「今日の夕飯はシチューにしようかな」と思い立ってスーパーの棚を眺めると、その種類の多さに驚きませんか?どれもパッケージが美味しそうで、結局いつもと同じものを手に取ってしまう……。そんな方も多いはず。
でも、実は市販のルーにはそれぞれ驚くほど個性があります。ミルク感たっぷりの王道系から、まるでレストランのような深いコクの本格派、さらには素材にこだわり抜いた無添加タイプまで、選び方ひとつで食卓の満足度はガラリと変わります。
今回は、数ある中から本当に美味しいシチュールーを厳選してご紹介します。あわせて、ルーの力を最大限に引き出して「プロの味」を再現するためのテクニックもたっぷりお届け。今夜のシチューを、家族から「おかわり!」が止まらない特別な一皿に仕上げましょう。
知っておきたいシチュールーの選び方
一口にシチュールーと言っても、その形状や特徴によって仕上がりは大きく異なります。まずは、自分の理想の味にたどり着くためのポイントを整理しておきましょう。
まずは「形状」です。最も一般的なのは「固形(ブロック)タイプ」。計量が簡単で、とろみがつきやすいのがメリットです。一方で、溶かす際にダマになりやすい側面もあります。
最近人気なのが「フレーク・パウダータイプ」です。サッと溶けやすく、味の濃さを微調整しやすいのが魅力。また、炒め物やグラタンのベースなど、料理の隠し味としても使いやすい万能選手です。
次に「味わいの方向性」を確認しましょう。クリームシチューなら「生クリームの濃厚さ」を重視するのか、「野菜のブイヨンの旨味」を感じたいのか。ビーフシチューなら「赤ワインの酸味」が効いた大人向けか、「デミグラスソースの甘み」がある子供向けか。パッケージの成分表を見て、最初に書かれている原材料をチェックすると、その商品のメインの味が見えてきますよ。
クリームシチュー部門:人気のおすすめルー
ここからは、実際に評価の高いクリームシチュールーを具体的に見ていきましょう。
王道中の王道といえば、ハウス食品 北海道シチュー クリームです。北海道産の生クリーム100%にこだわった贅沢な味わいは、まさにクリームシチューの代名詞。ミルクの風味が非常に強く、お子様がいる家庭でも間違いのない安心感があります。
もう少し上品で、家庭料理を格上げしたいならエスビー食品 栗原はるみのクリームシチューがおすすめ。料理家の栗原はるみさんが監修したこのパウダータイプは、化学調味料無添加。重すぎず、素材の味をしっかり引き立ててくれるので、食べ終わった後の満足感が違います。
「手作り感」を極めるなら、コスモ食品 直火焼 銀のクリームシチュールーは外せません。直火の釜で少量ずつ丁寧に焼き上げられたフレークは、まるでお店でホワイトソースから作ったような香ばしさとコクがあります。化学調味料や保存料を使っていないため、健康志向の方にも選ばれています。
コスパと味のバランスで選ぶなら、江崎グリコ クレアおばさんのクリームシチュー。3種の野菜を煮込んだブイヨンがベースになっており、シンプルながらも飽きのこない味わいです。小分けトレーになっているので、一人暮らしの方や「あと一皿分だけ作りたい」という時にも重宝します。
さらに、濃厚さを追求したい方にはエスビー食品 濃いシチュー クリーム。純生クリームの配合率が高く、一口食べた瞬間に広がるリッチなコクが特徴です。パンと一緒に楽しむのにもぴったりの重厚感があります。
ビーフシチュー部門:本格派を目指すおすすめルー
特別な日のディナーや、じっくり煮込みたい休日にはビーフシチューが主役になります。
レストランのような本格的な香りを求めるなら、ハウス食品 シチュー・ド・ボーが筆頭候補です。仔牛の骨や肉、野菜を煮込んだフォン・ド・ボーを使用しており、市販ルーとは思えない奥行きのある苦味とコクが楽しめます。赤ワインをたっぷり使って煮込みたい時にも、ベースとして非常に優秀です。
濃厚でガツンとした食べ応えが欲しいなら、エスビー食品 濃いシチュー ビーフ。ボルドー産ワインの果実味と、じっくり煮込んだ野菜の甘みが凝縮されています。白いご飯との相性も抜群で、食欲をそそる香りがキッチンいっぱいに広がります。
他にも、江崎グリコ 熟カレーの技術を活かしたシチューシリーズや、ハウス食品 こくまろシチューといった、複数のルーをブレンドしたような複雑な味わいを楽しめる定番商品も、安定した人気を誇ります。
市販ルーを「プロの味」に変える裏技テクニック
美味しいルーを手に入れたら、次は調理工程で差をつけましょう。少しの手間で、いつもの味が劇的に進化します。
最大のポイントは「ルーを入れるタイミング」です。グツグツ沸騰している鍋にそのままルーを投入していませんか?実はこれ、ダマの原因になるだけでなく、香りを飛ばしてしまうNG行動なんです。
正解は、具材が煮えたら一度火を止め、少し温度が下がった(約80度前後)ところでルーを溶かすこと。その後、弱火でゆっくりととろみが出るまで煮込むのが、滑らかな口当たりにするコツです。
さらに、クリームシチューの場合は、水の量を少し減らして、仕上げに「牛乳」を加えるのが鉄則。牛乳は煮込みすぎると風味が落ちるため、火を止める数分前に入れて、ひと煮立ちさせるのがベストです。
隠し味の活用も効果的です。クリームシチューなら「白味噌」をスプーン一杯足してみてください。発酵食品の旨味が加わり、味に深みが出ます。ビーフシチューなら「インスタントコーヒー」や「ビターチョコレート」を少量加えると、長時間煮込んだような熟成感と照りが出て、見た目もプロっぽくなりますよ。
また、具材の鶏肉や牛肉は、煮込む前にフライパンで表面をカリッと焼き固めておきましょう。肉の旨味を閉じ込めるだけでなく、焼き目がスープに溶け出して香ばしさがアップします。
素材選びと下ごしらえでさらに美味しく
ルーのポテンシャルを引き出すには、脇を固める具材選びも重要です。
ジャガイモひとつとっても、ホクホク感を求めるなら「男爵」、煮崩れを防いで形をきれいに残したいなら「メークイン」と使い分けるのが正解です。特にシチューは温め直すことも多いため、メークインの方が滑らかな質感を保ちやすいでしょう。
玉ねぎは、半分は具材として形を残し、もう半分は薄切りにして飴色になるまで炒めてから煮込むと、天然の甘みがスープ全体に行き渡ります。人参は面取りをしておくことで、見た目が美しくなるだけでなく、口当たりも優しくなります。
ブロッコリーなどの青菜は、一緒に煮込むと色が悪くなってしまいます。別茹でしておいて、盛り付けの直前に添える。これだけで、食卓に並んだ時の華やかさが格段に変わります。
まとめ:美味しいシチュールーで心も体も温まる食卓を
いかがでしたか?市販のルーは、私たちが想像する以上に進化しています。
自分の好みにぴったりのハウス食品 北海道シチューやコスモ食品 銀のクリームシチューを見つけ、そこにほんの少しの隠し味や丁寧な下ごしらえを加えるだけで、お家ごはんは最高のご馳走になります。
シチューは、作った当日だけでなく、翌日に味が馴染んでさらに美味しくなるのも魅力の一つです。たくさん作って、パンに合わせたり、ドリアにリメイクしたりと、その楽しみ方は無限大。
ぜひ、今回ご紹介した選び方やコツを参考に、あなたにとっての「最高の一杯」を見つけてみてください。美味しいシチュールーのおかげで、寒い日も家族の笑顔が溢れる温かい食卓になるはずです。

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