラアイスにかけてみてください。まるで高級なナッツアイスのような、奥深い味わいに変化しますよ。
保存方法で変わる!香りを長持ちさせる秘訣
ごま油は他の油に比べて酸化しにくいと言われていますが、それでも「光」と「熱」には弱いです。
キッチンのコンロ周りに出しっぱなしにしていませんか?コンロの熱で油の温度が上がると、劣化が進んでしまいます。また、蛍光灯の光でも酸化は進むため、冷暗所やシンク下などの暗い場所で保管するのが正解です。
もし大きなボトルで購入した場合は、小さな遮光瓶に詰め替えて、空気に触れる頻度を減らすのも一つの手です。せっかくの美味しい香りを、最後まで大切に守ってあげてくださいね。
美味しいごま油で、毎日の食卓をさらに豊かに!
「たかが油、されど油」
今回ご紹介したように、ごま油の世界は非常に奥深く、一本変えるだけで料理の仕上がりに劇的な変化をもたらしてくれます。
強い香りで食欲をそそりたいときは「濃口」を。
素材の味を引き出しつつ、揚げ物をサクサクにしたいときは「太白」を。
そして、プロのような深みを目指すなら、ぜひ「圧搾法」で作られた高級な一本を試してみてください。
あなたの料理のスタイルに合った最高のごま油があれば、キッチンに立つ時間がもっと楽しくなるはずです。この記事を参考に、ぜひあなたにとっての「美味しいごま油」を見つけて、毎日の食事をワンランク上の贅沢なものに変えてみてくださいね。

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