「ウイスキーはアルコールが強くて苦手……」
「いつもハイボールばかりで、たまには違う飲み方をしてみたい」
もしあなたがそんなふうに感じているなら、今すぐスーパーでいちごを買ってきてください。今、SNSや宅飲み愛好家の間で「悪魔の飲み物」として話題になっているのが、ウイスキーにいちごを漬け込んだ「いちごウイスキー」です。
真っ赤に染まったウイスキーは見た目にも美しく、フタを開けた瞬間に広がる甘酸っぱい香りは、これまでのウイスキーのイメージを180度変えてしまうほどの破壊力があります。
今回は、自宅で誰でも失敗せずに作れる黄金レシピから、相性抜群のウイスキー銘柄、そして飲み終わった後のいちごの活用法まで、その魅力を余すことなくお伝えします。
なぜ「ウイスキー×いちご」は最強の組み合わせなのか
ウイスキーといちご。一見すると、渋い大人の飲み物とかわいいフルーツという対極にある組み合わせに見えるかもしれません。しかし、実はこれ、理にかなった最高のペアリングなんです。
多くのウイスキー、特にシェリー酒を貯蔵していた樽で熟成させたシングルモルトなどは、もともと「ドライフルーツ」や「ベリー」のような香りを持っています。そこにフレッシュないちごが加わることで、香りの相乗効果が生まれ、ウイスキー特有の樽の香ばしさがいちごの甘みを引き立てるのです。
また、いちごに含まれる適度な酸味が、ウイスキーのアルコールの角を丸くしてくれます。その結果、驚くほどまろやかでフルーティーな口当たりになり、ついつい飲みすぎてしまう……。これが「悪魔の飲み物」と呼ばれる所以です。
失敗しない!いちごウイスキーの基本の作り方
それでは、さっそく作ってみましょう。特別な道具は必要ありません。家にある保存瓶や、なんなら使いかけのウイスキーボトルにそのままいちごを投入するだけでも作れてしまいます。
1. 準備するもの
- いちご:5〜8粒程度(小粒のものなら多めでもOK)
- ウイスキー:200ml〜300ml
- 砂糖(氷砂糖やグラニュー糖):大さじ1〜2(お好みで)
- 清潔な密閉容器(煮沸消毒かアルコール消毒をしたもの)
ここでポイントなのが、いちごの状態です。洗った後は、必ずキッチンペーパーなどで水分を完璧に拭き取ってください。水分が残っていると、カビや腐敗の原因になってしまいます。ヘタは包丁で切り落とすよりも、手でひねって取る方が、果肉を傷つけずエキスを綺麗に抽出できます。
2. 漬け込みの手順
容器にいちごと砂糖を入れ、上から静かにウイスキーを注ぎます。砂糖の量はお好みですが、少し入れることでいちごのエキスが浸透圧の関係で出やすくなり、味わいに深みが出ます。
3. 熟成期間と「いちご」を取り出すタイミング
ここが一番重要なポイントです。
- 半日〜1日:ほんのりピンク色になり、フレッシュな香りが楽しめます。
- 2日〜3日:ウイスキーが鮮やかなルビー色に染まり、飲み頃のピークを迎えます。
- 5日以上:これ以上漬け込むと、いちごの色が抜けて白っぽくなり、果肉から苦味や雑味が出てきてしまいます。
最高の状態で味わうなら、「3日目」にいちごを取り出すのが鉄則です。取り出した後の液体は、冷蔵庫で保管すれば長持ちします。
いちごウイスキーに合うおすすめのウイスキー銘柄
「高いウイスキーじゃないと美味しくないのでは?」と思うかもしれませんが、実はその逆です。いちごの個性が強いため、コンビニやスーパーで買える手頃な価格帯のウイスキーの方が、気兼ねなく作れて相性も良いことが多いのです。
まず、定番として間違いないのがサントリー ウイスキー 角瓶です。角瓶特有のドライな後味といちごの甘酸っぱさが絶妙にマッチし、ハイボールにした時の爽快感は格別です。
よりバニラのような甘い香りを強調したいなら、バーボンのメーカーズマークがおすすめ。赤い封蝋がおしゃれなこのボトルは、冬のいちごと並べると見た目も非常に華やかになります。バーボン由来のコーンの甘みといちごが混ざり合い、まるでストロベリータルトを食べているような贅沢な気分になれます。
もう少し本格的に、スコッチのフルーティーさを活かしたいならジョニーウォーカー ブラックラベル 12年を試してみてください。スモーキーさがわずかにあることで、大人っぽいいちごウイスキーに仕上がります。
漬け込み不要!すぐに飲めるいちごカクテル・レシピ
「3日も待てない!」という方のために、今すぐ飲めるフレッシュないちごを使った飲み方もご紹介します。
つぶしいちごの贅沢ハイボール
グラスにいちごを2粒入れ、スプーンの背などで粗くつぶします。そこに氷をたっぷり入れ、ブラックニッカ ディープブレンドのような少し濃いめのウイスキーを注ぎます。最後に冷えた炭酸水で満たせば、果肉たっぷりの贅沢ハイボールの完成です。
禁断のいちごミルク・ウイスキー
これこそ本当の「大人のスイーツ」です。つぶしたいちご、ウイスキー、そして牛乳を1:1:4くらいの割合で混ぜます。お好みで練乳を少し加えると、お酒であることを忘れてしまうほどの美味しさになります。夜の読書タイムや、自分へのご褒美にぴったりです。
漬け終わった後の「いちご」はどうする?
ウイスキーから引き上げた後の、白っぽくなった「酔っ払いいちご」。これを捨ててしまうのはあまりにもったいない!アルコールをたっぷり吸ったこのいちごは、工夫次第で絶品のおつまみに変身します。
- 大人のいちごジャム:鍋に取り出したいちごと、少量の砂糖、レモン汁を入れて弱火で煮詰めます。アルコールが飛んで香りが凝縮され、ヨーグルトやトーストに最高に合うジャムになります。
- バニラアイスのトッピング:いちごを軽く刻んで、バニラアイスの上に乗せてみてください。溶け出したウイスキーの成分がアイスと混ざり、高級レストランのデザートのような味わいになります。
- チョコディップ:明治 ザ・チョコレートのような少しビターなチョコを溶かし、いちごにコーティングして冷やします。ウイスキーの香りが鼻に抜ける、大人のボンボンショコラになります。
自宅で楽しむための保存と注意点
いちごウイスキーを作る際、いくつか気をつけておきたいことがあります。
まず、自家製のお酒作りは「自分で飲むため」であれば法律(酒税法)で認められていますが、いくつかのルールがあります。
- 使用するお酒はアルコール分20度以上であること(ウイスキーは通常40度前後なのでクリアしています)。
- ぶどうや山ぶどうなどは漬け込んでいけないこと。
- 他の人に販売したり、提供したりしないこと。
これらを守って、あくまで個人の趣味として楽しみましょう。
また、保存期間についても注意が必要です。果実を漬けたままにすると濁りや腐敗の原因になるため、必ず数日で果実を取り出し、液体は冷蔵庫で保管してください。手作りのため、1ヶ月以内を目安に飲み切るのがベストです。
最高のひとときを演出する「いちご×ウイスキー」のペアリング
いちごウイスキーを飲む際、一緒に合わせるおつまみにもこだわってみませんか?
相性抜群なのは、やはりチョコレートです。特にカカオ分の高いビターチョコレートは、ウイスキーのコクといちごの酸味をより一層引き立ててくれます。
また、意外な組み合わせとしておすすめなのがカマンベールチーズです。チーズの塩気といちごの甘酸っぱさが口の中で混ざり合い、そこをウイスキーで流し込む……。この無限ループは、一度体験すると抜け出せません。
少しおしゃれに演出したい時は、クラッカーにクリームチーズとフレッシュないちごを乗せたカナッペを用意してみてください。これだけで、いつものリビングが素敵なバーに早変わりします。
いちごウイスキーの作り方と楽しみ方!漬け込みレシピや最高の飲み方を解説:最後に
ウイスキーといちご。この二つが合わさることで生まれる魔法は、日々の疲れを癒してくれる特別な一杯になります。
旬の時期の甘いいちごを使うのはもちろん、少し酸っぱいいちごや、冷凍いちごを使っても、ウイスキーがその個性をうまく包み込んでくれます。漬け込む時間、砂糖の量、使うウイスキーの種類……。正解はありません。自分だけの「黄金比」を見つける過程も、いちごウイスキーの楽しみの一つです。
まずは今夜、小さめの瓶と数粒のいちごから始めてみませんか?3日後の夜、グラスに注がれた美しいルビー色の液体が、あなたを至福のひとときへと連れて行ってくれるはずです。
冬から春にかけての期間限定の楽しみを、ぜひあなたの日常に取り入れてみてください。

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