「愛知の清洲といえば、あの鬼ころしの?」
お酒好きならピンとくるはず。愛知県清須市にある清洲桜醸造は、誰もが一度は目にしたことがある「清洲城信長 鬼ころし」で知られる超老舗の蔵元です。そんな伝統ある日本酒メーカーが、実は本気でクラフトウイスキーを手掛けていることをご存じでしょうか。
その名も、愛知クラフトウイスキー きよ す。
最近ではジャパニーズウイスキーのブームもあり、各地で新しい蒸留所が誕生していますが、この「きよす」は他とは一線を画す「酒蔵ならではのこだわり」が詰まった銘柄なんです。
今回は、ウイスキー愛好家の間でじわじわと話題になっている「きよす」の味の特徴や種類、そして最高に美味しい飲み方まで、その魅力を余すことなくお伝えします。
日本酒の魂が宿る?清洲桜醸造がウイスキーを造る理由
なぜ、日本酒の代名詞ともいえる蔵元がウイスキー造りに挑戦したのか。そこには、160年以上の歴史を持つ老舗だからこそ到達できた「発酵の技術」がありました。
ウイスキー造りにおいて、最も重要な工程の一つが「発酵」です。通常、ウイスキーには専用のウイスキー酵母が使われますが、愛知クラフトウイスキー きよ すの最大の特徴は、なんと「清酒酵母」を使用してモルト原酒を仕込んでいる点にあります。
日本酒造りで培われた繊細な温度管理と酵母の扱い。これが、スコッチや他のジャパニーズウイスキーにはない、フルーティーで華やかな、どこか和の趣を感じさせる独特の香りを生み出しているのです。
まさに、日本酒の魂をウイスキーという形に昇華させた、ハイブリッドな逸品といえるでしょう。
「きよす」のラインナップと味のプロファイル
愛知クラフトウイスキー きよ すには、いくつかのバリエーションが存在します。それぞれに個性がはっきりしているので、自分の好みに合わせて選ぶのが楽しみの一つです。
まず、フラッグシップとなるのが「愛知クラフトウイスキー KIYOSU」です。これは5年熟成の原酒をベースにしており、アルコール度数は45度とやや高め。口に含んだ瞬間に広がるのは、バニラや蜂蜜を思わせる濃厚な甘い香りです。清酒酵母由来のリンゴのような瑞々しいエステル香も感じられ、非常にリッチな余韻が長く続きます。
次に注目したいのが、シングルグレーンウイスキー 清須です。一般的なグレーンウイスキーはトウモロコシなどを主原料にしますが、こちらは大麦のみを原料とした贅沢なシングルグレーン。3年以上の熟成を経て、グレーンらしい軽やかさの中にも、大麦のしっかりとしたコクと厚みが共存しています。
そして、モルト100%にこだわった「シングルモルトウイスキー 清須」。こちらは蔵の個性が最もダイレクトに現れる一本です。力強い麦の旨味と、地下貯蔵庫の樫樽でゆっくりと眠ったことによる木香が見事に調和しています。
実際に飲んでわかった!「きよす」のリアルな評判
ネットやSNSでの口コミをチェックしてみると、面白い反応がたくさん見つかります。
「想像以上にバニラ感がすごい。デザート感覚で飲める」
「日本酒メーカーが作っていると聞いて半信半疑だったけど、クオリティの高さに驚いた」
「ハイボールにすると、他のウイスキーにはない華やかさが引き立つ」
といったポジティブな意見が目立ちます。一方で、クラフトウイスキー特有の「若さ」を感じるという声もあります。5年熟成とはいえ、大手メーカーの12年ものなどと比較すると、ストレートでは少しアルコールの刺激(アタック)を強く感じる人もいるようです。
しかし、その「勢いのある味」こそがクラフトの醍醐味。時間が経つにつれてグラスの中で香りが開いていく変化を楽しめるのは、丁寧な造り込みがされている証拠でもあります。
プロが教える「きよす」を最高に楽しむ飲み方
せっかく愛知クラフトウイスキー きよ すを手に入れたなら、そのポテンシャルを最大限に引き出す飲み方を試してほしいものです。
一押しは、なんといっても「ハイボール」です。
このウイスキーが持つバニラや蜂蜜のような甘い香りは、炭酸で割ることで一気に花開きます。氷をたっぷり入れたグラスに、ウイスキーと冷えた炭酸水を1:3の黄金比で注いでみてください。後味には清酒酵母特有の爽やかなキレがあり、食事との相性も抜群。特に、愛知名物の味噌カツや手羽先といった、濃いめの味付けの料理をさっぱりと流してくれます。
ゆっくりと夜の時間を楽しみたいなら「ハーフロック」もおすすめ。
グラスに大きな氷を一つ入れ、ウイスキーと常温の水を同量注ぎます。ストレートでは少し強く感じたアルコールが和らぎ、隠れていたフルーティーな酸味が顔を出します。
もしストレートで飲む場合は、ほんの数滴だけ水を加える「加水」を試してみてください。驚くほど香りが広がり、このウイスキーの真価を体感できるはずです。
なぜ今、愛知のクラフトウイスキーが選ばれるのか
全国各地に蒸留所が増える中で、愛知クラフトウイスキー きよ すが選ばれる理由は、単なる珍しさだけではありません。それは、清洲桜醸造という「伝統の守り手」が、本気で新しい文化を創ろうとしている姿勢が味に現れているからです。
大手メーカーのような大量生産はできません。地下貯蔵庫の限られたスペースで、樫樽の中で静かに時を待つ原酒たち。その一つひとつに職人の目が届いているからこそ、この繊細なバランスが保たれているのです。
愛知県民にとっては地元が誇る新しい名産品として。遠方のウイスキーファンにとっては、ジャパニーズウイスキーの新たな可能性を感じさせる一本として、非常に価値のある存在になっています。
自分へのご褒美にはもちろん、お酒好きの方へのギフトとしても、その意外性と確かな味で喜ばれること間違いなしです。
ウイスキー きよ す(KIYOSU)を旅の終わりに楽しむ贅沢
さて、ここまで愛知クラフトウイスキー きよ すの魅力を深掘りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
ウイスキーの世界は奥深く、時に難解に感じられることもあります。しかし、この「きよす」が教えてくれるのは、もっと自由で楽しいお酒のあり方です。日本酒の技術とウイスキーの伝統が混ざり合い、清須の地で育まれたこの液体には、造り手の情熱がしっかりと詰まっています。
もしあなたが、いつもの定番銘柄に少し飽きて新しい刺激を探しているなら。あるいは、日本のモノづくりの底力をグラスの中で感じてみたいなら。迷わずこの一本を手に取ってみてください。
グラスを回し、立ち上がる香りに鼻をくすぐられながら、ゆっくりと一口。
そこには、愛知の老舗蔵が描いた新しいウイスキーの景色が広がっているはずです。
「ウイスキー きよ す」という選択肢が、あなたの晩酌をより豊かで特別なものに変えてくれることを願っています。

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