「ラム肉って、お店で食べると美味しいけれど、家で調理するのはハードルが高い……」そう思っていませんか?独特の香りが気になったり、硬くなってしまったりと、苦手意識を持っている方も少なくありません。
しかし、実はラム肉ほど家庭料理を格上げしてくれる食材はありません。正しい知識を持って選べば、驚くほどジューシーで、むしろその香りがクセになる極上のひと皿が作れます。
この記事では、美味しいラム肉を自宅で楽しむための選び方のコツ、臭みを抑える魔法のテクニック、そして今すぐ手に入れたい厳選アイテムまで、余すところなくお届けします。
そもそも「美味しいラム肉」とは?マトンとの違いを知ろう
まず、ラム肉と聞いて「あの独特のクセが苦手」と感じる方の多くは、実はラムではなく「マトン」を食べていた可能性があります。
ラム肉とは、生後12ヶ月未満の仔羊の肉を指します。一方、マトンは生後2年以上の成羊の肉です。この年齢の差が、味と香りに決定的な違いを生みます。
ラムはマトンに比べて組織が若いため、肉質が非常に柔らかいのが特徴です。香りの成分である脂肪酸もまだ少なく、ミルクのような甘い香りと表現されるほど穏やか。ラム肉の美味しさは、この繊細な柔らかさと、牛肉や豚肉にはない「軽やかな旨味」にあります。
また、ラムの中にも「スプリングラム」と呼ばれる、春に育った新鮮な牧草だけを食べて育った仔羊があります。これはさらに雑味が少なく、ラム初心者の方には特におすすめしたい最高級の品質です。
失敗しない!スーパーや通販で美味しいラムを見極める3つのポイント
美味しいラム肉を手に入れるためには、購入時のチェックが欠かせません。プロも実践している見極めポイントは以下の3つです。
1. 肉の色は「鮮やかなピンク」が正解
ラム肉は、牛肉のように濃い赤色ではなく、淡いピンク色をしているものが新鮮です。色が暗くなっているものや、逆に白っぽすぎるものは鮮度が落ちているか、成育環境が異なる場合があります。透き通るようなピンク色を基準に選んでみてください。
2. 脂身が「真っ白」であること
ラムの香りは脂身に凝縮されています。この脂身が酸化していると、不快な臭みの原因になります。脂身の色が黄色っぽく変色しておらず、濁りのない真っ白なものを選びましょう。
3. ドリップが出ていないか
パックの中に赤い汁(ドリップ)が溜まっているものは避けましょう。ドリップは肉の細胞が壊れて旨味が逃げ出した証拠です。これが残ったまま調理すると、加熱した際に特有の臭いが出やすくなってしまいます。
部位別!料理に合わせて選ぶラム肉ガイド
ラム肉は部位によって驚くほど表情が変わります。料理の目的に合わせて使い分けるのが、美味しさを引き出す近道です。
肩ロース(チャックロール)
適度に脂身が入り込み、赤身とのバランスが最も良い部位です。ジンギスカンや厚切りのステーキに最適で、噛むほどにラムの旨味が溢れ出します。
ラムチョップ(ロース)
骨付きのロース肉である ラムチョップ は、見た目の豪華さだけでなく、骨から出る出汁の効果で非常にジューシーに仕上がります。パーティーの主役や、自分へのご褒美グリルにぴったりです。
ランプ・もも
お尻から足にかけての部位で、脂身が少なくヘルシーです。ローストポークのような感覚で塊のまま低温調理したり、薄切りにして「ラムしゃぶ」で楽しむのが通の食べ方です。
臭みゼロへ!自宅で美味しく焼くための下処理とコツ
「家で焼くとどうしても臭いが出る」という悩みは、ちょっとした工夫で解決できます。
まずは「常温に戻す」こと。冷蔵庫から出してすぐに焼くと、表面だけ焦げて中が冷たいままになり、脂肪がしっかり溶けずに臭みが残ります。焼く30分前には室内に出しておきましょう。
次に「ハーブとスパイス」の力です。ラム肉と抜群に相性が良いのが ローズマリー やクミンです。焼く直前にこれらをまぶすだけで、ラムの香りが「臭み」から「芳醇なスパイス料理」へと変わります。
最後に「焼きすぎない」こと。ラム肉はミディアムレアが最も美味しい状態です。牛肉と同じように、中心がほんのりピンク色の状態で火を止めるのが、柔らかさを保つ最大の秘訣です。
専門家が選ぶ!美味しいラム肉おすすめ10選
ここからは、お取り寄せや日常使いでぜひ試してほしい、美味しいラム肉のおすすめをご紹介します。
1. 骨付きラムチョップ(フレンチラック)
王道の ラムチョップ は、まずはシンプルに塩コショウとニンニクで焼いてみてください。骨を掴んでかぶりつく贅沢さは、他のお肉では味わえません。
2. 味付けジンギスカン
北海道の定番である ジンギスカン は、秘伝のタレに漬け込まれているため、ラムのクセが抑えられ、野菜と一緒に炒めるだけで最高のおかずになります。
3. ラム肩ロース スライス
家庭で手軽に楽しむなら ラム肩ロース が一番。厚切りならステーキ、薄切りなら野菜炒めやカレーの具材としても万能です。
4. ニュージーランド産 ラムレッグ
塊肉の ラムレッグ は、オーブンでじっくり焼くローストレッグに。大人数での集まりにこれが出てきたら、歓声が上がること間違いなしです。
5. ラム肉のひき肉
意外と知られていないのが ラムひき肉 です。これをハンバーグや餃子のタネに混ぜると、一気にプロのような本格的な風味になります。
6. ラムランプステーキ
赤身の王様 ラムランプ は、ダイエット中の方にもおすすめ。しっとりとした質感で、噛むたびに上品な赤身の味が楽しめます。
7. アイスランド産 ラム
非常に希少な アイスランドラム は、野草を食べて育ったピュアな味わいが特徴。世界最高峰とも言われるクオリティをぜひ一度。
8. ラムしゃぶ用 超薄切り肉
お鍋で楽しむなら ラムしゃぶ 用の薄切り肉を。ポン酢やゴマだれでさっぱりといただけ、いくらでも食べられてしまう軽さです。
9. ラムタン(羊の舌)
希少部位の ラムタン は、牛タンよりもコリコリとした食感が強く、おつまみに最適。レモンを絞って塩で食べるのが最高です。
10. ラムスペアリブ
脂の旨味を存分に味わいたいなら ラムスペアリブ。甘辛いタレで煮込んだり、じっくりグリルすると脂の甘みが際立ちます。
知らなきゃ損!ラム肉が「美容と健康」に最強な理由
ラム肉が美味しいのはもちろんですが、その栄養価の高さも人気の理由です。
特筆すべきは「L-カルニチン」という成分。これは脂肪燃焼をサポートするアミノ酸の一種で、牛肉の約3倍、豚肉の約10倍も含まれています。運動前に食べたり、ダイエット中のメインディッシュにしたりと、健康意識の高い方に選ばれる理由がここにあります。
さらに、現代人に不足しがちな鉄分や亜鉛も豊富です。貧血予防や免疫力アップにも貢献してくれるため、まさに「食べて綺麗になれるお肉」と言えるでしょう。
最高の贅沢を!美味しいラム肉の選び方とおすすめ10選!臭みゼロで楽しむ秘訣や栄養も解説
美味しいラム肉の世界、いかがでしたか?
「選び方」を知り、「下処理」に気を配り、自分の好みに合った「部位」を見つける。このステップを踏むだけで、あなたの食卓にはレストラン級のラム料理が並ぶようになります。
まずは1パック、綺麗なピンク色のラム肉を手に取ってみてください。フライパンから立ち上るハーブの香りと、口の中でほどける柔らかな食感を体験すれば、きっとあなたもラム肉の虜になるはずです。
栄養満点で、体にも心にも優しいラム肉。ぜひ今日から、その魅力を存分に味わってみてくださいね。

コメント