ジャパニーズウイスキーの熱狂が続く中、今もっとも「面白い」一瓶として注目を集めているのが広島の戸河内ウイスキーです。ウイスキー好きの間では知られた存在ですが、最近では「ハイボールに最高に合う!」とおしゃれな居酒屋やバーでも見かける機会が増えましたよね。
でも、ラベルは見たことがあっても「実際どんな味なの?」「他の国産ウイスキーと何が違うの?」と疑問に思っている方も多いはず。実はこの戸河内ウイスキー、他のブランドにはない驚きの秘密が隠されているんです。
今回は、広島の風土が育んだ戸河内ウイスキーの正体に迫り、その種類やおすすめの飲み方、そしてなぜこれほどまでに評判が良いのかをじっくり解説していきます。
1. 広島の「山」が育てる。鉄道用トンネル熟成の秘密
戸河内ウイスキーを語る上で欠かせないのが、そのユニークすぎる熟成環境です。通常、ウイスキーは地上に建てられた木造や石造りの貯蔵庫で眠りますが、戸河内は違います。
なんと、かつてJR可部線の延伸計画で掘られ、その後使われなくなった「鉄道用トンネル」の中で熟成されているんです。
広島県安芸太田町にあるこのトンネルは、全長約361メートル。内部は年間を通して気温が約15度、湿度が約80%に保たれています。この「年中変わらない一定の環境」こそが、戸河内ならではの繊細な味を作るポイント。
四季の寒暖差が激しい場所での熟成は、樽の成分が強く出やすく荒々しい仕上がりになりがちですが、トンネル内ではウイスキーがゆっくりと、穏やかに呼吸を続けます。その結果、新緑を思わせるようなクリーンでエステリーな香りと、滑らかな口当たりが生まれるのです。
まさに、広島の山奥に眠る「天然のセラー」が生んだ芸術品と言えるでしょう。
2. 製造元「サクラオB&D」の飽くなき挑戦
このユニークなウイスキーを手掛けているのは、広島県廿日市市に拠点を置く「株式会社サクラオブルワリーアンドディスティラリー(旧:中国醸造)」です。
1918年創業という100年以上の歴史を持つ老舗で、もともとは日本酒や焼酎、リキュールの製造で知られていました。そんな彼らがウイスキー造りに本格的に乗り出したのは、地元の素材を活かした最高の一杯を世界に届けたいという情熱があったからです。
2018年には「桜尾蒸留所」を設立。ここでは広島の海側(廿日市)の暖かい気候で熟成させる「桜尾」と、山側(戸河内)の冷涼なトンネルで熟成させる「戸河内」という、対照的な二つの個性を磨き上げています。
もともとは輸入原酒をブレンドしたブレンデッドウイスキーからスタートしましたが、現在は自社蒸留原酒100%の「シングルモルト」もリリースされており、そのクオリティの高さは世界的なウイスキーコンペティションでも高く評価されています。
3. 初心者から愛好家まで。戸河内ウイスキーのラインナップ
戸河内ウイスキーには、シーンや好みに合わせて選べる多彩なラインナップがあります。それぞれの特徴を整理してみましょう。
- 戸河内ウイスキー プレミアムまずはここから、と言える定番のブレンデッドです。ナッツのような香ばしさとバニラの甘みがバランスよく、非常に軽快。何よりコスパが抜群で、毎日の晩酌に戸河内ウイスキー プレミアムを選ぶファンが急増しています。
- シングルモルト 戸河内広島の自社蒸留原酒のみを使用した、ブランドの顔とも言える一本です。リンゴやマーマレードのようなフルーティーさと、トンネル熟成由来のクリーンな余韻が楽しめます。ジャパニーズウイスキーの真髄を感じたいなら、ぜひ手に取ってほしい逸品です。
- 戸河内ウイスキー 8年8年以上の熟成を経た原酒をブレンド。力強いスモーキーさと、スパイシーな香りが加わり、飲みごたえがグッと増しています。少し重めのウイスキーが好きな方におすすめです。
- SAKE CASK FINISH(サケカスクフィニッシュ)自社の日本酒の熟成に使用した樽で後熟させた、非常に珍しいモデル。日本酒由来のフルーティーな甘みと、ウイスキーのバニラ香が溶け合い、唯一無二のまろやかさを実現しています。
- PEATED CASK(ピーテッドカスク)ピートの効いた樽で仕上げたモデルで、繊細な甘みの中に土っぽいスモーキーさが重なります。個性が強いので、ゆっくりと時間をかけて味わいたい時に最適です。
4. 実際に飲んだ人のリアルな評判。なぜ選ばれるのか?
SNSやレビューサイトを覗くと、戸河内ウイスキーへの評価には共通したキーワードが見えてきます。
「とにかく飲みやすい」「ハイボールにすると化ける」「コスパが良すぎる」といった声が圧倒的です。
特に多くの人が驚くのが、その「透明感」です。ウイスキー特有のアルコールの突き刺さるような刺激が抑えられており、スッと喉を通っていく感覚は、まさにトンネル熟成の恩恵。
一方で、ウイスキー愛好家からは「ストレートだと少し若さを感じる部分もあるが、加水した時の香りの開き方が素晴らしい」という玄人好みな意見も。
また、広島県内ではコンビニやスーパーでも手に入りやすいため、お土産としての人気も絶大です。広島の風景を思い出しながら飲む一杯は、格別の味がするはず。
5. 戸河内ウイスキーを最高に美味しく飲む3つの方法
せっかく戸河内ウイスキーを手に入れたなら、そのポテンシャルを最大限に引き出したいですよね。おすすめの飲み方を提案します。
- 黄金比のハイボール戸河内ウイスキーの最大の魅力は、炭酸で割っても個性が消えないこと。特に「プレミアム」や「シングルモルト」は、氷をたっぷり入れたグラスで強炭酸で割ってみてください。レモンピールを軽く絞ると、山あいの爽やかな風のような一杯になります。食事を選ばないので、唐揚げや広島名物のお好み焼きとも相性抜群です。
- 香りを引き出すトワイスアップウイスキーと常温の水を1:1で混ぜるトワイスアップ。これを行うと、冷やした時やストレートの時には隠れていたリンゴやバナナのような甘い香りが一気に立ち上がります。じっくり香りを堪能したい夜にはこの飲み方が一番です。
- 贅沢なオン・ザ・ロック「8年」や「カスクフィニッシュ」シリーズなら、大きめの氷を入れたロックがおすすめ。氷が少しずつ溶けるにつれて、味わいが徐々に変化していきます。最初はガツンとした重厚感を楽しみ、最後はまろやかな甘みに浸る。贅沢な大人の時間が過ごせます。
6. どこで買える?入手方法と選び方のコツ
「よし、買ってみよう!」と思った時に、どこを探せば良いのか。戸河内ウイスキーは比較的流通が安定していますが、賢い選び方があります。
- 手軽に買うならネット通販Amazonや楽天などの大手通販サイトでは、全ラインナップが揃っていることが多いです。特に限定品や比較的高価なシングルモルトを探すなら、実店舗を回るよりネットの方が確実です。
- 広島県内の店舗をチェックもし広島に行く機会があれば、地元のセブン-イレブンやスーパーを覗いてみてください。地域密着型のブランドなので、驚くほど普通に棚に並んでいます。また、ハイボール缶も販売されているので、新幹線での移動中のお供にも最適です。
- 酒専門店「やまや」や百貨店全国展開している大型の酒専門店や、百貨店のお酒コーナーでも取り扱いが増えています。実物を見て、店員さんの説明を聞きながら選びたい方はこちらへ。
贈り物として選ぶなら、ストーリー性の高い「シングルモルト」や、珍しい「SAKE CASK FINISH」が喜ばれること間違いなしです。
7. まとめ:ウイスキー 戸河内が教えてくれる日本の手仕事
これまで見てきたように、戸河内ウイスキーは単なる「国産ウイスキー」の枠に収まらない、強烈な個性とこだわりが詰まったブランドです。
廃トンネルという特異な環境で、静かに、しかし情熱を持って熟成される原酒たち。そこには、広島の自然と長年培われてきた醸造技術の結晶があります。
華やかな香りと、どこまでもクリーンな後味。それは、慌ただしい日常を忘れさせてくれるような、穏やかな山の空気そのものかもしれません。
「最近のジャパニーズウイスキーは高くて手が出ない」「どれを飲んでも同じに感じる」……そんな風に思っている方にこそ、ぜひ戸河内ウイスキーを試していただきたいのです。
まずは一本、手頃なプレミアムから始めてみてください。きっと、グラスの中に広がる広島の森の気配に、驚きと喜びを感じるはずです。
今夜は、トンネルの静寂に思いを馳せながら、ウイスキー 戸河内でゆっくりと乾杯しませんか?あなたのウイスキーライフに、また新しいお気に入りが加わることを願っています。

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