「日本酒って、アルコールが強くて喉が熱くなるイメージ……」
「辛口がいいって聞くけど、実はもっとフルーティーで甘いのが好き」
もしあなたがそう思っているなら、おめでとうございます!実は今、日本酒の世界では「甘口」が空前の大ブーム。かつてのベタベタした甘さではなく、まるで白ワインや完熟フルーツのような、エレガントで瑞々しい甘口の日本酒が次々と誕生しています。
今回は、日本酒ビギナーの方から、本当に美味しい一本を探している愛好家の方まで納得の、美味しい日本酒(甘口)を徹底解説します。これを読めば、もうお店のメニューや酒屋さんの棚で迷うことはありません。
そもそも「甘口の日本酒」ってどんな味?
日本酒の甘口とは、単に砂糖のような甘さがあるわけではありません。お米本来の柔らかな旨味、そして発酵の過程で生まれるフルーツのような香りが重なり合って「甘美な味わい」が作られます。
最近の人気銘柄は、ただ甘いだけでなく「酸味」とのバランスが絶妙です。後味がスッキリしているので、ついつい次のグラスが進んでしまう。そんな魔法のようなお酒が今のトレンドなんです。
失敗しない!甘口日本酒を選ぶ3つのチェックポイント
ラベルを見ただけで「これは甘口だ!」と見分けるには、いくつかのコツがあります。
1. 「日本酒度」のマイナス数値を見る
ラベルの裏側によく書かれている「日本酒度」。これはお米の糖分がどれくらい残っているかの目安です。
- プラス(+)なら辛口
- マイナス(-)なら甘口数値が「-3」や「-5」といった具合に、マイナスの数字が大きくなるほど糖分が多く、甘く感じやすくなります。
2. 「酸度」とのバランスに注目
実は、日本酒度がマイナスでも「酸度」が高いと、レモネードのように甘酸っぱくスッキリ感じます。逆に酸度が低いと、とろりとした濃厚な甘みを感じます。デザートのように楽しみたいなら、酸度にも注目してみてください。
3. 「アルコール度数」が低めのものを選ぶ
一般的な日本酒は15〜16度くらいですが、最近の甘口は13度前後、中には8度くらいの「低アルコール」タイプが増えています。アルコールの刺激が少ない分、お米の甘みがダイレクトに伝わり、お酒に弱い方でもジュース感覚で楽しめます。
【王道・プレミア】一度は飲みたい憧れの美味しい甘口
まずは、日本酒ファンなら誰もが知る「間違いない」名門銘柄からご紹介します。
十四代(山形県)
「芳醇旨口」という言葉を世に広めた伝説的な存在です。メロンのような芳香と、口の中でとろけるようなお米の甘み。入手困難ではありますが、もし飲食店で見かけたら迷わず注文すべき一本です。
十四代新政 陽乃鳥(秋田県)
仕込み水の一部に「お酒」を使って造る「貴醸酒(きじょうしゅ)」という贅沢な製法で造られています。マンゴーや蜂蜜を思わせる濃密な甘みがあり、日本酒の概念が180度変わります。
新政花陽浴(埼玉県)
「パイナップルのような香りがする」とSNSでも話題の銘柄。非常にフルーティーで、お酒特有の苦味がほとんどありません。デザートのように楽しみたい方に最適です。
花陽浴【初心者・女性向け】フルーティーで飲みやすい甘口
「日本酒デビュー」にぴったりな、軽やかで華やかな銘柄をセレクトしました。
一ノ蔵 ひめぜん(宮城県)
アルコール度数はなんと8%。極甘口ながら、爽やかな酸味があるため後味は軽快です。冷やしてワイングラスで飲むのがおすすめ。
一ノ蔵 ひめぜん澪(宝酒造)
スーパーやコンビニでも手に入る、スパークリング日本酒の代名詞。お米の優しい甘みとシュワシュワした炭酸が心地よく、パーティーシーンにもぴったりです。
澪鳳凰美田 完熟桃(栃木県)
日本酒ベースの吟醸酒を贅沢に使用したリキュールに近い味わい。桃の果肉感が凄まじく、「これ本当にお酒?」と驚くほどフルーティーな甘口です。
鳳凰美田醸し人九平次 希望の響(愛知県)
パリの三つ星レストランでも採用される洗練された味わい。グレープフルーツのような苦味と甘みのバランスが美しく、洋食とも相性抜群です。
醸し人九平次【食事と楽しむ】夕食のお供に最適な「旨口」
甘口のお酒は、実は料理との相性も抜群です。特に「醤油」「味噌」「お肉」を使った料理とよく合います。
東洋美人(山口県)
透明感のある甘みが特徴で、稲を噛み締めたときのような自然な甘さが広がります。すき焼きや肉じゃがなど、甘辛い味付けの和食にはこれ以上ないほどマッチします。
東洋美人加茂錦 荷札酒(新潟県)
若き杜氏が醸す、今もっとも勢いのある銘柄の一つ。フレッシュで瑞々しく、マスカットのような爽やかな甘口です。冷製パスタやカルパッチョなどの洋風なおつまみにも合います。
加茂錦紀土 KID 純米吟醸(和歌山県)
その名の通り、子供のような純粋で綺麗な味わい。柔らかな口当たりと、優しいふくらみのある甘みが特徴です。コストパフォーマンスも非常に高く、日常の晩酌に最適です。
紀土 KID飛露喜(福島県)
力強いお米の旨味と、それを支える上品な甘み。バランスの良さが完璧で、一口飲むたびに幸せな気分になれる「美味しい日本酒」の代表格です。
飛露喜【個性が光る】変化球で楽しむ濃厚な甘口
ちょっと珍しいタイプや、特別な日の夜にゆっくり楽しみたい個性派たちです。
作 雅乃智 中取り(三重県)
伊勢志摩サミットでも提供された名酒。華やかな香りと、層の厚い甘みが押し寄せます。非常にクリーンな後味で、贅沢な気分に浸れます。
作鍋島(佐賀県)
九州を代表する甘口の銘柄。微炭酸を感じるフレッシュなタイプが多く、口に入れた瞬間のインパクトは絶大です。果実味あふれる味わいは、若い世代にも大人気。
鍋島獺祭 磨き二割三分(山口県)
世界的に有名な銘柄ですが、実は非常に綺麗な甘口です。お米を極限まで削ることで、雑味のない蜂蜜のような上品な甘みだけを抽出しています。
獺祭仙禽 Hope!(栃木県)
「酸」を巧みに操る蔵元。白ワインの貴腐ワインを思わせるような、エレガントで複雑な甘口が楽しめます。おしゃれなラベルはギフトにも喜ばれます。
仙禽寒紅梅(三重県)
梅酒も有名ですが、日本酒も絶品。完熟した果実のような濃密な甘さがありながら、後半に感じるキレが心地よい一本です。
寒紅梅陸奥八仙(青森県)
華やかな香りの大爆発!といえるほど、フルーティーさが際立っています。メロンやリンゴのようなフレッシュな甘みを堪能したい時に。
陸奥八仙甘口日本酒をもっと美味しく飲むためのQ&A
せっかくの美味しいお酒、最高の状態で楽しむためのコツをお伝えします。
Q1. 温度は何度くらいがいいの?
基本的には「5〜10℃」くらいにしっかり冷やすのがおすすめです。冷やすことで甘みが引き締まり、爽やかに感じられます。逆に、少しコクがあるタイプなら「ぬる燗(40℃)」にすると、お米の甘みがふわっと広がります。
Q2. どんなグラスで飲めばいい?
ぜひ「ワイングラス」を試してみてください。甘口日本酒の最大の特徴である「香り」がグラスの中に溜まり、鼻に抜ける贅沢な感覚をより強く楽しめます。
Q3. 保存はどうすればいい?
日本酒は日光と温度変化に弱いです。特に甘口は糖分が多い分、味が変わりやすい傾向があります。買ってきたらすぐに「冷蔵庫」に入れましょう。開栓した後は、なるべく1週間以内に飲み切るのがベストです。
甘口日本酒に合わせる意外なおつまみ
和食以外でも、こんな組み合わせが実は最高なんです。
- ブルーチーズ×蜂蜜: 濃厚な甘口日本酒が、チーズの塩気を包み込んで最高のマリアージュになります。
- バニラアイス: 少しだけお酒をかけてみてください。大人のデザートに早変わりします。
- ドライフルーツ: 日本酒のフルーティーさと同調して、お互いの良さを引き立てます。
- スパイシー料理: 意外かもしれませんが、タイ料理やカレーなどの辛い料理に甘口を合わせると、口の中のヒリヒリが和らぎ、旨味が強調されます。
まとめ:あなたにぴったりの美味しい日本酒(甘口)を見つけよう
いかがでしたか?「日本酒=おじさんの飲み物」「辛くて飲みにくい」というイメージは、もう過去のものです。今の日本酒界には、まるでお洒落なカクテルのように華やかで、心まで満たしてくれるような甘口の銘柄がたくさん揃っています。
まずはアルコール度数の低いものや、スパークリングタイプから始めてみるのも良いでしょう。少しずつ自分の好みがわかってくると、日本酒選びはもっと楽しく、日常を彩る素敵な趣味になります。
今回ご紹介した美味しい日本酒(甘口)を参考に、ぜひあなたにとっての「運命の一本」を探してみてください。その一口が、あなたの日本酒ライフを輝かせる第一歩になるはずです!

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