「冬といえば、こたつでみかん」。日本人なら誰もがホッとする光景ですよね。でも、スーパーで買ったみかんが期待外れに酸っぱかったり、味が薄かったりしてガッカリしたことはありませんか?
実は、日本には数えきれないほどの「ブランドみかん」が存在します。まるでゼリーのような食感のものから、糖度が12度を超える驚異的な甘さのものまで、その個性は千差万別です。
この記事では、ギフトにも自分へのご褒美にも最適な美味しいみかんブランドを厳選してご紹介します。ハズレを引かないためのプロの目利きテクニックもまとめたので、ぜひ今シーズンの参考にしてくださいね。
なぜ「ブランドみかん」は格別に美味しいのか?
そもそも、普通の「みかん」と「ブランドみかん」は何が違うのでしょうか。
大きな違いは、栽培方法と徹底した選別基準にあります。ブランド名を冠するみかんの多くは、マルチ栽培と呼ばれる、地面に白いシートを敷いて水分量をコントロールする高度な技術で育てられています。木にストレスを与えることで、果実に糖分をギュッと凝縮させるのです。
さらに、最新の「光センサー選果機」の存在も欠かせません。一玉ずつ光を当てるだけで、皮をむかずに糖度や酸度を測定できるこの技術により、外見だけでなく「中身の美味しさ」が保証されたものだけがブランド品として出荷されます。
絶品!一度は食べてほしい美味しいみかんブランド15選
それでは、全国から厳選した垂涎のブランドたちを一挙にご紹介します。
1. 和歌山県:有田みかん
日本で最も歴史があり、知名度も抜群の産地です。急傾斜の山々で作られる有田みかんは、コクのある深い甘みが特徴。特に「有田みかん」の中でも、田村地区や糸我地区など特定の場所で獲れるものは非常に高値で取引されます。
2. 愛媛県:紅まどんな
「これ、本当にみかんなの?」と疑いたくなるほどの新食感です。ゼリーのようにプルプルした果肉が最大の特徴で、内皮が極限まで薄いため、口の中でとろけます。12月限定の高級ギフトとして、圧倒的な人気を誇ります。
3. 愛媛県:真穴(まあな)みかん
愛媛県八幡浜市の真穴地区で生産されるブランドです。皮が非常に薄く、手でむいた瞬間から甘い香りが広がります。とろけるような口当たりと、濃厚な甘みの余韻が長く続くのが魅力です。
4. 静岡県:三ヶ日(みっかび)みかん
貯蔵技術が非常に高く、年明け以降も美味しく食べられるのが三ヶ日みかんの強みです。程よい酸味があるため、甘さがより引き立ち、飽きのこない味わいに仕上がっています。
5. 愛媛県:せとか
「柑橘の大トロ」という異名を持つ、最高級品種の一つ。オレンジのような華やかな香りと、あふれんばかりの果汁、そして濃厚な甘みが三位一体となっています。せとかは、大切な方への贈り物に選べば間違いありません。
6. 佐賀県:はまさき
JAからつのブランドで、非常に高い糖度基準をクリアしたものだけが名乗れます。外皮が薄く、デコポンに近いようなパンチのある甘さが特徴です。2月頃から旬を迎える晩生(おくて)の女王です。
7. 愛媛県:日の丸みかん
愛媛県西宇和産の中でも、最高ランクの選果を勝ち抜いたエリート中のエリート。太陽の光、海からの照り返し、石垣の反射という「3つの太陽」を浴びて、濃厚な旨みが凝縮されています。
8. 愛媛県:甘平(かんぺい)
その名の通り「甘くて平ら」な形をした品種。シャキシャキとした粒立ちの良い食感が面白く、酸味がほとんどないため、とにかく甘いみかんが好きな方に最適です。
9. 和歌山県:味まる(あじまる)
JA紀南が誇る高糖度ブランド。光センサーで糖度12度以上をクリアしたものだけが厳選されています。安定感のある美味しさで、リピーターが多い銘柄です。
10. 長崎県:味っ子(あじっこ)
長崎県西海市で育てられる逸品。マルチ栽培により糖度を極限まで高めており、小粒ながらも味が非常に濃いのが特徴です。
11. 愛媛県:小太郎(こたろう)
早生みかんの最高峰とも言われるブランド。小ぶりなサイズに旨みが凝縮されており、皮ごと食べられそうなほど内皮が柔らかいのが自慢です。
12. 徳島県:勝浦みかん
四国の名産地の一つ。貯蔵することで酸味を抜き、まろやかな甘みを引き出す技術に長けています。
13. 三重県:南紀みかん
三重県南部で作られる、非常にジューシーなみかん。極早生の時期から高いクオリティを維持しており、シーズン序盤の楽しみとして人気です。
14. 熊本県:河内晩柑
「和製グレープフルーツ」とも呼ばれます。冬のみかんとは少し違いますが、初夏にかけて楽しめるブランドとして、爽やかな甘さを求める層から絶大な支持を得ています。
15. 愛媛県:西宇和みかん
産地全体がブランド化されている実力派。どの生産者のものを選んでもハズレが少なく、みかんの箱買いを検討しているなら、まず候補に入れるべき産地です。
専門家が教える!甘いみかんを見極める「5つのチェックポイント」
ブランド名だけでなく、自分の目でも美味しい個体を選べるようになりましょう。スーパーの袋入りみかんの中から「当たり」を見抜くコツを伝授します。
皮の「ぶつぶつ」が細かく密集しているか
皮の表面にある、オレンジ色の小さな粒々(油胞といいます)に注目してください。この粒々が細かく、びっしりと詰まっているものは、栄養がしっかりと行き渡り、甘みが強い傾向にあります。
形が「扁平(へんぺい)」であるか
まん丸な形よりも、少し横につぶれたような、平べったい形のものを選びましょう。水分ストレスが適切にかかって糖度が凝縮されたみかんは、横に広がる性質があるからです。
ヘタが小さく、黄色っぽいか
ヘタが大きくて青々としているものは、まだ成長の勢いが強く、酸味が残っていることが多いです。逆に、ヘタが小さく、少し枯れたような黄色や茶色になっているものは、熟成が進んで甘みが乗っているサインです。
皮の色が濃いオレンジ色か
薄い黄色よりも、赤みがかった濃いオレンジ色のほうが熟度が高いです。また、皮が実にピタッと張り付いているものを選んでください。皮と実の間に隙間がある「浮き皮」の状態は、味がぼやけていることが多いので避けましょう。
手に持ったときに「ずっしり」重いか
同じ大きさなら、より重い方を選びます。果汁がたっぷり詰まっており、ジューシーな証拠です。
さらに美味しく食べるための保存と工夫
せっかく手に入れた美味しいみかん、最後まで最高の状態で味わいたいですよね。
みかんは乾燥と湿気の両方に弱いため、保存には少しコツがいります。箱買いした場合は、まず底にあるものから確認しましょう。重みで傷みやすいため、上下をひっくり返して開けるのが鉄則です。
保存する際は、風通しの良い涼しい場所(できれば5〜10度前後)に置きます。冷蔵庫に入れる場合は、乾燥を防ぐために新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて野菜室へ。冷やしすぎると甘みを感じにくくなるので、食べる30分ほど前に出すのがベストです。
また、意外かもしれませんが「みかんを揉む」と少し甘く感じることがあります。これは衝撃を与えることで酸味成分であるクエン酸が消費されるため。ただし、味のバランスが崩れることもあるので、ブランドみかんの場合はそのままの完成された味を楽しむことをおすすめします。
美味しいみかんブランドで冬の食卓を贅沢に
日本の柑橘類は、世界でもトップクラスの品質を誇ります。今回ご紹介した美味しいみかんブランドたちは、どれも生産者の情熱と日本の技術が詰まった宝物のような存在です。
お世話になった方への特別なギフトとして高級みかんを選ぶのも良いですし、家族団らんの時間に少し贅沢な銘柄を添えるのも素敵ですね。
旬の時期は意外と短いものです。11月の早生から始まり、12月の紅まどんな、そして年明けのせとかや甘平へと移り変わる「柑橘リレー」を楽しみながら、あなただけのお気に入りのブランドを見つけてみてください。
これからの寒い季節、ビタミンたっぷりの美味しいみかんで、心も体も元気に過ごしましょう!

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