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サントリーの伝説的銘柄「ウイスキー クレスト」とは?12年の深い味わいと現在の価値を徹底解説

「実家のサイドボードの奥に、見慣れない形のウイスキーが眠っていた」

「昔、お父さんが大事に飲んでいたあの四角いボトルは何だろう?」

もしあなたがそんなきっかけでこの記事に辿り着いたのなら、それはとてもラッキーな出会いです。そのボトルの名はサントリー ウイスキー クレスト 12年。1980年代後半から2000年代にかけて、日本のウイスキーシーンを華やかに彩った名作中の名作です。

現在は惜しまれつつも終売(生産終了)となってしまいましたが、その味わいは現代のウイスキーファンからも「現行品より贅沢なのでは?」と高く評価されています。今回は、このサントリー クレストがなぜ伝説と呼ばれているのか、その歴史や味の特徴、そして今手に入れるための相場まで、余すことなくお伝えします。

1. 1989年誕生。サントリーの「美意識」を形にしたクレストの正体

ウイスキーの歴史を振り返ると、1989年は非常に重要な年でした。サントリーが創業90周年を迎え、満を持して世に送り出したのが、最高峰の「響17年」と、今回ご紹介する「クレスト12年」だったのです。

当時の日本はバブル経済の絶頂期。ウイスキーにも「本物志向」と「高級感」が求められていました。クレスト(CREST)という名前には「紋章」や「頂上」という意味が込められており、まさにサントリーのブレンド技術の粋を集めた、当時の主力高級ラインとして位置づけられていました。

特筆すべきは、そのボトルの美しさです。重厚なデキャンタタイプのボトルは、置いているだけで絵になる存在感。贈り物としても圧倒的な人気を誇り、当時の「お歳暮」や「お中元」の定番でもありました。

2. 山崎と白州の12年原酒が奏でる、贅沢すぎるブレンドの内容

ウイスキー クレストが、なぜ今になって再評価されているのか。その最大の理由は、使われている「中身」の豪華さにあります。

クレスト12年には、サントリーが誇る2大蒸溜所の原酒が贅沢に使用されています。

  • 山崎蒸溜所: 12年以上熟成された、甘くリッチでコクのあるモルト原酒。
  • 白州蒸溜所: 12年以上熟成された、華やかでエステリー(果実のよう)なモルト原酒。

これらをベースに、20種類以上の熟成モルトと、それらを引き立てる円熟したグレーンウイスキーがブレンドされています。驚くべきことに、平均熟成年数は12年を遥かに上回る15年近くに達していたとも言われており、今では考えられないほどコストパフォーマンスの高い贅沢な構成だったのです。

現在のウイスキーブームの影響で、12年熟成のシングルモルトを手に入れるだけでも一苦労な時代ですが、クレストはそれらを絶妙なバランスで混ぜ合わせた、完成された芸術品と言えるでしょう。

3. 実際に飲んでみた。テイスティングで感じる「時代を超えた旨さ」

実際にサントリー クレスト 12年のグラスを傾けると、まず感じるのはその香りの豊かさです。

香りの特徴

グラスに注いだ瞬間、熟したバニラや蜂蜜のような甘い香りが広がります。続いて、青りんごやマスカットを思わせるフルーティーなニュアンス。そして、奥の方にわずかな樽の香ばしさが潜んでいます。アルコールのカドは完全に取れており、非常に円熟した印象です。

味わいの特徴

口に含むと、チョコレートのような濃厚な甘みと、シルクのような滑らかな舌触りに驚かされます。現行のブレンデッドウイスキーよりも「ボディが厚い」と感じるはずです。しっかりと腰のある味わいで、ウイスキー本来の飲み応えが十分にあります。

余韻

飲み込んだ後は、ドライフルーツのような甘酸っぱさと、心地よいスパイシーさが長く続きます。この長く続く余韻こそが、12年以上じっくりと眠っていた原酒たちの実力です。

4. 「向獅子」か「響マーク」か?ボトルに隠された秘密

クレストを語る上で欠かせないのが、ラベルに描かれたマークの違いです。お手元にあるボトルのラベルをよく見てみてください。

  • 向獅子(むかいじし)マーク:ラベル上部に2頭の獅子が向かい合っているマークがあれば、それは1989年の発売初期から1990年代前半に製造されたものです。サントリーの古いロゴであり、オールドボトルファンからは「より原酒が濃い時代のもの」として特に珍重されています。
  • 響マーク(サントリーマーク):1990年代後半から終売までのボトルには、現在も馴染みのあるサントリーのコーポレートマークや、響を象徴するデザインが採用されています。

どちらも美味しいことに変わりはありませんが、もし「向獅子」を見つけたら、それは30年以上前の空気を閉じ込めた極めて希少な一本です。

5. 終売した今、クレストを手に入れる方法と現在の価格相場

残念ながら、ウイスキー クレスト 12年は2006年に終売となってしまいました。原酒不足やラインナップの整理が理由とされていますが、その人気は今も衰えていません。

現在、クレストを手に入れるには、主にインターネットオークションやフリマアプリ、または古酒を専門に扱う酒販店を探すことになります。

市場相場の目安

  • 標準的なデキャンタボトル(未開栓): 8,000円〜15,000円前後
  • 箱付き・美品・向獅子マーク: 15,000円以上になることも

発売当時の定価が5,000円程度だったことを考えると、価格は2倍から3倍に上昇しています。しかし、同じサントリーの響 17年山崎 12年が数万円から十数万円で取引されていることを考えれば、まだ「手の届く贅沢」と言えるかもしれません。

特に、最近のジャパニーズウイスキーの高騰ぶりに疲れた愛好家たちが、「当時の良い原酒が詰まったクレストこそが、実は最もコスパが良い」と注目し始めています。

6. クレストを最高に美味しく楽しむための「大人の飲み方」

もしサントリー クレストを手に入れたなら、ぜひ以下の方法で楽しんでみてください。古酒ならではの注意点も併せて解説します。

まずはストレートで

まずは何も加えず、グラスに注いでそのままの香りを堪能してください。もし少しアルコールの刺激が強いと感じたら、ティースプーン1杯の水を加える「加水」を。これだけで香りが一気に花開きます。

氷の音を楽しむロック

クレストの重厚な味わいは、ロックにしても崩れません。大きな氷が少しずつ溶けるにつれて、甘みから爽やかさへと変化していく表情を楽しめます。

現代風に贅沢なハイボール

「もったいない!」と思われるかもしれませんが、実はクレストのハイボールは絶品です。当時のウイスキーは水割りで飲むことを想定して設計されていたため、割ってもバランスが崩れにくいのです。質の高い炭酸水で割れば、現行の高級ウイスキーでは味わえないような、リッチでフルーティーな「大人のソーダ割り」が完成します。

※注意:コルクの破損に気をつけて!

古いクレストを扱う際に最も注意すべきは「コルク」です。数十年の歳月を経て、栓のコルクが乾燥して脆くなっていることがよくあります。開栓時にポロッと折れて瓶の中に落ちてしまうのを防ぐため、ゆっくりと慎重に回しながら開けてください。もし折れてしまった場合は、ワイン用のデキャンタージュのように茶漉しを使って移し替えれば問題ありません。

7. 「ウイスキー クレスト」が教えてくれる、日本のウイスキーの黄金時代

私たちが今、ウイスキー クレストを飲むということは、単にお酒を飲む以上の意味があります。それは、日本のウイスキーが世界に認められる直前、職人たちが情熱を傾けて最高のブレンドを追求していた「時代の熱量」を味わうことでもあります。

派手な広告やブランドイメージだけでなく、純粋に「12年熟成の原酒をどうすれば最も美味しく飲んでもらえるか」という問いに対して、サントリーが出した一つの答え。それがクレストでした。

もし、あなたがこのボトルを手にする機会があったなら、ぜひ大切な人とゆっくりとした時間を過ごしながら味わってみてください。そこには、終売から20年近く経ち、市場から少しずつ姿を消しているウイスキー クレスト。その価値がさらに高まる前に、ぜひ一度その深い琥珀色の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。古き良き時代の贅沢が、あなたのグラスの中で鮮やかに蘇ります。現代のウイスキーにはない、どこか懐かしくも凛とした「日本の美徳」が詰まっているはずです。

サントリークレスト12年の味と評価は?終売後の価格相場やおすすめの飲み方を解説

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