「ウイスキーを楽しみたいけれど、毎日の晩酌代は安く抑えたい」
「スーパーで見かける大きなペットボトルのウイスキー、安すぎてちょっと怖い……」
そんな風に思っている方に、避けては通れない存在があります。それが、宝酒造から発売されているキングウイスキー 凛 セレクトです。
4リットルの大容量ペットボトルが並ぶ棚で、ひときわ異彩を放つ「凛」の文字。その圧倒的なコストパフォーマンスに惹かれる一方で、「これって本当に美味しいの?」「安かろう悪かろうじゃないの?」という不安を抱くのは、ウイスキー好きなら当然の反応かもしれません。
ネット上のレビューを覗けば、「コスパ最強!」という絶賛から「味がない」「まずい」という辛辣な意見まで、評価は真っ二つ。一体どちらが真実なのでしょうか。
今回は、自称・宅飲み愛好家の私が、このキングウイスキー 凛 セレクトの正体を徹底的に解剖します。その味の特徴から、巷の評判、そして「まずい」と感じたときに試してほしい魔法の飲み方まで、包み隠さずお伝えしていきます。
そもそも「キングウイスキー 凛 セレクト」とはどんなお酒?
まずは、このウイスキーの素性を整理しておきましょう。製造しているのは、日本酒「松竹梅」や「焼酎ハイボール」でおなじみの宝酒造です。
「キングウイスキー」というブランド自体は、実は大正時代から続く非常に歴史のある名称です。かつて宝酒造が所有していた福島県の白河工場では、本格的なモルトウイスキーが造られていた時代もありました。その伝統的なブランド名を冠し、現代の日本人の味覚やライフスタイルに合わせてリニューアルされたのが、現在の「凛」なのです。
2014年にはキングウイスキー 凛 セレクトとしてリニューアル。原酒の配合を見直すことで、よりまろやかで、スッキリとした後味を追求したといいます。
最大の特徴は、何といっても「家計への優しさ」です。720mlの瓶タイプはもちろん、2.7リットル、さらには4リットルのエコペットボトルまで展開されており、1杯あたりの単価は他の追随を許しません。まさに、庶民の味方と呼ぶにふさわしいスペックを持っています。
「まずい」という声はなぜ上がる?気になる味の正体
検索エンジンでこのウイスキーを調べると、サジェストに「まずい」という不穏な単語が出てくることがあります。なぜそう言われてしまうのか、その理由を深掘りしてみましょう。
結論から言うと、キングウイスキー 凛 セレクトは「本格的なスコッチウイスキーのような複雑な味わい」を求める人にとっては、物足りなさが原因で「まずい」と感じられてしまう傾向があります。
- 香りが控えめ(エステリーさやスモーキーさが薄い)ウイスキー特有のピート香(スモーキーさ)や、樽由来のバニラのような甘い香りは非常に弱いです。これを「スッキリしている」と捉えるか、「個性がなくて水っぽい」と捉えるかで評価が分かれます。
- アルコールの刺激感アルコール度数は37%と、一般的なウイスキー(40%)よりやや低めに設定されていますが、熟成期間の長い高級酒に比べると、開栓直後はアルコール特有の「ピリピリ感」を感じやすい側面があります。
- 甘みの質モルト(大麦)由来の深い甘みというよりは、スッキリとした淡白な甘みが特徴です。ストレートでじっくり味わうスタイルには、正直なところ向きません。
しかし、これは「欠点」ではなく「設計思想」だと捉えることもできます。宝酒造は「食中酒」としての適性を非常に重視しています。主張が強すぎないからこそ、繊細な和食や揚げ物、こってりしたおつまみの味を邪魔しないのです。
ユーザーのリアルな評判:コスパか、味か
実際にキングウイスキー 凛 セレクトを愛飲している人たちの声を拾ってみると、非常に合理的な理由で支持されていることがわかります。
良い口コミの傾向
- 「ハイボールにすれば普通に旨い。この値段なら文句なし」
- 「毎日飲むから、1ヶ月で4リットル飲みきる自分にはこれしかない」
- 「変なクセがないから、レモンを絞ると最高に爽やか」
- 「重くないから翌日に残りにくい気がする」
悪い口コミの傾向
- 「ウイスキーらしいコクを期待すると肩透かしを食らう」
- 「アルコールの香りがツンとして苦手」
- 「ロックで飲むのは厳しい。割って飲む専用」
多くのユーザーは、このお酒を「そのまま味わう逸品」としてではなく、「ハイボールのベース」として優秀だと認めているようです。いわば、炭酸水に魔法をかけるためのエッセンス。そう割り切ってしまえば、これほど心強い相棒はいません。
美味しく化ける!おすすめの飲み方アレンジ術
「買ってみたけれど、やっぱりストレートだとキツいな……」と感じたあなた。諦めて捨てるのは早すぎます。キングウイスキー 凛 セレクトは、カスタマイズすることで真価を発揮する「素材」なのです。
以下の飲み方をぜひ試してみてください。
1. 黄金比の「凛ハイボール」
基本にして最強。ポイントは、グラスいっぱいに氷を詰め、強炭酸水で割ることです。ウイスキー1に対し、炭酸水3〜4の割合がベスト。ここに「レモン果汁」を思い切り絞ってみてください。凛のクセのなさがレモンの酸味を際立たせ、驚くほどクリーンな飲み口になります。
2. 禁断の「他銘柄ブレンド」
これはウイスキー上級者も密かに行っている手法です。例えば、香りが強くて少し高価なジョニーウォーカーやティーチャーズをほんの少し(1割程度)だけ凛に混ぜてみてください。
凛がベースとなってボリュームを支え、そこに他銘柄の香りが乗ることで、驚くほどリッチな味わいに変化します。「凛」のポテンシャルを底上げする裏技です。
3. 和風の極み「緑茶割り・ウーロン茶割り」
香りが控えめな凛は、お茶との相性が抜群です。特に冷たい緑茶で割ると、ウイスキーというよりも「キレのある焼酎の緑茶割り」に近い感覚で楽しめます。食事中に飲むなら、これが一番の正解かもしれません。
4. 魔法の「追いオーク・ハーブ」
もしキングウイスキー 凛 セレクトの4リットルボトルを抱えているなら、小さな瓶に小分けして、そこに「ローリエ(月桂樹の葉)」や、お菓子用の「バニラビーンズ」、あるいは市販の「ウイスキー熟成用ウッドチップ」を数日漬け込んでみてください。
凛は真っ白なキャンバスのようなお酒なので、外から足した香りがダイレクトに反映されます。自分だけのオリジナルウイスキーを造るベース酒として、これほど最適なものはありません。
競合銘柄との比較:トリスやブラックニッカとどう違う?
格安ウイスキーの三つ巴といえば、トリスクラシック、ブラックニッカ クリア、そして「凛」です。
- トリスクラシックトリスは、凛に比べると少しだけ「フルーティーな甘み」を感じます。丸みのある味が好きな人はトリス派でしょう。
- ブラックニッカ クリア「ノンピート(煙くない)」を掲げている点は凛と同じですが、ブラックニッカの方がよりモルトのコクがしっかりしています。
- キングウイスキー 凛 セレクトこの3つの中で、最も「ドライでスッキリ」しているのが凛です。甘みやコクよりも、喉ごしの良さとキレを最優先したい人に向いています。
価格面では、店舗にもよりますがキングウイスキー 凛 セレクトが最安値をマークしていることが多いです。
結論:キングウイスキー凛セレクトは「賢い選択」である
「まずい」という噂の正体は、本格派ウイスキーへの期待とのギャップでした。
しかし、その実体は「圧倒的なコストパフォーマンス」と「どんな割材とも馴染む素直さ」を兼ね備えた、非常に優秀なデイリーウイスキーです。
- 高級酒のようにちびちび飲むのではなく、ジョッキで豪快にハイボールを楽しむ。
- 自分の好きなフルーツやハーブで味を変えてみる。
- 飲み会続きで胃が疲れているけれど、少しだけ飲みたい夜に軽く割って飲む。
そんな「等身大の楽しみ方」ができる人にとって、キングウイスキー 凛 セレクトは最高にクール(凛とした)な選択肢になるはずです。
もし、あなたがまだこの4リットルの迫力に尻込みしているなら、まずは720mlの瓶タイプから試してみてください。そして、たっぷりの氷と強炭酸、厚めに切ったレモンを用意すること。それだけで、あなたの晩酌時間はもっと自由で、もっと豊かになるはずです。
**キングウイスキー凛セレクトはまずい?評判やおすすめの飲み方、特徴を徹底解説!**というテーマでお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
お酒は嗜好品ですから、正解はありません。自分にとっての「美味しい」を探求するプロセスこそが、最高のつまみです。今夜はぜひ、キングウイスキー 凛 セレクトで新しい扉を開いてみてくださいね。

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